上野広小路の「厳選洋食さくらい」で昼食を楽しんだ後、上野の国立科学博物館(通称:科博)で開催中の「鳥」展を見に行きました。
科博を訪れるのは久しぶりです。本展では、鳥の起源とその進化の過程が紹介され、さらにゲノム解析による最新の研究成果に基づいた進化系統仮説をもとに、貴重な鳥の標本が数多く展示されています。
生きている鳥ではありませんが、“動かない”鳥だからこそ、その形態や大きさをじっくり観察でき、また、同じ仲間の鳥たちが一堂に展示されているため、比較しながら見ることができました。
600点以上の標本を集中して見て歩くのはなかなか大変でしたが、動物生態イラストで人気のぬまがさワタリさんのイラストによる解説が楽しくわかりやすく、最後まで飽きることなく鑑賞できました。
会場は、展示映像や一部の写真を除いて撮影自由でした。展示の一部を撮影した写真とともにご紹介しますね。
「カモやキジの仲間」のエリアにて。子どもが小さかった頃、井の頭公園の池で冬鳥の観察をしたことを懐かしく思い出しました。このコーナーには比較的身近な鳥が多く、親近感を覚えながら見ることができました。
「陸鳥や水鳥の仲間」のエリアにて。カッコウの托卵に関する展示が興味深かったです。カッコウは托卵する相手の種がそれぞれ決まっており、相手の卵に似た色や模様の卵を産むようになる、という事実に、生存本能の神秘を感じました。
ハトが日本画と西洋画を見分けられる、というスキナー箱を使った実験も面白かったです。広重の浮世絵とゴッホの風景画をそれぞれ細分化してバラバラに組み合わせた絵を見せて学習させると、ハトは広重とゴッホの絵を正確に見分けられるようになるそうです。
全部で18種類いるペンギンのうち、10種類以上が大集合していました。子どもが小さい頃(今でも)ペンギンが大好きで、学校の課題でよく一緒に調べて発表したことを懐かしく思い出しました。
空を飛ぶ鳥としては最大級のアホウドリ。長距離を飛び続けることができることで知られています。ガラパゴス諸島を旅行した時に、ガラパゴスアホウドリの求愛ダンスを見たことが懐かしく思い出されます。
チドリなどの小型水鳥の仲間。立ち姿が凛としていて、とても美しいです。
インドガンとアネハヅルはヒマラヤ山脈を越える渡り鳥です。彼らは呼吸システムが優れているだけでなく、酸素濃度が低い8,000メートルの高さを飛んでも高山病にならないよう、血液中のヘモグロビンが進化しているのだそうです。
空を飛ぶワタリアホウドリ
ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチの展示も興味深く鑑賞しました。彼らは食物に応じて種ごとに異なる嘴の形や体の大きさを持ち、ガラパゴス諸島で15種に分化したことが確認されています。同様の現象は、ハワイやマダガスカルなどの島々でも見られるそうです。
わーい!鳥展の内容や画像が色々書かれていて、楽しく読ませて頂きました♪
息子君と井の頭公園や、ペンギンの生態?等見たり、微笑ましい姿が浮かびます。
ペンギン、私も好きです。
ペンギンって言っても種類が色々あるんですよね、私は皇帝ペンギンが美しくて、体が白くもっちりしているので特に好きです。
そういや昔人気があったピングーって最近全然見かけないな・・。
カッコウの生態は最初に知った時、衝撃的でした。
結構酷い事やっちゃってるんだなあ・・・って。
鳴き声は凄く爽やかで好きです。
家の夫が結構鳥好きで、バードウォッチングとか近くでやっていたりします。
科博、いいですねぇ。家族で上京したら息子は必ず科博に行くので私も一緒したりするのですが、この特別展面白いですね!!
