軽井沢最終日は、旧碓氷峠見晴台までのハイキングを楽しみました。見晴台へは、万平ホテルの前から赤いボンネットバスが出ていますが、歩いても1時間ほど。旧軽の商店街を北へと抜けて、ショー記念礼拝堂前の二手橋がスタート地点です。
道路を進むと右手に遊歩道の入口があるということでしたが、私たちはその入口を見逃してしまい、行きは車道をずっと歩いて見晴台まで上ることになりました。でも後になって、それが正解だったと納得しました。
途中で私たちを追い抜いて行ったのは、赤いバスのほか数台の車だけという静けさ。道路わきの色づく木々を眺めながら、舗装された道路をのんびり上っていきました。
見晴台に着いて、私たちを迎えたのはすばらしい紅葉。思わず、わあ~っと声を上げました。
ここは長野県と群馬県の県境で、両方の県の風景を眺めることができます。
こちらは南東方面。左の向こうに広がっているのは、下仁田などの群馬県の町です。
こちらはちょうど南方面。目の前を日本アルプスの深い森が、どこまでも連なっていて圧倒されました。吸い込まれそうで怖くなりました。富士山もこの山々の向こうにあるはずです。
すぐ西には、雪の帽子をちょんと冠った浅間山が見えます。今頃は、雪で真っ白になっているでしょうね。
見晴台は公園のように整備されていて、紅葉もみごとでした。
帰りは見晴台の横に、遊歩道の入口を見つけ、無事に遊歩道を通って下りることができました。
最初はこんな感じの明るい森でしたが、途中からだんだん深い森になり、道も細くわかりにくくなっていきます。人が通らず、表示板がほとんどないので、行きだったらひょっとしたら道に迷ったかもしれません。
幸い帰りはある程度様子がわかっていたので、無事に下りることができました。
私は例によって、ジーンズにスニーカーという軽装でしたが、何組かすれ違った人たちはみんな本格的な山登りの装備で、熊の鈴を鳴らしながら歩いていました。
後で知ったのですが、この道は夏はヤマビルも出るそうで、何事もなく下りてこれたのはラッキーだったかもしれません。別荘地に出た時にはほっとしました。
二手橋の前にある軽井沢ショー記念礼拝堂は、カナダの聖公会宣教師アレクサンダー・クロフト・ショーによって創設された、軽井沢最古の教会です。この奥には、ショーが1888年に建てた、軽井沢最古の別荘が復元されています。
ショーがこの地が気に入って別荘を建ててから、軽井沢が外国人たちの間で別荘地として人気が広まったそうです。