女児とのこと。
快哉というより、何かで胸がいっぱいの感じがします。
自分の子が新しい命を産み出したという事についての感激ですね。
「関係者」が、決勝トーナメントに進出する事を至上命題とするのなら、部外者がどうこう言う必要はありません。
しかし、日本サッカー協会は、その目的として「サッカーを通して人々の心身の健全な発達と社会の豊かな発展に貢献する」と謳い、ワールドカップで、国民に感動を与え日本を励ますアピールしてきました。(私もそのことに期待しています)
今、サッカーとスポーツの社会的価値が深く問われる事態になっていることを自覚すべきです。
勝敗よりも成績よりも貴重なものをひたむきに追い求める姿(フェアプレイの一つですさ)にこそ、競技の好き嫌いやスポーツへの関心の有無を超えた感動が生まれます。
それをコロンビア戦、セネガル戦と見せてくれていた訳です。
その中で起こった今回の事態。
西野監督自身は「自分の信条とは違う」と苦渋の判断であったことを隠していません。
選手たちもそう。
今回の問題をサッカー界、スポーツ界が、スポーツの社会的価値(それはフェアプレイだと、日体協と日本オリンピック委員会は宣言を出しています)について掘り下げる機会にすることを願います。
今すぐに深い総括はできないでしょうが、 ただ監督をかばおうとする「あれでよかった」という表明は止めて、考察する姿勢を見せなければなりません。
誠実な姿勢は、国民に好感を持って受け止められるでしょうし、そうでないと、サッカーファンを超えて拡がっていたワールドカップへの期待は、しぼんだまま終わってしまいます。
その事と併せて、日本代表が決勝Tでひたむきな戦いを見せてくれることを心から楽しみにしています。
https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180629/786114.html
https://www.nikkansports.com/m/soccer/russia2018/news/201806290000380_m.html
実は二匹目の犬を飼っていますが、この犬をご紹介する前に、昨年まで時々ブログに載せていた犬の死をご報告しなければなりません。
愛犬「カイ」が昨年6月20日に他界しました。
家族以外の人には心を許さない、柴犬らしい性格の犬でした。享年5才と11ヶ月。
先天性の免疫系の病気(白血病のようなものだとか)でした。
一家で涙にくれました。
今思い出しても胸が締め付けられるようですが、ようやく「公表」する気にはなった訳です。
ペットロスが人間に深刻なダメージを与える事があるとは聞いていましたが、実体験させられました。
二女が中1,長男が小2の時に我が家にやってきたカイは、それからの家族の暮らしの中に常に存在していました。
家族一人一人が日々犬と戯れて喜びを味わい、人に言えない怒りや悲しみが湧いた時には、癒してももらいました。
家族の最大のイベントであった夏のキャンプは、主役として盛り上げてくれました。
「家族の一員」とはそういうことだったかと、後になって納得しました。
その犬の死の悲しみから救われたのは、すばらしい医療者の方々に出会えたからです。
亡くなる数ヶ月前から調子が悪く、ある獣医さんを受診していましたがそんなに心配もせず、「どうもおかしい」と遂に獣医さんを替えて数日の内に容態急変するも原因不明、なんと「盛岡の大学病院に行け」と言われて本当にそうしようと思いましたが、そこまで持たないのではないかと思いあぐねて辿り着いたのが酒田医療看護動物病院でした。
鹿野雅紀院長先生は、様々な検査をおこなって直ちに診断を下され、誠実で率直な病状説明の後、集中治療をおこなって下さいました。
受診した時には既に危篤状態であり、僅か二日ばかりで命は尽きましたが、「なぜ死のうとしているのか」と混乱する私たちに原因を明らかにして頂き、そして何よりも全身全霊を打ち込んで診療にあたられる先生の姿が、私たちを救って下さいました。
スタッフの皆さんの暖かさにも心に沁みました。
「これだけして頂いた結果であれば」と、どうにか死を受け容れることができたのでした。
人の命が粗末にされる世の中では、動物の生き死にを重いものと語ることも気がひけます。
しかし、動物が人間の心を豊かにしてくれることもあり、その死が人間の心を切り刻んでしまうこともあるようです。
そしてそれを癒してくれるのは、人間の技と心であったかと、ささやかな体験を振り返って思います。
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ソチオリンピック、フリースタイルスキー女子モーグル決勝で上村愛子選手は4位となりました。
