関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

共産党がトップ当選

2009年02月16日 | 政治全般

 15日投開票の三川町議会議員選挙で、日本共産党の佐藤政弥さんがトップ当選を果たしました。

 4年前の選挙では、「鶴岡市との合併に抵抗する運動の首謀者」とねらい打ちされ、非常に厳しいたたかいになりましたが、その選挙をくぐり、その後の町長選挙で「自立」をめざす現阿部誠町長が勝利するという展開となりました。
 国政でも、自公政治が末期的状況となり、国民が自公政権に変わる新しい政治を模索する中で迎えた選挙でした。

 定数10人に12人の立候補となった今回は一転、実績や主張を批判する勢力は無く、「政弥さんは大丈夫」という「大丈夫作戦」(これは「説得力」があって大変でした)とのたたかいとなりましたが、それを乗り越えて、町民の皆さんの圧倒的な支持を頂きました。

 国を挙げて、そして南庄内7市町村挙げての巨大な合併推進の動きに抗して、「合併は国による市町村リストラ、自立してこそ町民は守られる」という主張を貫くことができたことは、日本共産党の議員(しかも10期の大ベテラン)ならではだったと思います。

 何度か選挙戦の応援に行った私も、自宅でささやかに祝杯を上げました。


負担増に突き進む国保

2009年02月12日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 2月12日、第5回国保運営協議会が開催されました。

 4日の前回会議と今回の最終会議でもって、いくつかの重大な決定がおこなわれました。

 人間ドッグは、全体として自己負担が引き上げられることになりました。
 対象年齢が40才以上の全年齢の拡大されるなど前進面もありましたが、所得の低い方にとってますます受けずらいものになってしまいました。
 
 介護部分の課税限度額が9万円から10万円に引き上げられました。
 
 医療部分については、H21年度は据え置きですが、「H22,23年度に統一する」ことが確認されました。
 「高い方に統一していく」という既定路線を色濃くにじませたものです。


 いずれの問題も、委員26名の内、当局提案に意義を唱えているのは私だけです。

 委員一人ひとりは、各界の見識ある立派な方々なのですが、協議会の構成自体を市民の意見を正しく反映していくようなもにしなければならないと考えます。

 


「誰もが必要な介護を受けられる」・・訳ではないのが介護保険

2009年02月09日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 介護のことでご相談を頂くことが良くありますが、容易で無い内容のことが多いです。
最近も党事務所に来られた方からこんな相談をもらいました。

 相談に来られたAさんは、鶴岡出身で関東在住の女性ですが、鶴岡に一人でお住まいの80代のお母さんの介護の問題です。
 
 お母さんは、昨年からケア付き高齢者住宅に入所。部屋に寝たきりで、毎日ヘルパーの介護を受ける他、週何度か訪問看護と往診を受け、他にホールに出てデイサービスにも参加しています。
 デイサービスとは言っても、本人も含めてボール遊びもできない人が多く、食事介助も5,6分でどんどん「詰め込まれる」感じです。
 費用は月11万円前後。本人の年金では追いつかず、娘さんが数万円負担します。

 そこで、「応能負担の特別養護老人ホームに入れないか。身体機能が低下しないようにリハビリもできないか」というご相談でしたが、鶴岡の特養入所待ちの方は9百人近く、平均して4,5年待たされるという状態です。
 一人暮らしですから、申し込めば優先順位は上がりますが、一方、他の施設に移ることによる精神状態の悪化も懸念されます。 
 Nさんもそんなことは想定していたようで、まずは今の施設を継続するということになりました。
 
 以上のお話は、知り合いのケアマネージャーと一緒に聞いて、ケアマネの方からいろいろアドバイスをしてもらったものです。

 具体的な解決策をお示しすることができなくて申し訳ない気持ちでしたが、Nさんとしては、「容易でないことはわかっているけれど、一度しかるべき人に相談して考えを整理したい」ということだったようで、すっきりしたような表情で、「介護をよくするために頑張って下さい」と私の方が激励をして頂きました。
 
 特養以外の施設では、通常10万円以上の費用がかかりますから、国民年金で生活しているお年寄りは普通入れません。
 Nさんのお母さんも、遠方で生活している娘さんの支援でようやく生活している訳です。

 「誰もが必要な介護を受けられて安心」という制度創設時の政府のうたい文句とはかけ離れた介護保険制度を、抜本的に改めなければなりません。
 

共立社旗開きでご挨拶

2009年02月07日 | 活動報告

 2月6日(金)夜、共立社鶴岡生協の新春旗開きに参加し、来賓挨拶をさせていただきました。

 主催者あいさつで松本理事長が述べられたことは色々印象深いものでした。
「暮らし・地域・平和の危機が進行し・・多くの人がこれまで経験したことのない不安の中で暮らしている」
「私たち自身が『変化すること』なしにこの時代の変化に対応していくことはできない」
「生協運動としては、憲法で保障されている25条の『生存権』、13条の『個人の尊重、生命・自由及び幸福追求の権利』など基本的人権を守るための視点が必要になる」
「改善を進める上での指標は『組合員満足』『職員満足』・・その取り組みの結果、数値として表れる『事業・経営の健全性』」

 以上、私が個人的に印象に残った点ですが、「頑張ったけど目標には届かなかった」が許されない事業活動を確実に進めながら、本来の理念を失わないという、困難な課題に立ち向かう決意がヒシヒシと感じられました。

