ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

老後の生活支援と額(条件もある)

2024-06-01 07:40:25 | 人生を「生かす」には
『認知症と予備軍 2050年に1200万人 独りで暮らせる?(1億人の未来図)』日経新聞記事(動画)3人に1人が認知症の予備軍となる2050年。そこで期待されるのが新技術で生活する様子だ。「人の五感」サポートがどこまでできるのか。一人暮らしにはどれくらいの生活費用がかかるのか総務省統計がある。(下記図)結果@毎月¥123,000とあるが国民年金でだけでの生活はもうできない。となると国の支援が必須となるが、現状無い。「自己破産申告」で国の支援が最終的な選択となる。(ただし自己破産条件に注意:https://www.effata.co.jp/saimu/saimuseiri-7518.html )
生活保護の金額に関しては条件(地域年齢等)で変わる。(計算式を参考:https://www.aichidaikyo.or.jp/media/seikatuhogo/)





期待しないほうがうまく世間を渡れる現代社会『機嫌のデザイン』

2024-05-24 07:46:00 | 人生を「生かす」には
「何事も期待しないこと、素直な自分でいること、観察し美しさを感じること」などよく老いになるとこう言った言葉が飛び交う。半世紀を経て得ることは周りの自然と変化に好奇心を持って観察することが楽しくもあり、嬉しくもあるということ。現代社会は特に「何事にも過度な期待はしない」が最適な言葉に感じる。それは人が人の為の好意的な行動をしなくなったということであり、「親切」「気遣い」「気配り」がめっきり減った現代人間関係の閉鎖的社会に入ったと言う事だ。
『嫌のデザイン』秋田道夫
「概要」いつも他人と比べてしまう。このままでいいのか、と焦る。いつまでたっても自信が持てない。仕事や人生に悩んでしまった時、どう考えればいいのでしょうか。「何事につけ『期待するな』です。世間にも家族にも友人にもさらには自分にも。デザインは一晩寝かした方が良い。それより大事な事はデザイナーがちゃんと寝たほうが良い。どんどん本を読んで色々なものを観てください。そしてどんどん忘れてください。それでも残っているのがあなたの知識です。
機嫌をよく保つにはまわりに期待をしない、負には我慢せず離れる、無理に充実させない
ー人間関係―誰に対しても素直に接する、互いに疲れない関係を築く、不足という気持ちが大切、言葉にゆとりを持つ
ー仕事―知識よりも人を知ることのほうが大切、悩むことは物事を複雑にする、考えるとは物事をシンプルにすること、純粋な興味から染み入った審美眼を大切に、道理か都合かの判断、素直に優る才能なし、出会いを広げる、「もし自分だったら」を置き換え考える
ー感性ー自分にとって心地よいものを選ぶ、感性は日常の中で観察しながら想像で遊ぶ


