記事にするのがすっかり遅くなりましたが、11月半ばに3連休をいただいて、島根へぶらりひとり旅をしてきました。島根を訪れるのは初めて。旅先で誰かと合流というのはこれまで何度もありましたが、完全なひとり旅というのは初めて。
最初のうちは (しっかり引継ぎをしてきたとはいえ) 仕事のことが気がかりでしたが、風の吹くまま気の向くままの自由な時間を満喫し、すっかりリフレッシュしてきました。旅先では名所よりも、なんでもない風景の方が心に残りました。
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11月といえばコロナの感染者数がだいぶ落ち着いていた頃で、羽田空港は観光客やビジネス客で大混雑でした。セキュリティチェックに長い列ができていて、最後は優先していただいてようやく機内に乗り込みました。
飛行機が離陸すると、やがて雲海から顔を出す富士山の美しさに息を呑みました。旅のスタートを飾るのにふさわしい晴れ晴れとした風景でした。
約1時間半後、飛行機が下降しはじめると、今度は松江に近い宍道湖に隣接する汽水湖、中海が見えてきました。初めて見る島根の風景です。間もなく出雲空港に着陸し、そこからバスにゆられて約40分。出雲大社を目指しました。
参拝の前にまずは名物の「出雲そば」をいただくことに。出雲大社近くの田中屋さんが有名ですが、長い列ができていたので、私は鳥居の前の おくに茶屋 さんに入りました。調べず何気なく入ったお店ですが、おそばがおいしく、お店のスタッフも感じよく大満足でした。
私は出雲そばの定番「三色割子そば」をいただきました。3段のお蕎麦+1段の薬味が重ねて運ばれてきます。おそばにそれぞれおつゆをかけ、薬味を添えていただきます。おそばの上にのっているのは、天かす、とろろ、卵黄でした。
おそばの特徴としては、色はやや濃くしっかり風味が味わえます。おつゆはかけていただくので、お醤油控えめでその分おだしが効いています。薬味に紅葉おろしがあるのがユニークでした。七味の代わりでしょうか? さっぱりおいしくいただきました。
さて、いよいよ出雲大社です。偶然ですが、私が訪れた11月は旧暦10月で「神迎祭」「神在祭」が行われていました。旧暦10月を一般には神無月といいますが、それは出雲に全国から神々が集まるからだそうで、出雲では旧暦10月を「神在月」とよんでいます。
民間語源の俗説ではありますが、そんなこともあって、いつもより観光客が多かったようです。鳥居から続く参道は、鬱蒼というより、明るく木漏れ日が美しかったです。
拝殿です。実は想像したより小さい、というのが第一印象でしたが、あの太い注連縄がある!とうれしくなりました。
このような太い注連縄が、境内外にあるいくつものお社にかけられていました。
拝殿の東のお社に長い列ができていました。八百万の神がお泊りになるこの時期は、東西のお社にある19の扉が開かれるそうです。
ブロンズでできた神馬像。この横に神牛像もあります。参拝者が皆なでるので、お顔がつるつるになっていました。^^