5度目のオリンピックでのメダル獲得が今オリンピックの最大の話題の一つになる中で、「今回も届かなかった」「3位の選手の採点がおかしい」など、悔しさ溢れるニュースになるかと思ったが、さにあらず。
上村選手のコメントで素晴らしく爽快なニュースとなりました。
「たぶん自分らしい滑りはできたと思う」
「メダルはないが、頑張れてよかった」
「メダルは獲れなかったけど、すがすがしい気分。全力で滑れたことで点数見ずに泣いてました」
この日に至るまでの上村選手の努力は、新聞・テレビ・スポーツ雑誌などで私も随分読みました。
文字通り、血と汗の滲む極限のトレーニングには、ソチでのメダルにかける常人離れした執念を見ました。
それが叶わなかった訳ですが、しかし、上村さんは、メダルよりももっと価値あるものを手に入れたように見えました。
オリンピック憲章が掲げる、「心も身体も高度に磨かれた人間」という理想に近づいた上村さんの姿は、モーグルという競技を超え、或いはスポーツの範疇を超えて、見る人に感動を与えてくれるものでした。
オリンピックの最高の目標を金メダルと言うのだとすれば、競技の優勝者が首にかける金メダルよりも一段上の、真の金メダルを獲得したと言いたいところです。
現役は引退されるということでしたが、これからも社会に希望を与えてくれる人として活躍されることを祈念します。
オリンピック・オリンピック憲章についての以前の話しですーhttp://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/f49c6ec5837613b80f0b5b7e110cb56d
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NHKの朝ドラ、「純と愛」が終わりました。
最初はかなり違和感のあるドラマでした。
出てくる人物が一人残らず、ちょっと困った人ばかり。
どの人についても、「なんだコイツは!」とむかつくことがありました。
そして時々荒唐無稽、極端な誇張、単純すぎる展開、etc.・・。
しかし妙にリアリティーがある。
それは現実の人間の本当の有り様が映し出されているからでしょう。
狩野善行(純の父)の自分勝手な父親振りなどは、私も父親として思い当たるところが多々あり、「オレはこんなにひどくは無いな」などと心の中で自己弁護しながら、妻や娘に、「お父さんと同じだ」と言われるのではないかと、冷や冷やしながら観ていました。
そして、困った人たちは、皆、尊敬に値する魅力をもった、愛すべき仲間。
これが普通の人間の姿と教えているようです。
また、強引に思えるストーリーに「なんだなんだ」と思っても、それはハッとするドラマチックな場面に繋がって、一流の演劇を見せられたように納得させられてしまいました。
最終話の前の回では、最初のホテル時代、次の旅館時代の仲間達が純を訪ねてきて、それぞれが大きな幸せを掴んだことを報告します。
しかし皆の前には、久しぶりに会う愛が、恐らく二度と意識を取り戻さないであろうと思われる姿で横たわっています。
希望と絶望の凄まじいコントラストに、喜んでいいのか、悲しむべきなのか、心がガクガク揺すられました。
最終話、純は沖縄の海に向かって、真正面から風を受けながら叫びました。
その台詞を載せている投稿がありましたのでご紹介。
https://www.facebook.com/sekidesu?ref=tn_tnmn#!/photo.php?fbid=446403248774105&set=a.242193165861782.58552.100002133010975&type=1&theater
だいたいこのようなものだったと思いますが、他に大事な言葉がありました。
「たとえ、この世で一番大切な人が・・、一生目覚めなくても・・、私は死ぬまで町田純で有り続ける!、と、決めた」
どんな困難に直面しても、それを敢然と乗り越えて前に進む、たくましい人間の姿に心が震えました。
しかし、純は賢く立派な人間ではありません。
いかに深い悲しみに覆われても、一歩いっぽ歩いていくしかないじゃないか、と、普通の人が一日いちにちの暮らしを積み重ねていることへの、自然な共感が表現されているように思われました。
ポン、と軽く肩をたたいて声をかけるように。
そしてそれは、この時代の最大の悲劇、東日本大震災から2年の日々を過ごしてこられた、被災者の方々への思いと響き合うようにも私には感じられました。
ラストシーンで、純のキスに愛の指が反応しました。
回復せずに終わるのかもしれませんがそれでもいい、かすかな希望が示されたそれだけで十分でした。
