関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

クラゲプラネットに期待膨らむ!~改築中の加茂水族館~

2014年04月22日 | 市政全般

22日(火)、6月1日のオープンに向けて急ピッチの準備が進められている、加茂水族館を視察しました。市議会の管内視察です。

まだ工事資機材・車両に囲まれ、「加茂水族館」の看板も掛けられていませんが、内部は水槽や通路などはほぼ設置されているようで、生き物たちも徐々に引っ越してきていました。

準備を完了した世界最大のクラゲ水槽「クラゲプラネット」には驚嘆。


暗いひんやりとした空間に浮かび上がる円形の大水槽を、無数のクラゲがゆっくりと円を描いて漂う姿は、無限の海に、宇宙に繋がっているように感じられるものでした。
この空間にじっと座っているなら、生命の不思議というものに心が満たされるのではないかと思われました。


もちろん、感じ方は人それぞれでしょうが、多くの人々に感動を与える施設になるのではないかと、ますます期待が膨らみました。

一方、来館者の相当の増加が予測されることから、その場合にこのプラネットの前も「立ち止まらないでくださ~い」なんてことになるのはちょっと辛いところです。
「ゆっくり観たい」と、繁忙期を避けてくれる人が増えるといいのですが・・。

また、土地も道路も狭隘な地域にあることから、駐車場の確保、円滑な交通手段の確保が大きな課題として検討されています。
近辺の駐車場676台(完成時)の他に、善法寺付近にも500台分確保されます。
渋滞を回避するため、加茂坂越え・由良・湯の浜の三方の道路が加茂地域に入ってくる時点で誘導することはもちろん、近辺が一杯になり始めたら、大山地域で表示し、善法寺駐車場に誘導するとのこと。
かなりの体制が組まれるようです。

残り一ヶ月ちょっとの期間の準備の成功を祈念しつつ、私も、出来る限りその魅力をお知らせしなければとの思いを深めました。


村上館長さんに案内して頂きました。この方ならではのホントに味のあるお話し、退任とは残念。

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えん罪事件から社会の歪みを告発~映画「約束」~

2014年04月16日 | 平和と民主主義・外交

まちなかキネマで上映されている映画「約束」を観ました。
名張毒ぶどう酒事件でえん罪で死刑囚として投獄されている奥西勝さんの「生涯」を描いた映画です。
俳優達の迫真の演技が、実際の映像と融合して、事実以上に真実を訴える構成となっています。

奥西さんが、警察に強要された「自白」のみを唯一の「証拠」として52年間拘置所に閉じこめられていること、しかも、いつ死刑を執行されるかも知れない日々を19000日も過ごしてきたということの過酷さが生々しく伝わってきました。

過酷な生涯を強いられたのは、奥西さん本人にはとどまりません。
息子の潔白を信じながら死んでいった父親、母親。
母を毒殺されると同時に、母を殺したとして父を奪われた中学生の長男、小学生の長女。

そしてこの映画は、そのような理不尽を作り出している日本の司法の重大な歪みを告発しています。
裁判官の人事の全てを最高裁が握り、上級裁判所の意向に従い、原判決を守ることが義務づけられた裁判の仕組み。
本事件で再審開始を認めた地裁裁判長は、直後に裁判所を去ったと言います。
検察の控訴を受けて、決定を退けた高裁裁判長は、その後栄転。
これらの経過を裁判官の顔をクローズアップしながら伝えます。
こうした歪みは、奥西さんだけ、えん罪死刑囚だけ(これより重大な理不尽はありませんが)ではなく、日本の社会のあり方に暗い影を落とすものとして、深刻な問題意識をかき立てます。

 

