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北斎バードパーク

2023年05月13日 | アート

GWは都内でのんびりすごしていました。偶然ながら美術展に3回訪れる機会があり、アート三昧の休暇となりました。お天気のよかったこの日は、チケットをいただいて、初めてすみだ北斎美術館に行ってまいりました。

最寄り駅は両国ですが、あまりなじみのないエリアとあって、乗り過ごして錦糸町まで行ってしまいました。^^; 2016年に開館した時から気になっていた美術館ですが、ようやく訪れることができました。

インパクトのある建築は、SANAAの妹島和世さんの設計です。写真を見た時には大きい建物だと思っていましたが、意外とこじんまりとした美術館でした。

さて、この日の企画展は「北斎バードバーク」です。風景画の作品で知られる北斎ですが、本展は花鳥画を中心とした展覧会。リアルで細密な描写はボタニカルアートの趣があり、サイエンティフィックな世界に引き込まれました。

鵙(もず) 翠雀(るり) 虎耳草(ゆきのした) 蛇苺(へびいちご)

文鳥(ぶんちょう) 辛夷花(こぶし)

鵙(いすか) 小薊(おにあざみ)

「北斎漫画」三編 風鳥(ふうちょう)ほか

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また、楽しかったのが、飯島虚心の「葛飾北斎伝」に登場するエピソードを再現したインスタレーションです。

11代将軍・徳川家斉の御前で、席画を描くことになった北斎は、長い紙に藍色の帯を描いて川とし、そこに足に朱肉をつけた鶏を放って、点在する足跡を紅葉に見立て「竜田川の紅葉でございます」と答えたとのことです。

それを現代に再現したところを映像に収め、できあがった作品とともに展示していました。

美術館に設えられた三角形の窓は、計算されたアングルなのか、ちょうど正面にスカイツリーが見えました。

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