オリンピックが、災害対策•復旧支援や日米軍事同盟強化等の問題より大事なものとは思いませんが、それでも、スポーツのあり方のみならず、人間と社会の有り様を考えさせる意義あるイベントです。
27日(日本時間)におこなわれた柔道60kg級準々決勝で、永山竜樹選手が絞め技で一本負けしたのは、審判が「待て」をかけた後に相手選手が締め続けたためではないかとして、「誤審で負けた」「相手が卑怯」等など反響が拡がっています。(内容に共感していませんが、Yahooニュースを参考まで)
確かに、「待て」がかかってから技をかけ続けるのは反則であり、「待て」の後に、「失神してた(『落ちた』と言います)からやっぱり一本」等と言う「判定」は、ありえません。絶句。
「待て」がかかって気を抜かなければ落ちなかった可能性もあります(落としたり、落とされたり経験踏まえてます。一応黒帯なんで)。
しかし、永山選手が締め技をかけられてギリギリの状況にあった事は間違いなく、そこで「待て」をかけるという誤審がなければそのまま落とされていた可能性も小さくありません(映像を観ると可能性大と思います)。ここまでの技をかけられてしまったという点で負けても仕方ない状況だったと言わねばならないと私は思います。
締めで一本負けする危機を誤審で免れたものの、待てがかかってからの誤審で負けになったと言う状況からすると、後者の誤審のみを責めるには限界があるのではないかと思います。
また、相手選手は「騒音で『待て』が聞こえなかった」と言っているようですが、これは柔道も含めてオリンピックではよく言われてきた事ですから、国際柔道連盟が対応しておくべき問題だったでしょう(両者に触れて知らせるとかすればいいだけです)。全日本柔道連盟も十分認識していたのですから、こんな問題が発生する前に対応すべきだったでしょう。何やってたのと言いたい。
しかし、この事件の結末として大事な事は、悔しさのどん底にあった永山選手が、凄まじい精神力を発揮して敗者復活を勝ち上がり、銅メダルを獲得した事です。
それは、金メダル以上の価値があり、スポーツの素晴らしさの一端を社会に示してくれたと思います。
【五輪柔道】「これは殺人行為だ!」主審の”待て”も絞め技を続け、永山竜樹が失神一本負け!公開された映像に疑念の声(イーファイト)
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