生ゴミが価値ある堆肥に変身です。
今議会の一般質問で、ゴミの問題を取り上げるので、いろいろ調査をしています。
政府は、2000年に「循環型社会形成推進基本法」を制定し、従来の「適正処理、リサイクル優先」の廃棄物の考え方を、「資源を有効に利用していく」というものに改めましたが、その後もゴミは減らず、平成17年度で5273万トン(東京ドーム142杯分)のゴミが排出されています。
鶴岡でも、20年前に約3万トンだったゴミは、H18年には焼く4万8千トンと1.6倍に急増しています。
対策は多岐に渡る訳ですが、今回は、「燃やすゴミ」の3割程度を占めるとされる生ゴミの問題に絞って、生ゴミをいかに資源化するかという問題をメインにする予定です。他に、ゴミ処理の有料化の問題も取り上げます。
論点は沢山ありますが、まず先進事例を紹介します。
最近見学してきた庄内町:立川地区のゴミ処理施設です。
旧立川町は、今から20年前の昭和63年に、生ゴミを畜ふんともみ殻と合わせて堆肥にする堆肥センターを建設し、生ゴミを燃えるゴミと分けて回収する方式を始めました。
当時のお金で4億円という巨費を投じて建設した堆肥センターは、現在では年間534トンの生ゴミを処理し、4100リットルの堆肥を生産しています。
異物の混入や、堆肥の質、処理コストなど、いろいろな課題はあるようでしたが、鶴岡では(他の多くの自治体も)燃やすゴミとして、重油まで使って燃やしている生ゴミが、ここでは堆肥として利用され、農産物を育てているのです。
こんなに近くに、こんなにすばらしい先進事例があるとは知りませんでした。大いに参考にしたいものです。