世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

闇の子供たち

2008年08月20日 | 政治&社会情勢
話題の映画「闇の子供たち~値札のついた命~」を観ました。

舞台はタイ。

貧しい家の子どもたちが売られ、監禁され、児童買春を強要され
たり、臓器移植のいけにえになったり(生きたまま臓器を取り出され
捨てられている)という現実を世の中に訴えた映画(原作:梁石日)
です。

あまりの悲惨な映像に、気分が悪くなってしまうような映画ですが、
日本人男性が加害者として描かれていることもあり、(それも現実
です)そのような現実を見ること、知ることで、少しでも改善される
よう、考えなければならない、と思いました。

児童ポルノや児童買春について、日本は法律が甘すぎる!と海外
から非難されているのも事実です。

国会でも問題視され始めましたが、厳重な罰則を付すべきだと思い
ます。

また、加害者を減らすための教育が必要である、と思います。
特に、海外でなら何をしても許されるという甘い考え方をなくすような
教育が求められます。

タイに住んでいた頃、明らかに“集団買春ツアー” と思われる日本人
男性ばかりの異様な団体を見かけたことが何度もあります。

彼らの中には、「俺たちはタイの女性たちにいい仕事を与えている」
と思っている人もいるようですが(戦争中の「従軍慰安婦」のことを、
彼女たちにとっていい仕事だった、という軍人の発想と同じですね)、
それもとんでもないことだと思いますが、

ましてや対象が子どもだったら…、言葉をなくすほど悲惨なことです。

諸悪の根源は「貧困」なのだと思います。

貧困対策を行なうことで、状況は改善されていくと信じて、日本政府
もそういう意味の支援をしっかりやってほしいと思います。

この、暗くて重い現実を描いた映画を、結構、若い人たちがたくさん
観に来ていたので、これからの日本人は少しは希望が持てるかな、
と感じたのが救いでした。

お時間がありましたら、ぜひ、観て、考えていただきたい作品です。


余談ですが、映画の中に出てくるタイ語、なつかしい響きでした。

日本人の役者さんたちも、かなり頑張ってタイ語で演技していました
が、うーん、やっぱり、カタカナ的な発音でしたね。声調も違うところ
が多くて、あともう一歩訓練したらもっとよくなっただろうに、と思い
ました。

でも、全く知らない外国語をあそこまで覚えるだけでもすごいことか。

それから、私自身、ものすごくタイ語を忘れているなー…ということも
実感させられました。映画を観ていて、忘れていた単語をいくつも思い
出した次第です。

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