世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

“区民の知る権利” が遠のいた…議会改革検討会

2008年08月21日 | 議員活動
今日は、「各派代表幹事長会」と「議運理事会」が開催されました。

「幹事長会」では、
■行事予定の確認、■平成20年度都区財政調整の区別算定結果に
ついて、■第31回ふるさと区民まつりの実施結果、■たまがわ
花火大会の実施結果(6000発、35万8000人来場)、■ごみの分別区分
変更に関するチラシについて、■災害時の議員の対応、■特別区競馬
組合の視察、などについて報告されました。

「議運理事会」では、
■第3回定例会(9月議会)について、■地方自治法の一部改正、
■議会制度に関する検討について、が執り行われました。

今日はあまりのことにがっかりし、腹立たしくもあり報告が長くなりそう
です。

今日、一番重要だったのは、「議会制度に関する検討」の中の、「質問
通告(議会質問の項目)をインターネットで事前に公開しよう!」という
ことを早くまとめて、9月議会からインターネット上にアップすること
ができるようにすること!でした。

私が、昨年の9月27日に提案して検討項目に入れてもらったものです。
(以下の記事、覚えていらっしゃいますか?)
        ↓  

     ↑
こんなことではいけない!世田谷区議会は開かれた議会を目指して、
こういうところから改革していきませんか?と、事前周知を提案したの
です。

どの会派もみんなが賛成してくれて、早速、議会改革の検討項目と
して取り上げてもらうことになりました。

そして…、

会派ごとに意見が分かれ、「会派に持ち帰って検討」が何回も続き…、
なんと、あれから1年近くも経っています。

ようやく、「事前周知すること」と「全体で一人100字以内とすること」
の二つは合意され、あとは、「1項目につき、何字までにするか」という
ことを会派で再度、話し合って持ち寄る(それが今日です)というもの
でした。

前回までの経緯は以下の通りです。(7月3日のブログより抜粋)

「議会制度について」では、質問項目の事前周知について、文字数
の制限をどうするかが話し合われましたが、私からは「一文50字
以内、全体で100字以内」という提案をしました。

概ね、この案で理解が得られましたが、全会派が合意、というところ
までには至らず、再度、一文30字以内という考えの会派に持ち帰って
検討してもらうことに。

実際に、今は30字以上の例が出てきているのだから、それ以下に
制限をかけるようなことはしないで、ぜひとも、30字以内を主張して
いる会派にも理解していただき、多くの会派が概ね賛同している案
が通るといいなぁ、と、願っています。(以上、引用文)

そして今日…。

今日は、各会派がどこまで歩みよれるか?で決定し、いよいよ9月
議会から議員の質問項目が事前に広く周知される(インターネット上
に載せられる)かもしれない!というところまで来ていました。

ある会派意見は相変わらず「30字以内」、というものでしたが、でも、
全体的に「早く決めて、9月議会の分から事前公開しましょう!」と
いう雰囲気を読み取り、妥協して(歩み寄って)くれたのです!

もちろん、他の会派もそれぞれの意見がありましたが、お互いに
譲れるところを見つけて歩みよりましょう!ということになり、

30字まで、50字まで、と意見が分かれているけれども、過去の例
などを参考にして、40字以内にするということではどうか、という
運びとなりました。

全体的に、みんながうなずいた、これでやっと決まる!と感じた
そのとき。

「ダメ!50字じゃなきゃダメ!」という声が…。

今度は、別のある会派が、この案では妥協できない、というのです。

そして、
「みなさん、なんで最初に言った意見を変えるの?1周目の意見と
2周目の意見が違っているなんておかしくないですか」

(えっ?!一同、唖然…)

「それは議論して調整したから、でしょう?意見が変わったんじゃなく
て、歩みよって決めようとしているってことじゃないですか」

「うちだって、会派の意見はあくまでも30字なんだから、40字に合意
したなんて言ったら、会派でおこられるかもしれない。それでも、
まとめようとしているわけですよ。だから、とりあえず、40字で始めて
みて、あとから40字じゃ足りないということが出てくる可能性もある
わけだから、変えた方がいい、という状況が出てきたら、そのときに
見直しをはかれば?そういうことで始めてみるのは?」

(そうそう!という同調する声、うなずく面々)

等々、最後の最後まで、全体の合意形成がはかれるように、みんな
でがんばったのですが、残念ながらその会派は、そこから一歩も、
一切、歩みよることはできない、という状況に…。

しかも、困ったことに、前回すでに40字の案も出ていたのに、その
会派の幹事長からは「40字なんて今日突然出て来たわけだから」と、
そのことも認識していないような発言があり…。

「あのぉー、話、ちゃんと聞いて会派に持ち帰ってくださいよー!
40字の提案だって、前回の会議メモにあるでしょー」とつぶやいて
しまいました。

今日こそは決まる、決めなきゃおかしいよなー、と思っていただけに、
最終的にこれでまとめましょうか、というところに来た案が、こんな形
でストップしてしまうとは…。

それもこれもすべて「会派に持ち帰らなければ決められない」では、
何のための会派代表者の集まりなんだか…。

「交渉会派」の「交渉」という言葉の意味は何なのだろう?!

もう1年近く経っているんですよー!

そもそも、今回のこの提案って、「区民のために」ということで議論
が始まったわけで、政策的に対立するとかそういうことじゃないと
思うんですよね。



「それじゃあ、もう、この話はまとまらないから、なしだね。項目から
外しますか…」となりかけた時、

途中で何度も的確ですばらしい意見を述べていたある会派の幹事長
が、「いや、ここまで議論してきたんだから、今日でおしまい、という
ことではなく」と、最後にまたいい提案をしてくれて、今日のところは
終わりました。

そんなわけで、議員の議会質問の事前周知は、9月議会には間に
合わなくなってしまいました。

あーあ、「区民の知る権利」が遠のいてしまったなぁ…。

でも、まだ希望はあります。

多くの会派が困難を乗り越えてまとめようとする方向に動いた事実
があるから、です。

これからも、「区民の知る権利を出来るだけ広げて」「区民に近くて
興味・関心を持ってもらえるような開かれた議会」となるように、
頑張らなければ!と思います。


※文中の会話表現は、私の記憶の範囲であり、議事録のように正確
なものではありませんのでご了承下さい。
会議の流れからは逸脱しないように努めて書きました。

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