>ハトが日本画と西洋画を見分けられる
えっ!!すごい!!面白いですねぇ。鳥の中ではカラスが頭がよくていろんなことができるっていう実験を見たことがあるのですが、ハトも学習したら見分けられるんですね。
ペンギン!うちの娘も大好きです(今も)、一緒ですね♪アホウドリ、迫力あるわぁ。
セレンさんは、ガラパゴス諸島を旅行されたことがあるんですね。
食べ物に応じて分化するっていうのもすごく興味深いです。
そういえば、我が家も子どもが小さい時、お弁当を持ってバードウォッチングに出かけていたことを懐かしく思い出しました。
うちの娘はウミガメの次に鳥が大好きなんですよ~
それはともかく、この展示はめちゃめちゃ興味深いわ!カッコウが託す相手の卵に似せたのを生むとか、もう考えただけで凄すぎる~っ! 遺伝子で決まった形でしか子供を産めない人間より凄くないですか?
あとハトも…洋画と浮世絵を「見分けられる」のはどのように判断するのか、そこも気になります。
あとダーウィンフィンチ、初めて聞いた名前だけど食べ物で既に進化を遂げているのね?好き嫌いが外から見て判っちゃうなんて(笑)
もう娘を連れて行ったら通いつめそうですww
鳥展の記事、読んでくださってありがとうございます。
井の頭公園での冬鳥の観察は学校の冬休みの宿題だったのですが、息子より私の方が夢中になってしまったことを思い出します。公園に鳥に詳しいおじさんがいて、いろいろを教えてくださったりして。
息子のペンギン好きは、彼が小さかった頃、ちょうど「皇帝ペンギン」というフランスのドキュメンタリー映画が大ヒットして、その影響が大きかったと思います。その頃「ハッピーフィート」というかわいいアニメーション映画もあって、ちょっとしたペンギンブームだったと記憶しています。
カッコウの托卵は衝撃ですよね。
なぜ托卵するのか、謎は完全には解明されていないようですが、おそらく種が生き残るための何らかの理由があるのでしょうね。
バードウォッチング、いいですね!
都会でも気をつけてみると、意外と珍しい鳥がいたりするのですよね。楽しそうです☆
科博、息子さんがお好きで、瞳さんも行かれるのですね。
科博は建物も重厚で、歴史が感じられて見応えがありますね。
鳥をフィーチャーした本展、標本の展示のみならず、いろいろなアプローチがあって見応えがありました。
ハトが日本画と西洋画を見分けられる、というのには驚きました。
バラバラにしてしまうと、人間でも結構見分けるのは難しいと思うのですが。
和の色彩と洋の色彩、それぞれ独自の特徴があるのでしょうね。
ペンギン、かわいいですよね。
アホウドリはこんなに大きくて重い鳥がよく長距離を飛べるものだと驚きました。
ダーウィンフィンチは、硬い種子を食べる種は、嘴が種子を砕けるように短く丈夫に進化し、虫を食べる種は、嘴がつまみやすいよう細長く進化しています。
ダーウィンが進化論を唱えるきっかけになった鳥なので、ダーウィンフィンチと名づけられたのですよ。
ガラパゴス諸島はめずらしい動物の宝庫で、忘れられない旅となりました。
お弁当をもってバードウォッチング、いいですね♪
暖かくなったら双眼鏡をもって、野山に散策に行きたいです。
鳥展、おもしろかったです。
身近な鳥から珍しい鳥まで、最新の研究で明らかになった生態や生き残りの工夫など、生命の神秘に触れられました。
カッコウの托卵、自分の卵を育ててもらう鳥の卵に似せてまで託すというのは、生存をかけたよほどの理由があるのでしょうね。
ハトがどのように西洋画と日本画の色彩を見分けるのか、ハトにしかわからない”ポイント”があるのかも。
ガラパゴス諸島では島によって手に入る餌の種類が異なるので、長い時間を経て、フィンチが島ごとに独自の変化を遂げたのだそうです。
ダーウィンが進化論を唱えるきっかけとなった鳥なのですよ。
2月まで開催されているので、よろしかったら足を運ばれてみてください☆