さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

夏の思い出(1)

2016年09月20日 | 季節
夏もいつの間にか過ぎて、「天高く・・・・・」の季節なのに、台風が・・・・
九州や四国などでは被害も出てるようで、心配ですね。
関東でも、こんな遅くから明け方にかけて、影響がありそうです。


さて、夏に撮り貯めたいくつかの写真、そのまま没にするのは可愛そうなのでシリーズにしてみました。

今回は第1回目。懐かしいセミの声でもお聞きくださいね。

7月のある日、日本の国蝶であるオオムラサキに会おうと、数年ぶりに、「嵐山町オオムラサキの森活動センター」に出かけてみました。
到着後早速、周辺の林に入ってみましたが、樹液が出てる樹が見当たりません。
あちこちにいるのはハグロトンボのみ。 途中であった蝶撮りの方に聞いても、全く見かけないとのこと。
活動センターに戻って管理人の方にお聞きすると・・・・・「今年は例年に比べてオオムラサキが極端に少ない。」とのこと。
いずれにしても、樹液の出てる樹が無い事には、話にならない!!
仕方なく、記念にハグロトンボアマガエルを撮って、早々に退散。



ハグロトンボが止まってる葉っぱに蛹らしいものが・・・・・蝶の蛹でしょうか??


ヒメウラナミジャノメだけがたくさんいました。


「何か用か!!邪魔するな!!」・・・・・なんて・・・・




公園では、あれだけ賑やかに鳴いていたセミの声も今は聞こえません。
まずは、今や懐かしいミンミンゼミからです。
セミの事も少し調べてみました。(以下、ウィキペディアなど参照)

ミンミンゼミには、黒斑部がほとんどなく青緑色主体の個体もいて、これらはミカドミンミンと呼びます。

このミンミンゼミ、アブラゼミやクマゼミと比べると暑さに弱いと云われ、その為、生息する地域の夏の暑さによって自らの身体の色を変えているしている、という説があります。
現に、甲府盆地のように暑さの厳しい地域では黒地のほとんどないミカドミンミン型、東京都心部や山形市のように暑さが中程度の地域では黒と緑が適度に混ざった標準型、
そして北海道やロシア沿海州のように涼しい地域では黒地の部分の割合が高い黒化型が多く見られるそうですよ。
来年は、この緑の部分をよく観察して見る事にします。
さらに、面白いことに・・・・
西日本では、平地ではミンミンゼミを見る事は少ないそうです。その理由は東日本に比べ北東気流の影響を受けにくく、夏の気温が高くなるためだそうです。
西日本の主要都市(福岡や大阪など)の都市部にはミンミンゼミがほぼ生息しておらず、「生息地は標高がやや高く自然が多く残されている場所に限られている。」とのこと。
実際、関東では、平地の公園などでも普通に見られますよね。


次は、ツクツクボウシです。
アブラゼミなどに比べると、警戒心が強く、なかなか捕まえる事が難しいセミです。
このツクツクボウシ、アブラゼミやニイニイゼミと比べて冬の寒さに弱く、北日本では川沿いのシダレヤナギ並木など局地的にしか分布していなかったようです。
しかし近年、盛岡や仙台においてこのセミが増えつつあり、これも温暖化の影響かもしれません。

また、このセミは、一般に晩夏のセミとされていますが、関東でも、最近は夏の初めにツクツクボウシの声を聞く機会が少しずつ増えてきているように感じます。
このような事も地球温暖化に関係があるのでしょうか??


もう少しセミの事を書きますね。
「セミの一生、はかなくて短い命」なんて、よく言われますが、実はそうでもないんです。
セミの成虫の命は1~2週間ほどと言われますが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほど生活してます。
幼虫として地下生活する期間は3~17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもっています。
地中の中の生活がメインなのかもしれませんね。

また、セミが逃げる時に放つおしっこ!!誰もが経験ありますよね。
これは、飛び立つときに体を軽くするためという説や膀胱が弱いからという説もあるそうですが、体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排泄しているだけ。
そのため飛び立つときだけでなく樹液を吸っている最中にもよく排泄する行為なんです。
セミの尿はほとんどが水で、有害物質はほとんど含まれていないそうですから、かけられてもご安心を・・・・・

この日は、アブラゼミも賑やかでした。


ツクツクボウシとミンミンゼミの鳴き声も動画でお楽しみください!!





公園の土手の斜面にはこんな花も咲いてました。
ツルボでしょうか?