「足るを知る」生活から生み出す『超ミニマル・ライフ』

2024-05-10 07:32:53 | 人生を「生かす」には
「ミニマル・ライフ」とは生活・仕事の人間関係などに対して「More」よりも「Less」、「Big」よりも「Small」、「Fast」よりも「Slow」であること、さらに「足るを知る」技術を習得することで「軽量化」を極限まで削ぎ落とせ健康体を保ち、人間関係、お金の管理まででき幸福度が増すに繋がるのだ。人間は「欲」の塊、死ぬ時は何も無い。だから歳をとれば1つづでも「捨てる」覚悟が必要だ、と思う。最後まで残せる欲は、人間本来の「欲」である睡眠欲、食欲、性欲であり、モノに対する物欲、金に対する財欲、自慢などの名誉欲は一才放棄すべきものだと言うことになる。
『超ミニマル・ライフ』四角大輔
「概要」思い込み」「脳疲労とストレス」「体」「食事」「人間関係とコミュニケーション」「お金と働き方」のすべてを軽量化するための【全技法】公開!その【全技法】は〈7つのSTEPと61のMethod〉に体系化されていて、それらすべては「3つの原則」に集約される。
①「自由時間」最大化のために、仕事と家事を超効率化する
②「パフォーマンス」最大化のために、体・脳・心の負担を最小化する
③「幸福度」最大化のために、お金・仕事・人間関係の不安をなくす
著者は、「減らす」「手放す」「軽くする」「削ぎ落とす」といった引き算をしていった。不安定な経済に振り回されず、不確かな世間の価値観ではなく、自分の意思に従って生きる――それが目指すべき「ミニマル・ライフ」である。
ー日本の現状
    幸福度は極度に低い、ただならぬ不安と焦りに駆られ渇望症なる病を患っている
    どうでもいいことに注ぐ労力、お金、時間を最小限にして、可能性を最大にする
    ケミカル農薬大国世界ワースト3位(インドの30倍、スエーデンの20倍、米国の5倍)
    長寿国ランキングではすでに日本は香港、スイスに次いで3位
    過食傾向で食べ物残す(食べ過ぎで残すフードロス現象)
    慢性ストレスで自殺やうつ病、精神疾患患者が増え経済的損失(年間15兆円)
軽量化できること(ミニマル化vsシンプル化:極限まで削ぎ落とすvs簡素化する)
・思い込みの軽量化
    「忙しい」で人生を破綻させているのをロングスローディスタンスにする
    「選ぶことは手放すこと」=減らす・軽くする・削ぎ落とすこと
    「足るを知る・身の丈を忘れず」心地よいペースを続ける
・体の軽量化
    健康な心身「ちゃんと食べ、体を動かし、休み、寝る」
    「TO DO」から『WANT TO DO』やらされているから挑戦するへ
    毎日20分のヨガと週3回45分のスロージョグ(自然の中)
・食事の軽量化
    気になる食品添加物を摂らない
        亜硫酸ナトリウム・甘味料・カラメル色素・加工澱粉・酵素・防カビ剤
    健康リスクの高い食材
        赤肉(大腸癌)、乳製品(虚血心性疾患)、小麦粉(アレルギ)、砂糖(糖尿病)
    季節外れの野菜(栄養加減)を止め、旬な作物と地元国産品を選ぶ、ミニマル料理
    サプリメントは非常食とし健康発酵物(味噌、納豆、キムチなどが良い)を摂取
    食べ過ぎ・夜の大食などには断続的ファスティング(間欠的断食)
        断食がもたらす効能:肥満症・糖尿病・心血管疾患・癌・神経疾患
・脳疲労とストレイの軽量化
    「遊び」で精神的・脳・体へのストレス軽減(心も軽くする)
    「睡眠」(長さと深さ)ノンレムとレムの90分サイクル(長すぎてもだめ)
        10代で8時間以上、25歳で7時間、45歳で6.5時間、65歳で6時間
        成長ホルモンの7割が睡眠時に分泌される(筋肉・骨・皮膚など全身へ)
    「朝日を浴びて」体内のセロトニンを分泌させる:幸福感・集中力ホルモン
    「カフェイン摂取は15時までに」体内に残り上質な睡眠ができない
    「お風呂は寝る2時間前」深部体温温存(脳と内臓の保温で寝つき熟睡効果)
    デバイス・オフライン化(セルフケアタイム)脳疲労を防ぐ
・人間関係とコミュニケーションの軽量化
    人間関係こそメリハリが大切(心を許せる優先順位をつけて付き合う)
    苦手な人とは少しポジティブな言葉を使う(プライミング効果)
    失礼のない完璧な礼儀で接する(距離感を保ち、いい所を見つけるゲーム感覚で)
    「誰もが口にする一見正しそうなアドバイスは絶対ではない」と言う哲学
    無駄な時間を交わすことを避ける(余計な接待と効率の悪い仕事への不満)
    信念に従って行動する勇気を持つ(誠実さ、情熱、前向き)    
・お金と働き方の軽量化
    大きな挑戦には逃げ道を用意しておく(ポジティブエスケープ・精神的セーフティネット)
    ライフコストを予算化(投資・消費・浪費分)ミニマム化を計画
    大胆なメリハリ経営を計画(ハイライト思考・一点突破的起業)
    定年無し・年金なしで副業(パラレルキャリア)と継続的な多面的社会貢献など
「私は決して頭が良いわけではない。ただ、誰よりも好奇心があるだけだ」アインシュタイン
「そこに山があるからだ。Because it’s there」登山家ジョージ・マロリー


