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「鳥」展 @国立科学博物館

2024年12月29日 | おでかけ

上野広小路の「厳選洋食さくらい」で昼食を楽しんだ後、上野の国立科学博物館(通称:科博)で開催中の「鳥」展を見に行きました。

鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統

科博を訪れるのは久しぶりです。本展では、鳥の起源とその進化の過程が紹介され、さらにゲノム解析による最新の研究成果に基づいた進化系統仮説をもとに、貴重な鳥の標本が数多く展示されています。

生きている鳥ではありませんが、“動かない”鳥だからこそ、その形態や大きさをじっくり観察でき、また、同じ仲間の鳥たちが一堂に展示されているため、比較しながら見ることができました。

600点以上の標本を集中して見て歩くのはなかなか大変でしたが、動物生態イラストで人気のぬまがさワタリさんのイラストによる解説が楽しくわかりやすく、最後まで飽きることなく鑑賞できました。

会場は、展示映像や一部の写真を除いて撮影自由でした。展示の一部を撮影した写真とともにご紹介しますね。

「カモやキジの仲間」のエリアにて。子どもが小さかった頃、井の頭公園の池で冬鳥の観察をしたことを懐かしく思い出しました。このコーナーには比較的身近な鳥が多く、親近感を覚えながら見ることができました。

「陸鳥や水鳥の仲間」のエリアにて。カッコウの托卵に関する展示が興味深かったです。カッコウは托卵する相手の種がそれぞれ決まっており、相手の卵に似た色や模様の卵を産むようになる、という事実に、生存本能の神秘を感じました。

ハトが日本画と西洋画を見分けられる、というスキナー箱を使った実験も面白かったです。広重の浮世絵とゴッホの風景画をそれぞれ細分化してバラバラに組み合わせた絵を見せて学習させると、ハトは広重とゴッホの絵を正確に見分けられるようになるそうです。

全部で18種類いるペンギンのうち、10種類以上が大集合していました。子どもが小さい頃(今でも)ペンギンが大好きで、学校の課題でよく一緒に調べて発表したことを懐かしく思い出しました。

空を飛ぶ鳥としては最大級のアホウドリ。長距離を飛び続けることができることで知られています。ガラパゴス諸島を旅行した時に、ガラパゴスアホウドリの求愛ダンスを見たことが懐かしく思い出されます。

チドリなどの小型水鳥の仲間。立ち姿が凛としていて、とても美しいです。

インドガンとアネハヅルはヒマラヤ山脈を越える渡り鳥です。彼らは呼吸システムが優れているだけでなく、酸素濃度が低い8,000メートルの高さを飛んでも高山病にならないよう、血液中のヘモグロビンが進化しているのだそうです。

空を飛ぶワタリアホウドリ

ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチの展示も興味深く鑑賞しました。彼らは食物に応じて種ごとに異なる嘴の形や体の大きさを持ち、ガラパゴス諸島で15種に分化したことが確認されています。同様の現象は、ハワイやマダガスカルなどの島々でも見られるそうです。

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