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17 コメント

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こんばんは (みい)
2016-09-20 21:44:20
夏の思い出、いいですね!
蝶やトンボ、セミ、かわいいです。
セミの鳴き声、我が家の庭でもついこの間までにぎやかに鳴いてました・・・
もう秋なのですねえ・・・
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Unknown (noharatugumi)
2016-09-20 22:13:16
ハグロトンボのメタリックの腹部、結構好きです。
ミンミンゼミ、亜種になるのでしょうか…いくつかの型があるんですね。知りませんでした。
セミの声、数週間前はうるさいくらいだったのですが…
季節は確実に秋に向っていますね。
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Unknown (ソングバード)
2016-09-21 07:40:52
>みいさん
連続コメント有難うございます。
台風、大丈夫でしたか?
夏もすぎて、蝶やトンボ・セミが懐かしく思う季節になりました。
セミのあのうるさい鳴き声も聞こえなくなると、寂しいですね。
これから、食欲の秋、気をつけないと体重が・・・・(笑)
ワンニャンたちも、涼しい季節、活動が活発になるかな??


>noharatugumiさん
ここでは、このハグロトンボが無数(?)に飛び回っていました。
ミンミンゼミにも、生きていくために、環境に適応できる能力が備わってるんですね。
ミカドミンミン、一度見てみたいものです。
緑一色も綺麗かも知れませんね。
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Unknown (さわやか)
2016-09-21 10:04:37
こんにちは~
ハグロトンボは動きが速くて
なかなか写せません。
黒いトンボと思っていましたが
このように瑠璃色の綺麗な羽なんですね。
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こんにちは (ポージィ)
2016-09-21 10:31:53
どれもみんなステキな生き物たち。自分では見つけること叶わないものが
ほとんどなので、ワクワクと楽しく拝見しました。
ツクツクボウシとミンミンゼミの動画も。ミンミンゼミが、カメラを意識してか
だんだん幹の向こう側へと移動していくのにもニヤニヤしてしまいました。
セミたちのお話も興味深く読ませていただきましたよ。地中での生活が
何年間にもわたること、種類によって違うこと、は知っていたのですが、
羽化してからの地上生活が1ヶ月ほどになるというのは初めて知りました。
そうと知って嬉しい気持ちですょ。
ラストのお花はツルボで当たりです。初秋の訪れを告げる花のように思っています。
夏の思い出、次は何が登場するかしら、楽しみです。
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Unknown (フーミン)
2016-09-21 12:38:01
そう、セミの季節は終わりですね。今は夜になると
やかましいほど虫の声が聞こえます。人工的な音がほとんど無いため、よけいうるさい!家のなかにスイッチョなどはいってくると最悪。電気をつけるとピタッと止まり
消すと、またギーチョッン、ギーチョッン。
この花なんでしょうね?どこぞで見たような気も
しますが・・・
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Unknown (country walker)
2016-09-21 13:05:38
せみの生態、自分も地上へ出てからは一週間の命と思っておりましたが一ヶ月も生きているのですね。
子供に頃、真夏には油蝉が圧倒的に多くクマゼミなど貴重なセミでしたが今ではこの逆になりました(当地の話しです)
山ではヒグラシが多いですね~
あの声を聞くと物寂しく、今日はボツボツ鳥撮りも終わりかな・・・なんて思ってしまいます(笑)
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こんにちは (ロメオ)
2016-09-21 15:57:23
台風一過で、朝晩など肌寒さを感じる気候になりました。
蝉しぐれを聞いていた盛夏の記憶が、あっというまに遠のいていきます。

夏の思い出、タイムリーな記事ですね(*^^)v
それにしても、地中で長く暮らしているのは知っていましたが、地上に出てから一ヶ月も生きているとは。
セミは、かなり長生きする昆虫なんですね。

ミンミンゼミ。兵庫の太平洋側の都市にはけっこう生息しています。
自然がたくさん残っている証なんですね。なんだかうれしくなってきました。
来年は、ミンミンゼミを積極的に探してみます(^^)
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こんばんは (ホロホロ)
2016-09-21 19:27:10
夏の思い出の動画はつい最近まで聞こえていた鳴き声。
暑い暑いと言っていたのに、
今は秋の虫の声に変わりました。季節は巡るですね。
ツクツクボウシはいくら探しても見つかりません。姿を見せていただいて嬉しくなりました。
今日は台風後の落ち葉を掃いていたら、
蝉の亡骸が現れました。夏も終わりですね。
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セミを撮るのは (nampoo)
2016-09-21 21:06:40
こんばんは。
セミの鳴き声何度も聞いて堪能させていただきました。
写真に収めたくて何度も探しましたが、
撮れたのはアブラゼミだけでした。
他は声はすれども姿は見えずじまいでした。
来年は写真に収めたいものです。
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