この世の後はあの世に続いている『『亡くなった人が、あなたに知って欲しい40の真実』

2024-05-02 07:36:09 | 人生を「生かす」には
@死後の世界から語るスピリチュアルテラーの存在を信じるかどうか個人の価値観によって異なる。この世とあの世の違いは肉体的感覚が無いこと、この世で叶わなかった夢を引き続き追って、人によっては生まれ変わる人もあると言う。また、あの世から(見えない力で)いつも見守っており、不思議な「夢・音・香り」は亡くなった人からのメッセージである、とも言う。ペットを含め亡き人を成仏してもらうには故人の骨などを身に付けない事、周りに置かない事、ご先祖への感謝を忘れず、いつまでも悔やむ事なく前を向いてしっかり歩むことが亡き人への供養にもなる、と言う。この世で運気を高め、呼び寄せるには「感謝」の一言で「人への気遣い」が自然に出来、意識と行動が変わる、と言う。大切なのは、自分の人生を大切に生きること、そして愛する人への思いを忘れないことではないだろうか。
『亡くなった人が、あなたに知って欲しい40の真実』サトミ
「概要」幼い頃から、普通の人にはみえないものがみえるなど、不思議な力をもっていた著者のサトミさんは、スピリチュアルテラーとして、亡くなった人の言葉を相談者に届ける活動をしています。あの世や亡くなった人について深く知るたびに、この世は、本当に不思議なしくみで成り立っているのだと気づかされると言います。「意味のない出来事は、何一つありません。ただ意味のある出来事を、無意味なものにしてしまう人は、残念ながら少なくありません。それは、とてももったいないことです」


「自分の直感を信じて生きる」グレース王妃の生涯『心を磨くグレース・ケリーの言葉』

2024-04-26 07:47:25 | 人生を「生かす」には
世界を魅了させたグレース・ケリー王妃は、女優時代の孤独と、結婚後の王室生活での不自由さを経験している。 彼女は、ハリウッドの「偽りの世界」と王室の「自由のない世界」の現実社会の厳しさに悩んでいた。 結婚生活では、お互いに妥協しながら忍耐強く努力することの大切さを学んだ事などを述べている。 最後に、日本の優しさ、礼儀、美、敬愛といった美徳を失わないことを願っていたことなど印象深く、 グレース・ケリー王妃は、女優から王妃への転身の中で、様々な葛藤を経験しながらも、自分の直感を信じる自分の信念を貫き通そうとした強い意志の持ち主だったと言える。運転中脳卒中で事故に遭い崖から転落52歳で人生の幕を閉じている。
『心を磨くグレース・ケリーの言葉』岡部昭子
「概要」ハリウッド女優として活躍した後、モナコ公国へ嫁いだグレース・ケリー。公妃となった後の献身的なご活躍の背景には、人への思いやり、自分に与えられた天分を精一杯生きようとした懸命さ、家族や国民を大切にする愛に溢れていました。 本書は、生前のグレース公妃の言葉を集めたものです。シンプルな言葉には、現代を生きる人たちへの指針が詰まっていました。
裕福な家ケリー家(レンガ職人のアイルランド系父とドイツ系移民の元大学教師の母)
    グレースは四人姉妹の次女、病弱で内気な少女。両親の反担を押し切ってNYの演劇の道へ
    グレースは背が高く、痩せていて、顎ががっちりした「~すぎ」だらけの女性
    「真昼の決闘」映画に出演ハリウッドデビューを飾る
    「MGM」でジョン・フォード、クラーク・ゲーブルと一緒に出演する事を夢見て
ー演出で学んだこと
    「女優に予期せぬ驚きの要素がないと、意味がない」ヒッチコック監督
    「セクシーではなく魅惑的。冷たい表面に秘めた火が燃えたぎるかのような表現」
    「エレガントなセクシーさに魅力を感じさせる」
    「ハリウッドは偽りだらけ。自分を見失い傷ついた男女が集まったところ」
ーMGMvsパラマウント(企業との葛藤)
    パラマウントの強い役柄である「喝采」を引き受けMGMとの契約も継続させる
    自分の力を信じて時間を考える余裕もなく必死に映画で演出(すでに婚期を過ぎ)
    パラマウントの「喝采」でアカデミー賞を得たが一番寂しい時間だった
    その理由は「一緒に分かち合う人がいなかった」と言う。
ー恋愛・結婚・養育・生涯(運命を受け入れる柔軟性)
    モナコ皇室でのアポで出会ったレニエ公と文通後に結婚
    後継者を儲けるための結婚(後継者がいなければフランスに返還する恐れ)
    ハネムーン後に妊娠(その後三人の子供を出産)
    他人を決して批判せず、分け隔てなく、いろんな人たちを受け入れた
    子供達とそばにいて良く話し合いをし、子供の気持ちや意見を尊重してあげる
    子供には厳しい躾をしていた(配慮と愛)
    慎ましく、思いやりのある人だとみんなの記憶に残しておきたい


余分な保険は入る必要がない理由3つ!

