リドリー・スコット監督の名作「グラディエーター」の続編「グラディエーターII」が現在劇場上映されています。私は2011年に前作を見て、人間ドラマに大いに引き込まれたのですが、戦闘場面の残虐描写は苦手で、そこだけ早送りしてしまいました。
【過去記事】グラディエーター (2011-01-21)
そんなわけで、今回の「グラディエーターII」も劇場に見に行くのは躊躇しているのですが、予告で見た、コロッセオを海戦の場に仕立てる大胆な発想には度肝を抜かれました。
そんな折、ナショナルジオグラフィックに掲載されていた記事がとてもおもしろかったので、編集してご紹介させていただきますね。
コロッセオで海戦が行われた? グラディエーターのウソとホント4選
1.グラディエーターは愛称で呼ばれていた
古代ローマでは、グラディエーターたちは親しみを込めた愛称で呼ばれていました。たとえば、映画『グラディエーター』の主人公マキシマスも「スペイン人」と呼ばれていましたね。
グラディエーターはそれぞれ独自の戦闘スタイルや武器を持ち、ファンも多かったそうです。中には女性に大人気のグラディエーターもおり、ポンペイの遺跡には彼らへの熱烈なファンの落書きが見つかっています。
2.グラディエーターはプロのアスリートだった
一般的なイメージとは異なり、グラディエーターは養成校で訓練を受けたプロのアスリートでした。
犯罪者や捕虜が死ぬまで戦わされるという話は誤解で、特に人気のあるグラディエーターは次々と試合に出場して活躍しました。彼らは、現代のスポーツ選手のような存在だったのです。
3.コロッセオでの海戦
「グラディエーターII」では、コロッセオに水を張り、サメが泳ぐ中で軍艦同士が戦うという大胆なシーンが描かれています。実際に、コロッセオ以前の時代に模擬海戦を行った記録が残っています。
ただし、コロッセオで同様の海戦が行われたかどうかについては、専門家の間で意見が分かれています。
4.古代ローマは多様な社会だった
「グラディエーターII」には、さまざまな地域から来た人々が登場しますが、これは史実にも基づいています。
発見された遺骨のDNA鑑定から、古代ローマにはアフリカや中東、ヨーロッパなど世界各地からの人々が暮らしていたことが明らかになっています。ローマは国際的で多様性に富んだ社会だったのです。
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映画を通じて古代ローマの真実に思いを馳せるのも楽しいですね。
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