 本作の優れた特徴は、奥西さんに関わる人々の人生を深く描き出していることです。
それは、不幸に陥れられた人たちだけではありません。
奥西さんを救うために、自らの生涯をかけてたたかってきた人々も、奥西さんの解放を目にすることなく、次々とこの世を去っていく訳ですが、正義のために不屈にたたかう姿は、崇高であり、暗く辛いこの映画の中の一筋の光となっています。
強大な国家権力を前にしては、余りにも細い光のようにも見えますが、しかしその輝きは強く胸を打ち、いつかきっと新しい未来を開くのではないかという希望を与えてくれました。

悲しみと、怒り、正義感をかき立て、行動を迫る=観る者の人生を揺り動かす名画でした。
上映を企画してくれた、国民救援会鶴岡支部の皆さんに感謝。

「約束」公式HPhttp://yakusoku-nabari.jp/

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増税路線の終わりの始まり

2014年04月01日 | 政治全般

今日、消費税8%への増税が開始されました。
大手新聞はいずれも、「増税当然」「やむなし」という報道でしたがそうでしょうか?
今日は、以下のようなことを街頭から訴えました。

1国民生活破壊
 増税規模は空前の8兆円、年金・社保料引上げなど合わせた負担増は10兆円
 年収3百万円の世帯でも負担増は57529円、5百万円では78869円にもなります。

 そうでなくとも、前回97年の増税後の17年間で国民生活は最悪の状態です。
  非正規雇用労働者は、当時の4人に1人が3人に1人に増加。
  年収200万円未満の「ワーキングプア」は、1.34倍で1090万人。
  貯蓄なし世帯が10人に1人から3人に1人へ。
  平均賃金は446万円が377万円へ約70万円の減少。

 増税と同時に、社会保障の負担増・給付減計画は総額3兆5450億円
  70~74歳患者負担1割を2割へ。
  入院給食は原則自己負担化
  一定の所得のある高齢者の介護保険利用者負担が1割から2割へ
  施設の食費・居住費は補助の縮小
  年金は、特例水準解消、マクロ経済スライドで2兆5千億円の削減

2経済・財政の破壊
 総務省家計調査では、勤労世帯2月実収入は実質1・3%減少、消費支出2・5%減少で前月比1・5%減少
 信金中金調査では39・5%の中小企業が売上減少を懸念、増税分を販売価格に転嫁できるのは3社に1社
 共同通信調査では「支出控えよう」という国民が65・7%
 97年の増税は、法人税減税と不況で、年税収が総額90兆円から14兆円も減少する結果となりました。

 「5・4兆円の経済対策」なるものも、大企業が潤い、中小企業と国民には負担増をもたらすものばかり。
 低所得者や子育世代への「1万円給付金」もたった1回限りです。

 こういう対策を「焼け石に水」と言う訳です。
 いや、「経済対策」を逆手にとった、「火事場泥棒」か?

3むだ遣いの拡大
 「三大都市圏環状道路等の効率的な物流ネットワーク整備」は10%増の1681億円
 「国際コンテナ戦略港湾の機能強化」も11%増で446億円などなど、
 自民党は、「10年間で200兆円の公共事業!」などといきり立っています。

 今年度防衛関係費は2.8%増の4兆8848億円ですが、
 14年度から5年間の中期防衛力整備計画で24兆6700億円もの大盤振る舞いが予定されています。

以上のような害悪は、今回で終わりではありません。黙っていると、この先はもっと大変です。
 経団連は、さらなる法人税引下げを「速やかに検討すべき」とする文書を内閣に提出し、
 「法人税をもっと下げろ、そのために消費税をもっと上げろ」という意図を露わにしています。

 97年比で雇用者報酬が30兆円ものマイナスとなっているのに対し、
 大企業の経常利益は1.7倍26兆円
 内部留保は1.94倍の272兆円にも膨らんでいます。

 税金は、こっから取らなきゃおかしいでしょう!
 「いっぱい持っている人からいっぱい取る」のが税金です。
 そうでなければ税金の意味がありません。

 政治は国民のためにある、そういう当たり前の政治を実現するたたかいを、今日から新たな決意で始める所存です。
 
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