鴨川で納涼床を楽しんだあと、夫は翌日仕事が入って夜遅い新幹線で東京に帰ることになったので、翌日は息子と二人で京都ですごしました。
まずは、バスで出町柳まで行って、萩の寺で知られる常林寺さんを訪れました。萩はそろそろ終わりかけでしたが、境内を覆いつくす萩の茂みは圧巻でした。わずかに残った可憐な紅白の花々に、満開の頃はさぞ見事だっただろうと思いを馳せました。小さいながらも趣のあるお寺でした。
出町柳は、ちょうど賀茂川と高野川がYの字に合流して、鴨川となる場所でもあります。加茂大橋の上から合流地点をパチリ。ここまでくると山が目の前に迫り、京都が盆地であることを実感します。川はなかなかの早瀬でしたが、河原で遊ぶファミリーでにぎわっていました。
この合流地点のすぐ北に、下鴨神社があります。本殿に行くには、糺の森(ただすのもり)を通りますが、神社によくある鬱蒼とした森というよりは、木漏れ日が差し込む明るい森で、参道のすぐ横には小川が流れ、まるでハイキングをしているような気分でした。
大きな鳥居をくぐると、立派な楼門が現れます。この門の奥に本殿があります。
下鴨神社は、みたらし団子発祥の地でもあります。^^ 下鴨神社で行われる「御手洗祭」でお供えしたのが、やがて境内でも売られるようになり、名物になったそうです。お団子は、境内にある御手洗池の水泡をかたどって作られたといわれています。
境内に、君が代で知られる「さざれ石」がありました。といっても、さざれ石というのは ”小さな石” という意味で、全国各地にあるそうです。さざれ石(小さな石)が巌(岩)となりて...というのは、こういう状態を指しているのですね!
さて、このあとは叡山電車で一乗寺駅まで乗って、詩仙堂を訪れました。
詩仙堂は、徳川家の家臣である石川丈山が造営した山荘で、現在は丈山寺という寺院になっています。うっかり通り過ぎてしまったほどに目立たない入口ですが、門をまっすぐ進むとその奥に、土地の高低差を生かした風雅な庭園が広がっています。
建物の中は撮影禁止ですが、お部屋から見る白砂の庭園も美しかったです。時折鳴り響く、鹿威しのカーンという音が静寂の中のアクセントとなっていました。
みずみずしい青もみじ。今はきっと美しく紅葉しているでしょうね。
芙蓉がきれいでした。
かわいいピンクのお花。
紫式部。庭園の中で、夏から秋への季節の移ろいを感じることができました。