前編を通して「眠り姫」の物語がモチーフとなり、HYの歌がこのドラマの底に流れているものを教えてくれるようでした。
特に、最終話の純の叫びの後の歌はスゴカッタ。
「家政婦のミタ」「女王の教室」の湯川和彦脚本と言うことで観始めましたが、朝ドラを一度も欠かさず最後まで観終わったのは初めてでした。
なお、最初何回か観て、「これは、朝観ては仕事に差し支える」と思ったのと、朝は時間的に無理があるのとで、録画して夜中に一人で、何回かまとめて観ましたが正解だったようです。
矛盾だらけ、苦しみと悲しみだらけのこの世の中(と私も格闘していますが)で、多くの人が純と愛のように頑張っているんだろうなあ~と思わされ、心があったかくなるようなドラマでした。
よかった~。
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私のブログ上のFBへのリンクが不具合となり(恐らく悪質ないたずらによるものだと思いますが)、無関係の方のホームページにつながってしまうようになっておりました。復旧作業中ですが、ご迷惑をおかけしていることをお詫び申し上げます。
体罰問題が大きな社会問題となる中、とりわけスポーツ分野で瞠目する動きが起こっているようです。
桜ノ宮高校の体罰問題に関しての野球の桑田真澄氏の発言は、トップアスリートとしての体験と、かつスポーツの科学的研究に基づくものとして、大きなインパクトを与えました。
続いて、柔道界でナショナルチームレベルでの告発が空前の衝撃を広げる中で、今日付けの朝日新聞に掲載された、女子柔道の先駆者である山口香さんのインタビュー記事に感銘しました。
(記事の写メを掲載しておりましたが、著作権法に受抵触するため、2022年7月7日に削除ました)
山口さんは、15人の選手たちの告発を最初にけ止め、全柔連に問題してきたことを公表した後に、
「日本の女子柔道が長い時間をかけて強くなってきたのは、選手一人ひとりが力を合わせて切り開いてきたからです。決して暴力的な指導をしたからではない」と断言。
そして全柔連が告発を無視した時点で、
「ここからはあなたたち(告発した選手)自身でやりなさい」
「あなたたちは何のために柔道をやってきたの。私は強い者に立ち向かう気持ちを持てるように、自立した女性になるために柔道をやってきた」
と、自分たちで考えて、行動する(あるいはやめる?)ことを求めたこと、
「選手の自立を助ける。それがスポーツでしょう。選手は臆せず意見をはっきり言える人間に成長しているんです」
「柔道はもともと相手を倒す戦闘目的のものでした。・・ところが柔道の創始者、嘉納治五郎師範は、そこに疑問を持ち、指導方法を体系化して安全にまなべるものにしました。強くなるには『術』が大事だが、それが目的ではないその術を覚える過程で自分という人間を磨く大切さを説いた。だから『道』になった」
と話しています。
私は、スポーツに於いて、「勝つこと」は大事だがそれは手段であり、それを追求する過程で得るものにこそスポーツの価値があると考えています。
山口さんのお話は、まったく賛成であり、今回明るみに出た通り、遅れた日本のスポーツ風土の中で、率直に言ってとりわけ立ち遅れた柔道の世界において、これだけの見識を持っている方が存在し、堂々と発言されている姿に感銘しました。
こういう「良い話」をスポーツの世界に広げほしいものだと思いました。
これまでの主な関連投稿
スポーツの喜び、スポーツの社会的価値とは
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/740a4161384181475a682f84a768a379
スポ少か学校か
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/9675da6ca8a5d0f84de1989b337683ac
柔道男子、「金ゼロ」より大変なこと
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/f49c6ec5837613b80f0b5b7e110cb56d
「スポーツと健康」、全国で問われています
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/2a905d63b84bf6811608b74c4e4649e5
子どものスポーツ活動
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/c8318c2701c7334cd2410b662c92b097
原問題、プロ野球機構は何してる?