2024-04-25 12:42:37 | 人生を「生かす」には
『社会に出ても、結婚しても、保険は必要ない…日本人が誤解している「必要な保険」と「いらない保険」の判断基準』President Online記事
結論から申し上げると、この方々が生命保険などに入る必要性はあまりありません。今回、その「3つの理由」
理由1 「ヒト」のリスクは公的給付でかなりカバーされるから
理由2 勤務先の福利厚生制度で、さらに負担が軽減されることもあるから
理由3 保険で備えることが常に合理的とも限らないから


年齢相応の無理のない生活をエンジョイする事

2024-04-22 07:47:30 | 人生を「生かす」には
「達観」とは、年齢層の違いもあるが、年齢を重ねるにつれ、自分らしさを大切にしながら、無理のない生活を送ることだと言える。具体的には以下のようなこと:
  • 老年では、i人や社会が変化しても自分のペースで生活することが大切になり、無理なことは避け、気楽に過ごすことが重要。
  • 若い人にとっての「達観」は、人間関係を柔軟に保ち、飾らずに生きることだと考えられます。また、日頃から多くの「種まき」(チャンスに巡り会うためのきっかけ)を作り、出会いと経験を大切にしながら、実践的に行動することが大切だ
つまり、現代社会では年齢に関わらず、自分らしさを大切にし、無理のない生活を送ることが「達観」の本質のなのか、とさえ思う。
『達観するヒント』名取芳彦
「概要」人生は「どっちでもいい」ことだらけ。みんな自分勝手だと思って間違いない。前は「たまたまうまくいった」と考える。もっと「気楽にかまえる」92のコツ。自分も変わる。他人も変わる。世間の常識やルールも変わる。だから「変化」をポジティブにとらえること。そんな「達観」した生き方が、現代人には必要なのです。
人生は無常「苦の連続」「変わらないものは 何一つない」
    「自分も変わる。他人も変わる。世間の常識やルームも変わる。だから「変化」をポジティブに捉えること。そんな「達観」した生き方が、現代人に必要なのです」
ー人生に迷ったら
・「あきらめる」とは明らめる、はっきりさせること「あきらめる覚悟」で好転する
・「こうあるべきだ」のこだわりを捨てることで心が穏やかになる
・「人生はどっちでもいい」ことだらけ、だから悩むのは時間の無駄
・「損得勘定」はうまくいかない「打算」が孤立させる
・「明日できることは今日するな」「今日できることを明日にするな」(明日は明日の風が吹く)
・「迷ったら何もしない」決められるまで持つ、決めないと動けない行動原理
・「とりあえずやってみる」物事もゴールも変化する 一度決めたことにこだわることはない
・「どうせ」をやめる心の赤信号になる
ー人間関係にや悩んだら
「会者定離」会うものは必ず別れる
    愛別離苦(愛するものと別れなければならない)
    怨憎会苦(嫌な人と会わなければならない)
    求不得苦(求めても得られない)
    五蘊盛苦(体と心を持っている故の)
「変化は一つの進歩」人は変わるのは当たり前
・「一期一会」最初だと思えば謙虚になり、最後だと思えば丁寧になる
・「去るものを追わず、来るものを拒まず」人間関係を柔軟にする
・人間関係は「あっさり、さっぱり」がドライでいい
ー仕事で困ったら
「順鏡も逆境もよし」自分の磨きの材料とする(これも修行のうち)
・「蒔かないタネは咲きません」果報は寝て待てではなく練って待て
・「おかげさま」を見つけることが人生を好転させる
「失敗を教訓にする事」何もしないことでは人生は終わらない
・「完璧主義」にいいところ無し 80点で上等(心の余裕)
「縁の下の力持ち」への感謝を忘れない
・「できなことを前提にしない」自分から限界を作らない
「チャンスは突然はあり得ない」準備していたからこそチャンスが来る
・「身の丈で生きるのが基本」無理はしても、無茶するな
ー生活が不安なら
「飾らないことが本当の極楽」物からの脱却する生活を見つける
・「ありのままが自由」で見栄っ張りをやめる
・「もったいない精神」を忘れるべからず
・「平均的な生き方はない」基準は自分、まずまずでよしとする
・「当たり前のことをする」していない自分を見つめる(世の中を嘆く)
ー老いを感じたら
「自然の法則に逆らわない」自然をそのままに楽しむ 年相応に生きる
・「若々しくいる」心まで老けさせない「感動」をいつも探す
・「いちいちクヨクヨしない」一面だけで判断しない(老いは気力、体力、記憶力が減退)
「一病息災」老いは一つでも持病があって当たり前
・「今日1日を楽しく過ごす」感性のアンテナを張る
・「孤独と共に生きる準備をする」影と共に暮らす
「ほどほど」の食事、お金、運動を心がける
・「死んでからの心配」をしすぎない まずはやることをやる


