Amazon オリジナル作品。1950年代のニューヨークを舞台にした、テッサ・トンプソン主演のラブストーリーです。
1950年代のハーレム。1人の女性が、父親のレコード店でサックス奏者の卵と出会う。2人の愛は時代の変化、距離、キャリアの成功をも超えるロマンスとなる。(Amazon Prime Videoより)
この作品、タイトル画像を見た時からハートにズキューンときて、絶対に気に入るだろうな、と思っていましたが、はたして期待通りにすてきな作品でした。
50年代のニューヨーク、映像、音楽、ファッション、カルチャー、すべてが私の好みでした。婚約者のいるレコードショップの娘シルヴィ(テッサ・トンプソン)と、才能あるジャズバンドのサックス奏者ロバート(ンナムディ・アサマア)のラブストーリーです。
50年代といえば、アメリカは公民権運動の真最中。黒人はあらゆる場面で差別を受け、平等を求めて戦っていた時代です。ところが、本作に登場する黒人はみんな豊かな生活を送っていますし、彼らのまわりの白人たちはみんな理解ある人たちです。
シルヴィは黒人しかも女性でありながら、テレビ局のプロデューサーという職に就きますし、ロバートは仲間たちとともに才能を認められ、彼らを気に入った白人女性の支持を得て、パリに遠征旅行に出かけ、サックス奏者として成功を収めます。
ある意味、ファンタジーといえなくもありませんが、現実的でないとか、そんなことを抜きにして、私は素直に楽しめました。疲れた心をそっと温めてくれる、こういう映画を私は求めていたのです。
テイストとしては、ジュリアン・ムーア主演の2002年の映画「エデンより彼方に」(Far from Heaven) に近いような。。。
テッサ・トンプソンが、清楚でとっても愛らしかった。相手役のンナムディ・アサマアは本作品で初めて見た俳優さんですが、誠実で朴訥としたところが魅力的でした。