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/bbea3745f13629fbeed4c71e50378e76
スポーツ強化後援会
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/015cc59e3cbba82559a34595ec4d1b88
水泳で人は育たない?
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/8c00077ca7c4569995e06a80a9ff5624
スポ少とおいしい酒
http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/7145cb2b94c35340f4335dab34f8bea8
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ロンドンオリンピック閉会から早10日、20日には東京・銀座で大パレードが挙行され、感動と興奮の余韻がまだ日本を覆っているようです。
しかし、オリンピックは終わっていません。
ロンドンでおこなわれるのは、「オリンピック・パラリンピック」です。
30日開会するパラリンピックに向けて、NHKでは様々な番組を組んでいます。
今日は、「ハートネットTV」で、ゴールボールという競技の日本代表のことを紹介した番組の再放送をやっていました。
私は、不勉強にしてパラリンピックはバンクーバー冬季大会あたりから観るようになったのですが、
オリンピックのめざすもの(オリンピズム)が、
「人生哲学であり」「「生き方の創造」であるとするならば、パラリンピックは、オリンピックに勝るとも劣ることのない崇高なイベントと思います。
そこでは、金メダルが取れなかったと言ってただ嘆いているような競技団体に何が足りないのか、その答えもあるかもしれません。
ところで、先日の凱旋パレードはウレシイ企画であり、私も都内に住んでいたら行ったに決まっていますが、
スポーツ評論家の玉木正之氏は、「欧米ではこうしたイベントはパラリンピックが終わってから一緒におこなわれる。日本の非常識だ」とテレビで述べていました。
そういうことが思いも浮かばない自分に気づかされ、「ガーン」と頭を殴られたような衝撃を受けました。
視聴率しか考えないマスコミと、東京オリンピック招致の企みによって、オリンピック精神がゆがめられているんでしょうね。
ともあれ、パラリンピックを楽しみに、
そこまでのNHKの放送にも注目ですhttp://www1.nhk.or.jp/sports2/paralympic/
パラリンピック紹介動画も必見http://www.youtube.com/watch?v=kKTamH__xuQ&feature=youtu.be
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いじめ自殺の問題で批判にさらされている、滋賀県大津市の教育長が襲撃されたことについて、「殴られて当然だ」などという意見が同市に殺到しているといいます。
同市教育委員会の対応に大きな問題があったことは疑い無く、私も根本からの総括をおこなってもらいたいと思います。
しかし、いかに行政にいかに誤りがあろうとも、それに対して暴力を振るうことが正当化されていいはずがありません。
暴力肯定は、その主張自体が本質的に犯罪に繋がるものであり、民主主義社会の根底を揺るがす脅威です。
そして、電話・メールなどによるそれらの「意見」は、ほとんどが匿名でおこなわれているに違いありません。
匿名だからこそ、そうした誤った主張が投げつけられる訳です。
匿名社会の暴走に大いなる警戒を払う、そういう契機にしなければならないのではないでしょうか。
大津いじめ自殺事件が、関係者と国民の冷静で前向きな対処によって、ご遺族を始めとする関係者の納得が得られ、かつ、全国の教育行政の見直し・再点検にもつながる教訓を導かれることを願っています。
「教育長は殴られて当然だ」 大津市教委に襲撃支持の意見殺到
http://news.livedoor.com/article/detail/6864529/
赤旗「主張」 教育のつどい子どもの命守る学校と社会を
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-16/2012081601_05_1.html
人間性尊重する学校に 大津いじめ事件、全教アピール
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-03/2012080314_02_1.html
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