(千葉といえば、ピーナッツですよね!)
「市町村議会議員特別セミナー」報告の続き(第2弾)です。
以下、講演の要旨をまとめました。
■情報革命と地域戦略
講師:月尾嘉男(東京大学名誉教授)
日本は世界全体から見ると「情報後進国」
オーストラリア、アボリジニーの村長さんを訪ねたら、最新式のコンピュータ
があり、50インチのプラズマテレビがあった。
1985年~1990年「ニューメディア時代」
アナログ時代
1990年~1995年「マルチメディア時代」
デジタル技術の浸透、端末の普及
電話、一家に1台から一人に1台へ!
1995年~2000年「インターネット時代」
情報技術の機能の複合化→1台の端末があえばたいていのことができる
ようになった。(音声、文字、画像、動画、インターネット)
国民の1割に普及するのに…
新聞70年、電話79年、テレビ13年かかっているのに、インターネットは
5年という速さ!
2000年~「ユビキタス時代」
携帯端末一つで、
情報通信(音声・文字・画像)+情報収集+案内(自分の位置も)
+テレビ+お財布(買い物)、すべてできる。
「情報革命の特徴」=格差のない社会になる。
地域格差、男女格差(国連の調査では日本は54番目。国会議員比率では
99番目。労働力率では41%、賃金格差45%…)などが情報社会では変え
られる!
販売の変遷
小売り店舗→通販→インターネット
ネットオークションの伸びもすごい。インターネットなら、巨大な小売業が
どこでもできる。人が少ないところでも商売になる。
このほか、「ジップの法則」、「パレートの法則」、「ロングテール」の例を
用いての説明があり、とても興味深かったです。
特に、インターネット販売では、「ロングテール」の考え方(あまり売れない
商品が、ネット店舗での欠かせない収益源になるという現象)が実際に
起こっています。
「今後は、政治・選挙もインターネットが支配する時代となるだろう」との
こと。今はまだまだ、という気がしますが、アメリカではネット上での選挙
カンパ集めもすごい額ですよね。
そして、「地方分権」「地域の活性化」という観点からは、情報社会の推進
で地元の活性化を図れ!というアドバイスがありました。
日本国内では、青森県・東北町(一つ300円の卵)、北海道・東藻琴村
(佐々木旅館の山菜料理)、和歌山・すさみ町(するめで年賀状)、地吹雪
ツアー、雪下ろしツアー、御当地切手、御当地バーガー、棚田オーナー、
等々、地域の特性を生かした様々な取り組みがネット上で情報発信する
ことにより人気を博しています。
環境先進国=情報先進国
地産地消
フードマイレージ(CO2排出量の削減)、ウォーターマイレージ(水の削減)
→環境問題にも貢献できる!
このほかにも具体的な事例の紹介などありましたが、とても有意義な講演
でした。
会場からの質問のやりとりを一部ご紹介すると…、
Q:地元の商店は真っ暗という感じだが…
A:特徴のあるものを作って売る、注文をとって売る、という方法はいくら
でも出てくるだろう。
Q:インターネットのマイナス面もあるのでは?
(誹謗中傷、プライバシーの侵害、等々)
A:インターネットを止めることはできない。それをふまえた上で対策をたてる
ことだ。自動車の例=世界で毎年120万人が死亡している。でもなくすことは
できない。社会を維持するには必要不可欠。どうやってマイナスを減らすか?
安全対策は立法府の皆さんが考えてほしい。
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