4月17日(金)、荘内看護専門学校の入学式に、来賓として出席しました。
学校長(荘内病院長)式辞によれば、創立以来59年の間に927名の卒業生を送り出してきたとのこと。
ここを巣立った看護師一人ひとりが、数え切れない患者のかけがえのない人生と向き合い、支える仕事をしてきた訳ですから、この学校が社会に果たしてきた役割の大きさは計り知れません。
学校長はいつも、「看護師に求められる能力」として、
1丈夫な身体 2暖かい心 3まずまずの頭 とお話されます。
丸谷才一氏が「医師に求められる能力」として挙げているのだそうですが、特に「暖かい心」に力点をおいた学校長のお話は、医師としての長年の経験がにじみ出て来るようで、(いつも同じ話なのですが)惹きつけられものがあります。
長ければ40年にも及ぶ、医療人としての道のスタートラインに立った学生達の前途が、幸多いものであることを祈りました。
4月16日午前、春に大規模な地滑りが確認された大網地区・七五三掛集落を訪問し、現地党支部の案内で、道路、畑地、住宅などを視察しました。
集落内は、道路、畑など地域全体に無数の亀裂が走り、公民館前の道路は50cmもの段差が生じ、車は通行不能の状態になっていました。
住宅も、敷地内のコンクリート面や家屋の土台のひび割れが発生し、玄関前の階段が大きく割れた家もありました。
私は、この集落内に近しい親類があって、2月には葬儀で同地内の注連寺に来ていますし、陥没した道路のすぐそばには親類の車庫があり、3月に立ち寄っている場所でしたので、変わり果てた姿に文字通り驚愕しました。
全7世帯中3世帯が集落外に避難していましたが、残された4世帯の内、3世帯の方と会ってお話を聞くことができました。
「2月ころ地盤が動いている気配が感じられたが、雪が溶けて明らかになった」
「夜寝ていると時々、地底から『ピシッ』というような何かが切れるような音が聞こえる」
「今後、地盤の動きは収まるのだろうか・・」
などなど、深刻な不安の声が聞かれました。
その後、朝日庁舎を訪問して市の対応を聞きました。
佐藤敏支所長から、「庁舎は地域警戒本部を設置して、応急復旧と、住宅・搬送など生活支援をおこなってきた。農業は何とか継続できる可能性がある。東北農政局が調査してきたが、まだ原因や対策は確定できる段階にない。推移を見ながら国や 県に抜本的復旧を要請していきたい」などの説明がありました。
庁舎では、緊急対策本部を設置して、各課がそれぞれの分野で住民の支援に当たっています。
毎日交代で庁舎への泊まり込みもおこなっています。
通常の仕事に加えての緊急業務で、相当の負担と思いますが、誰も泣き言を言わず、「我が事」として黙々と取り組んでいるようです。
この地域は、中越地震で大きな被害が発生した新潟県の山古志村と同質の地層だと言います。
4月まで雪に覆われるこうした地域も新しい鶴岡市の一部であり、旧鶴岡市の感覚では捉えられない問題を全市の問題として、「我が事」として取り組んでいくことが求められています。
そういうことを思えば、「合併したから」ということで(実際には支出削減のために)旧町村の施策を次々と廃止してきた市の姿勢がいかに危ういものであるか改めて痛感しました。
4月12日におこなわれた、一小学区の致道スポーツ少年団の結団式に、団員の保護者の一人として参加しました。
スポ少とは、1962年に「スポーツによる青少年の健全育成」を目的に創設された日本スポーツ少年団という全国組織で、次のような「団員綱領」を掲げています。(他に、「指導者綱領」もあります。)
1.わたくしたちは、スポーツをとおして健康なからだと心を養います。
1.わたくしたちは、ルールを守り、他人に迷惑をかけない、りっぱな人間になります。
1.わたくしたちは、スポーツによって、自分の力を伸ばす努力をします。
1.わたくしたちは、スポーツのよろこびを学び、友情と協力を大切にします。
1.わたくしたちは、スポーツをとおして世界中の友だちと力をあわせ、平和な世界をつくります。
「他人に迷惑をかけない」と掲げられていることなどは、スポーツ(体育)で「体制に従順な人間」を重視してきた歴史が頭をかすめますが、全体としては、自分を伸ばす努力、友情と協力、世界の平和など、子どもの成長に意義あるものであり、この綱領の方向でのスポ少活動の発展に期待しています。
さて、鶴岡市スポ少の団員は、3367名(H19年度。高校生44名含む)、百名以上の競技を多い順に挙げると、
1 バスケ 733
2 サッカー 586
3 野球 525
4 剣道 294
5 バレーボール233
6 バドミントン 140
7 空手 135
8 卓球 117
というようになっています。
致道スポ少でも、8つの競技の団は2名から約40名までかなりの差がありますが、それぞれ有志の指導者の方々の指導の下に子どもたちに感動と喜びを与えてくれています。
それはすなわち、子どもを宝と思う保護者の方々の喜びでもあります。
式では各団の指導者の挨拶に続いて、キャプテンの決意表明がありました。
ある団のキャプテンが、「頑張っていい成績を挙げて、親たちにおいしいお酒を飲ませてあげたいと思います」と述べたので、参加していた親も子もドッと沸きました。
子どもらも、「保護者にとってのスポ少」をよく心得ているようです。
一小の卒業式では、2年生代表が「歓迎のことば」を述べましたが、これがまた立派な挨拶でした。
学校とはどんなところで、どのように楽しいところであるか、一年生を歓迎する気持ちがどのようなものであるかなど、後輩に対する先輩の挨拶として、率直な気持ちが、具体的に、過不足無く述べられ、「スピーチの手本」とでも言うべきモノで、ビックリしてしまいました。
しかも、メモなども無く、情感を込めて話す姿に、「大人になったら、絶対オレより話が上手」と思ってしまいました。
まあ、一小の卒業式では毎年そうなのですが・・。
その後、3先生が「まめうしくんとあいうえお」という本を劇のような形で読み聞かせしてくれました。
こちらの方も毎年恒例、日頃の図書館を活用した学習の成果を存分に発揮したもので、新入生も大喜び。
校長先生式辞や来賓祝辞などが立派なことはもちろんですが、全体として、一小の個性が生かされた、すばらしい卒業式だと思います。
三中の方も、三中らしい「歓迎の合唱」がすてきで、校歌も含めて、希望溢れる卒業式でした。
4月4日(土)ある高齢者団体で3月議会の結果を中心に、市政報告をおこないました。
私の話の前に笹山一夫県議が県政報告、吉村知事誕生で県政が前向きに動き出したことを、様々なエピソードを交えて話をされたところ、参加者一同大喜びで、県政の今後に胸がワクワクする報告でした。
その後に、「市政の方は、残念ながら富塚市長が相も変わらず・・」と話し出しましたらそれはそれでウケまして、酷い現状にムカムカきたようで、10月の市長選・市議選で頑張る意思統一になったようでした。
自分では当たり前と思っている市政の困った状況が、参加者の皆さんには新鮮に(と言いますか、ビックリして)受け止められたようで、日常的に伝える努力がもっともっと必要だなと改めて感じました。
これから、市議団の議会報告と私個人の活動報告を作成し、全戸に配布する予定ですが、
市政報告は、いつでもどこでも、できるだけたくさんおこないたいと思っておりますので、関心のある方は「○月○日、××に来い」と、どうぞお気軽に声をかけて下さい。