奈良・十津川村旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。
1. 奈良・十津川村(2024・夏)谷瀬の吊り橋 ~ 十津川温泉 2. 奈良・十津川村(2024・夏)十津川温泉で味わう郷土料理
十津川温泉を後にして、深い森の中を車で走ること約1時間。向かったのは「瀞峡(どろきょう)」です。
瀞峡は吉野熊野国立公園内に位置し、奈良県、三重県、和歌山県にまたがる大峡谷です。旅行前に十津川村について調べているうちに、この大峡谷の存在を知り、ぜひ訪れたいと思いました。
車を停め、峡谷への階段を下りていきます。右手に見える屋根の建物は、瀞峡を見下ろす断崖絶壁に建つ「瀞ホテル」です。このホテルは大正6年に創業した歴史ある旅館ですが、平成16年に宿泊施設としては閉館しました。
現在は、100年以上の歴史をもつ建物を活かし、眺めのよいレトロな雰囲気のカフェとして営業を再開しています。
瀞ホテルの横にある階段をさらに下りていくと、目の前に峡谷を流れる神秘的な青緑色の熊野川が姿を現しました。
河原に降り立つと、切り立つ崖が圧巻の迫力で迫ってきました。
瀞峡ではカヌーや釣りなど、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。この時も、ちょうどカヌー体験をしている人々の姿が見られました。
水面から見上げる峡谷の景色も、きっと素晴らしいことでしょうね。
ダイナミックな断崖が続きますが、この付近では水の流れが穏やかで、ゆったりとした気分を味わえました。
しばらくすると、モーター付きの川舟がやってきたので、後で乗ってみようということになりました。
ブルーグリーンに見える川の水も、近づいてみると透明でとても澄んでいます。
河原から見上げた瀞ホテルの姿です。
森の奥深くにこんな場所があるなんて、初めて発見した人はさぞ驚いたことでしょう。熊野川流域は古くから木材の生産が盛んで、かつては伐採した木を筏に組んで川を下流へ流していたそうです。
さて、次は川舟に乗りに行きましょうか。