世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

本会議(中間議決日)、 “上限のない条例案” ? あり得ないでしょっ?!

2009年03月05日 | 議員活動


今日は、本会議(中間議決日)でした。

各委員会に付託された議案についての委員会報告があり、その後、表決が
行なわれました。

うちの会派「せたがや政策会議」は、出張所の名称変更について小泉たま子
議員が反対の意見を述べました。「地域・地区が大切。だから出張所は地域
に必要」という熱い想いは伝わったことと思います。

名称変更に賛成している議員からも拍手があったくらいでした。

とはいえ、上程された(議会に提案された)議案は、すべて全員賛成もしくは
賛成多数で可決されました。

その後、追加で、「議員提出議案第1号 世田谷区就学援助条例」が議員
提出議案として出されました。(上の画像参照)

この条例について、うちの会派では(おおば正明議員が)、委員会に付託
される前に、提案者に対して議場で質疑を行ないました。

基本的に、うちの会派では、「要綱」とか「規則」を「条例」に格上げして議会
が関与できるようにする、ということには賛成の立場です。

「要綱」「規則」は、区だけで変更できますが、「条例」は議会にはからなけ
れば設置、変更、削除などができないからです。

しかしながら、この条例案は「最低の基準は決めているものの、上限を決めて
いない。これでは無制限にどうぞ!となりかねない。予算措置もできないような
条例としてあり得ないつくりとなっている」としか考えられないため、提案者に
質疑をしたのです。

例えて言えば、「定額給付金は一人1万2000円」と決まっているから、予算
措置ができるのであって、「一人1万2000円 “以上” 」だったら、一体どう
やって決めるのでしょう?

一人1万2000円 “以上” 、そんな基準だったら予算措置は混乱します。

しかもこの条例は「必要な事項は教育委員会が定める」となっているのです。

議会の関与が届かないつくりとなっているのに、基準の上限がない!!

非常におそろしい内容(拡大解釈が容易にできてしまうという意味で)だと
思います。どう考えても、そんな条例ってあり得ませんよね。

提案者(共産党5名、生活者ネット4名、社民党2名、無党派1名の計12名の
議員の代表として中里光男議員が説明)の答弁は、うちの会派が心配に
思った点がクリアになるものではなく、大変残念でした。

明日には、議会中継の速報版がアップされると思いますので、ぜひ、この
質疑のやりとりを見て、区民の皆様にも確認していただきたいと思います。
(議会中継速報版はこちらから)
              ↓
(3月5日木曜日:スタートから2時間19分のところから提案理由の説明が
始まり、2時間22分30秒から質疑が始まります)

※この件に関しては、おおば正明議員のホームページも必見!
「3月5日 12人の “いじょう” 議員たち」、ぜひご覧下さい。

この条例案は、文教委員会に付託されたので、今後、文教委員会で審議
され、本会議最終日に表決される予定です。


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