 私は、県知事選挙での勝利の意義を報告する中で、鶴岡から始まった協同組合運動が果たしてきた、「地域の主権者」を育てる役割について触れました。

 その後、共立社元常務理事の工藤博司さんの「『経済危機』と生協運動の展望」と題した講演がおこなわれ、私も勉強させていただきました。

 そんなことで、今年は「お酒の無い旗開き」でした。



「議員年金」話題になりましたが・・

2009年02月06日 | 政治全般

 2月6日(金)、議会で議員年金制度についての勉強会がありました。

 「議員年金」と言うと、「優遇され過ぎ」などの批判が高まった旧国会議員互助年金のことを思い浮かべられる方が多いと思いますが、地方議員年金はそれとはかなり違います。

 旧国会議員年金の場合は、原則として国が直接給付を行い、平均給付額も443万円であったのに対して、地方議員年金は、現役議員の掛け金と負担金で受給者を支える社会保険方式で、平均額も102万円となっています。

 3期12年勤めると受給することができますが、月7万3千円程掛け金を納めての給付額は十万円ちょっとのようです。
 
 国民年金に比べれば「恵まれている」ようにも見えますが、議員が「学卒22才で就職、定年まで勤続38年」というような仕事で無く、何らかの社会的キャリアを中途でトラバーユすることが多いという実情を考えれば、「老後の保障」としては十分なものではありません。

 私自身、前職を勤続20年弱で中途退職しましたが、そのままあと15年勤め上げた場合の退職金も含む生涯賃金と年金額は、現在の議員歳費と議員年金では追いつくことはありません。
 金銭的には、「損した」ことになる訳です。

 「議員なんか誰でもいい」というハナシであれば何も言うことはありませんが、「世のため人のためになる人を議員に」(私もそうなるべく努力します)ということであれば、やはり、子どもを育て上げて、老後も取り敢えず暮らしていける程度の賃金(歳費)と年金などの制度は必要と考えます。
 
 福島県矢祭町は、「議員歳費廃止、公務日に応じた日当制」を実施しましたが、そんな風になれば、議員になるのは生活に心配の無い資産家ばかりということになります。
 麻生太郎か鳩山兄弟みたいな人ですナ。

 私は、それでは結局庶民は損をすると思うのです。


民主商工会新春のつどい

2009年02月05日 | 活動報告

  2月5日(木)、毎年恒例の鶴岡民主商工会「新春のつどい」に参加しました。
 
 今、大企業の「業績悪化」が話題になっていますが、本当に大変なのは労働者と、中小商工業者です。
 この方達には、「内部留保」は無く、大企業の都合次第で下請け単価を叩かれ、銀行には「貸しはがし・貸し渋り」を受け、業績悪化がそのまま存亡の危機につながっています。
 「運転資金の欠乏」による倒産の件数は、2007年の743件から08年には994件と34%も増加し、98年以降最多になっています。
 鶴岡市でも、1月末現在の企業倒産が17件・負債総額29億2700万円と、前年同月比で件数が2.4倍、負債総額130%増となっています。

 しかし、民商の皆さんは元気です。
 ご商売がいかに大変でも、民商に集まってみんなで乗り越えていこうという連帯意識に溢れています。「自己責任」の考えが支配する自営業の世界では、まだまだ稀なことだと思います。
 この日も、気合いの入った主催者挨拶の後、餅つき、出し物(写真)、ビンゴなどなど、様々な企画で大いに盛り上がりました。
 

 私は、お酌して回りましたが、「今年はがんばれよ!」と多くの方から激励を頂き、大変ありがたく、幸せな気持ちにさせて頂きました。


父子家庭支援

2009年02月02日 | 子育て・教育

 ちょっと古い話になりますが、12月のある日、「私のブログを見た」という酒田市の男の方からメールで相談がありました。

 「父子家庭で高校生と小学生を育てているが、失業して収入が無くなった。先月から家賃も払えず、今日まで貯金でなんとか生活してきたが、明日からどうしたらいいのかというところまできてしまった。知人に『生活保護を申請するべきだ』といわれたが、前に児童手当の件で福祉課に相談しても良い返答はなかった。何とか私たち親子の力になっていただけないか」

 早速電話してみると、「貯金無し。身内も無し。求職活動はしているが、『子どもがいて残業は難しい』と言うと、採用されない。子どもを学童保育に入れようとも考えたが、精神的に不安定で入れなかった」ということで、「困難の悪循環」に陥っている様子です。

 これは、直接面談するしかありませんが、その後役所に対処を求めることを想定して、酒田市の斉藤周(ひろし)市議に紹介・依頼しました。

 すぐに訪問してくれるということでしたので、これは大丈夫だと思って待っていたところ、「二人で役所に行って、生活保護を適用させた」という連絡があり、ホット胸をなで下ろしました。
 
 酒田市でも 「父子家庭には、『月2千円の手当支給制度のみ』」とのことで、父子家庭への施策の貧困に改めて驚きました。

 そう言えば私も以前、親しい父子家庭のお父さんに苦労を打ち明けられたことがあります。
 取り上げなければならない課題だということを改めて感じました。

※なお、最初の記事には年齢・家族構成等を具体的に記載していましたが、「条件が該当する無関係の方が『その人に違いない』と断定された」とのご指摘を頂きましたので記載を変えました。ご迷惑をおかけしました方には、心からお詫び申し上げます。また、今後の記事には十分配慮して参りたいと考えております。