今回はちょっと変わった植物を紹介します。
伊佐沼に希少植物の群生があることを知ったのはごく最近のこと。
その名は・・・・・「キタミソウ(北見草)」!! ご存じですか??
一見どこにでも見られる雑草のようですが・・・・(遠くから見ると、新緑の芝生のように見えます。)
寄ってみると・・・・2~5cmほど長細いへら状の葉っぱが特徴です。
キタミソウ(北見草)
ゴマノハグサ科の一年草で、もともとカムチャツカ・シベリアなどのツンドラ地帯に広く分布する小さな植物。
1901年、北海道の北見で発見されたことからこの名前がつけられました。
絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている植物で、埼玉県の希少野生植物種にも指定されています。
以前は絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されていたようですが、その後、繁殖地が拡大したのか今はランク落ちして絶滅危惧種Ⅱ類(VU)。
今ではこの寒い所に育つツンドラの植物、埼玉県でも行田市や岩槻市、草加市、越谷市など点在して見れるとのことです。
何故??こんな伊佐沼などのような田園地帯の沼に・・・・・不思議ですよね。 どうもその原因はカモなどの渡り鳥にあるようです。
伊佐沼のキタミソウは、夏場は水底で種のまま休眠していて、秋に水位が下がって陸地となった地面で発芽し花を咲かせています。
花は小さくて、2mmほどでしょうか。 本来の開花時期は6月~10月ですが、伊佐沼では12~3月頃に開花してるようです。
よく見ても気が付かないほどの小さな花で、下の写真も、たまたま撮った写真に花が写っていたものです。星形の5弁の花です。
伊佐沼では、北側と南側の浅瀬の一部で見られますが、遠目では新緑の芝生のように見えるため、意識しないと分からないかもしれませんね。
この植物は農薬や汚染に弱く、水質環境が保たれていて泥の水底で、夏の暑い時期は水中に没し秋以降は陸上になるという水辺で、
なおかつカモなどが渡ってくるという条件のところだけに自生できるということだそうです。(ネット情報引用)
今回キタミソウのことを調べてみて、改めて渡り鳥の影響がこんなところまで及んでいることにびっくりしました。
通いなれた伊佐沼にこんな希少植物が生育してる事にも驚きましたが、後日改めて小さな花の写真を撮りに出かけてみたいと思います。