世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

企画総務委員会

2007年12月03日 | 議会報告
(写真:アップルパイを作るためにりんごを煮ました)

今日の委員会は、今議会に上程されている議案の審査でした。

●議案第106号「行政財産使用料条例の一部を改正する条例」

●議案第107号「選挙長等の報酬及び費用弁償に関する条例の
一部を改正する条例」★

●議案第108号「仮称大蔵2丁目複合型子ども支援センター新築
工事請負契約」

●議案第109号「財産(校務用パーソナルコンピューター・区立
中学校用)の取得」

●議員提出議案第5号「特別区税条例の一部を改正する条例」☆

この内、★をつけたものが、今回、様々議論のあった議案です。

これは、区民施設の会議室などの利用料の改正ですが、公共
施設を維持するために、今回、利用料を2割アップするという
条例改正案が出され(例えば、200円だったところは240円に)、
値上げ反対の請願・陳情(先々週の委員会で審査済み)も出さ
れた案件です。

委員会では、自民・公明・民主連・生活者ネット・政策会議が
賛成、共産党のみ反対の賛成多数で可決されました。

共産党は「区民の暮らしが大変な時であり、また、世田谷区は
財政的にも余裕があるのに、値上げは反対」という意見でしたが、
ウチの会派「せたがや政策会議」としては、

●今回の利用料の見直しについては、請願・陳情の審査の後にも、
利用団体や区民の方と話をした。

●値上げそのものに反対という人はいるとして、それだけでなく、
手続き上の問題として、当初の説明であった「受益者負担」という
言葉に傷ついたということ、また、区民意見の聴取の時間が短い
ということなどで納得がいかない、ということだった。

●先の代表質問でも述べたが、住民参加のルールが確立されて
いないことが一番の問題。街づくり条例の改正などで、住民参加
の定義のようなものをきちんと作るべきと要望する。

●また、世田谷区は財政的に豊かだという会派があるが、けっして
そんなことはない。23区中、下から4番目、20位という財政状況で
あり、長期的にみたら、みどり率33%などの政策もある中で、投資
的経費も必要で、今あるものを使っちゃえという考え方では、健全
財政は保てない。

●今回は、利用者負担と税金での負担のバランスということで、
本来の値上げ率から2割にとどめたということで了とする。

ということから、賛成しました。

※公共施設に関しては、今回は、運営費を計算した上での利用料金
の見直しであり、それ以外にも、改修や改築費に莫大な費用が今後
かかってきますが、それについては一切、利用料改定には計上され
ていません。

次に、☆をつけた議員提出議案ですが、これは、共産党が出してきた
区税の減免措置を盛り込んだ条例改正案です。

これは、自民・公明・民主連・生活者ネット・政策会議が反対、共産
のみ賛成で否決されました。

ウチの会派の意見は、

●議案を出された気持ちはわかるが、実際の財政措置を伴う判断に
ついては慎重にすべき。

●「国の仕事」と「地方自治体の仕事」は分けて考えなければ地方
分権は成立しない。

●仮に、国の施策において制度設計に欠陥があったとしても、それは
国の制度の中で解決することが本来望ましい形である。

●国の制度を補完する形で地方自治体に制度的に設けられていない
ものを行なうことは、目先の救済はできても長期的には矛盾が生じる。

●またこの案は、緑化推進とか耐震のための減免というように政策的
な誘導につながるような救済策でもない。

●地方自治体の権限として、国に意見書を出すなどのことは可能と
しても、区税条例そのものを議員提出議案という形で改正するという
本案には賛成できない。

としました。


一昨日から調子が悪いなぁ…と思っていたのですが、昨日から身体中
が痛くて、どうしちゃったんだろう?と思ったら、微熱がありました。
高熱ではないのに、寝返りも打てないくらい、身体中の関節が痛くて、
昨日はダウンしていて、今日もかなりつらい一日でした。

風邪の症状はないですが、質問が終わって、一気に疲れが出たのかも
しれません。インフルエンザにかからないように気をつけなければ。

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