3月2日から開催された鶴岡市議会3月定例議会が24日閉会しました。
今議会には、平成21年度補正予算9件、平成22年度予算議案14件、条例・人事議案等28件が提案され、全議案が可決・承認されました。
市政の基本方向変わらず
日本共産市議団は、21年度一般会計補正予算、22年度予算では一般会計、及び国民健康保険・後期高齢者医療保険・介護保険・集落排水事業・公共下水道事業の5特別会計と病院事業会計に反対しました。
反対の理由は、
慶応先端研のバイオ研究・バイオ産業への投資を拡大(先端研産業支援センター拡張4億8千万円、新産業創出地域基盤事業約7100万円、先端研等支援事業約3億1600万円等、総額約10億1千万円)することや、荘内病院の病院給食を全国最大手の県外業者に委託することなどです。(反対討論の概要は、25日付投稿に)
今議会は、昨年10月に誕生した榎本市政の初の通年予算が提案される議会として、新市政の基本方向が明確になりましたが、それは、前市政の問題点の若干の手直しはあるものの、基本路線に於いては変化のないものと言えます。
共産党を除くオール与党議会
議会もまた、昨年10月のオープン選挙を経て発足した合併二期目の新議会として初の通年予算議案審議でしたが、市政に対する各会派のスタンスは前議会と相変わらないものとなりました。
市長提案に問題点を述べて反対したのは、共産党市議団の4人だけ、
他会派・議員は、市長提案に「異議無く大賛成」ということになりました。
(最終日にただ一人賛成討論をおこなった新政クラブの討論内容からは、そう判断されます。)
市民の異議申し立て始まる
今議会には荘内病院の給食委託の再考を求める請願が提出され、共産党とともに、無会派の田中宏議員が紹介議員となり、本会議でも賛成に回りました。(賛成5)
同議員は、市民サービスの民営化には賛成のようで、市長提案全体には異議が無いようですが、「給食問題では市民への説明が不十分で、合意形成が無い」という見解から請願に賛成したようです。
本会議でも筋の通った討論をおこなっており、新人議員ながら見識を示したと言えます。
この請願は、2千名を超える賛同署名が添付され、市議会各会派に要請があり、議会傍聴もおこなわれました。
1期目の4年間にはほとんど無かったことであり、市民が議会に働きかける新しい動きと言えます。
それでも議会は変わる!
相変わらぬオール与党議会ですが、議会の構成は一期目と二期目で次のように変化しています。
新政クラブ 26→21
黎明公明 5→ 3(政友公明)
連合 3→ 5(市民クラブ)
無会派(草島)1→ 1(田中)
共産党 3→ 4
一期目 賛成:新政・黎明公明・連合で34、反対:共産党・無会派で4=34:4
二期目 賛成:新政・政友公明・市民で29、反対:共産党4 =30:4
オール与党が4人・12%減ったということになります。
12%ずつ変わっていれば「与野党逆転まで20年」ということになりますが、そんなに待ってはいられません。
戦後60余年国政を支配してきた自民党も、昨年政権を追われたと思ったら、離脱者続出、アッと言う間に崩壊しようとしています。
鶴岡市議会も、市民の皆さんと手を取り合ったたたかいを積み重ねていけば、「アッ」と変わる時はそう遠くはないものと考えています。
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