東御のワイナリーやチーズのお店を巡った後、ランチの予約の時間になったので再びヴィラデストにもどりました。
中にショップとカフェ、玉村豊男さんの作品を飾ったギャラリー、ワイナリーがあります。この日はメディアの取材があり、玉村さんもいらっしゃいました。
カフェでは、ガーデンで採れた野菜やハーブ、地元農家の野菜、長野県内の食材を使ったお料理がいただけます。ランチは前菜、主菜、デザート、飲みもののコースです。
まずは、野菜の入ったケークサレ(甘くないケーキ)。メニューになかったものなので、思いがけずうれしかったです。
前菜は2種類から選びます。私は「季節の野菜づくし」にしました。きのこに根菜、葉物野菜、くるみがふんだんに使われ、ワイルド&シンプルに、野菜本来のおいしさがストレートに味わえる一皿でした。
こちらは「茸のクリームスープ」です。きのこの深々としたおいしさが、しみじみと味わえました。
テーブルロールにカンパーニュ。
飾らない温かみのあるテーブルセッティングが、窓から見える豊かな農村の風景にマッチしてすてきでした。お皿のイラストは、どれも玉村豊男さんによるものです。
メインのお料理は4種類から選びますが、2人とも「信州豚ロース肉と丸ナスのグラチネ、トマト風味」にしました。玉村さんが描かれた花ズッキーニが、まるでお料理の一部のようです。
こちらのお皿には葉玉ねぎが描かれています。グリルした豚肉にトマトとナスのグラタンをのせて、オーブンで仕上げたお料理です。グラタンのしっかりとした味付けが豚肉によくしみて、一体感のあるおいしさでした。
「ブドウの葉籠」というすてきな名前のついたデザート。周りを極薄く焼き上げたチョコレート、プレーン2色のチュイールが覆っていて、軽いパリパリ感が秋の落ち葉を連想させます。
ハーブティとともにおいしくいただきました。
窓から見える風景です。手前にはぶどう畑、はるか向こうには千曲川の谷に雲海が広がり、幻想的な美しさでした。
食事の後、マンズワイン 小諸ワイナリーに寄ってホテルにもどりました。ここもコロナの影響でワイナリーの見学やテイスティングはお休みで、ショップのみの営業でしたが、スタッフの方から興味深いお話をうかがいました。
マンズワインには、山梨県の勝沼と、長野県の小諸にそれぞれワイナリーがあり、かつては日本のワインといえば山梨が中心でしたが、最近では温暖化の影響から、ワインの生産地が長野へと移ってきているのだそうです。
マンズワインでも、特に高品質のワインは、今は小諸ワイナリーが中心となっていて、勝沼ワイナリーは規模を縮小しつつあるということでした。千曲川沿いが新しいワインの産地として注目されているのは、こうした背景もあるのですね。