簡単なゲームで脳トレ(5つ無料アプリの紹介)

2024-04-21 11:59:38 | 人生を「生かす」には
『記憶力の衰えを感じる高齢者こそデジタルと仲良くせよ…80代でゲームアプリを開発した若宮正子さんに学ぶこと』集英社オンライン記事。プログラミングを作るのは無理にせよ、ゲームで楽しみながら記憶力を維持していく方法なら高齢者でもできる。ここにはないが頭を使って楽しむ無料のゲームを紹介したい。
1、数独 「Sudoku.com」は標準だが、一歩進んだ「キラーナンプレ」
2、計算をしながらのパズル 「Cross Math」
3、漢字と熟語単語を入れていくマストリ「漢字館」
4、駐車場から抜け出すパズル 「PARKING JAM」
5、脳トレーニング 「脳トレ」


教育・トレーニング哲学=勝利への道『テンカウント』

2024-04-19 07:42:24 | 人生を「生かす」には
松本清司氏は、ボクシングのトレーナーとして知られる実力派の人物だ。彼は、ヨネクラジムの創設時の一人であり、6,000人以上の選手を育てあげた「カットマン」の異名を持つ「ボクシング馬鹿」(人生をボクシングで全う)だ。松本氏のトレーニング哲学は「基本を徹底させ、自主性に任せる」こと。選手一人一人の健康管理と特徴を引き出し、ベストコンディションで試合に導くことだった。
トレーナーとしての松本氏の役割は「選手の素質や持っているものを最大限に引き出して伸ばすこと」であり、「スポットライトを浴びるのは選手」だと「あくまでも黒子」でいる考えだ。
この考え方は、ビジネス界における上司の姿勢としても参考になる。それは、部下一人一人の良さを引き出し、適材適所に活かすことが重要だという事だ。
『テンカウント』黒井克行
「概要」死と隣り合わせのスポーツ、ボクシングの名門・ヨネクラジムにはかつて「ボクシングの鬼」と呼ばれた男がいた。愛弟子を試合中の事故で亡くした後も男たちを檜舞台に送り出し、五人の世界チャンピオンを生み出した伝説のトレーナー松本清司。自らを「ボクシング中毒」と公言していた男を通じてボクサーたちの闘いを描く感動のノンフィクション。
ーヨネクラジム
    ヨネクラジムは5人の世界チャンピオン、40人の日本チャンピオンを生み出した
    全国には250ものジムがあるが日本TOPのボクシングジム
    柴田国明・石松ガッツなどを誕生させた影のトレーナー松本清司
松本清司ボクシングトレーナーの人生を描いた小説(ヨネクラジム勤務)
    30年間リングを見つめ約6千人にトレーニングを施したボクシング馬鹿    
    ボクシングを知り尽くし、勝負のほろ苦さを味わい尽くしたプロトレーナー
    松本の「ボクシングは麻薬だよ」の如く人生がボクシングそのものだった
    カットマン(止血止め)とも呼ばれた技を持つ
        ガーゼで傷口を強く圧迫し、氷を直に当て血管を収縮され、アドレナリンを塗る
    最後まで黒子に徹したプロトレーナー(基本を教え込むだけであとは自主性を重じた)
    トレーニング後、試合後は一人で酒を浴びるほど飲み「ボクシング」の話は一切しない
    選手の特徴をデータで残し、健康管理や体調を知る、強敵の情報も丹念に見てノートした
    やる気のない奴に叱咤激励しない、自分でどうするか考えさせる(自主性を期待)
    無口で、謙虚、責任を持って若手多くを指導した尊い人材
    「俺の役目は選手の素質、持っているものを最大限に引き出して伸ばしてやる事なんだ、トレーナーはあくまでも縁の下の力持ちで、スポットライトを浴びるのは選手。そうしてやるのが俺の仕事だ」
ーボクシングの基本
    満17歳でプロテスト可能になる
    デビューして、4回戦、6回戦、8回戦、10回戦でステップアップ(チャンピオン資格)
    4回戦で7割近くが脱落、最後には1割が残り、約20名程度が日本チャンピオンになる
    新人による4回戦は大きなハードルで勝てば日本ランキング入り、ファイトマネーも上がる
    負ければ出世街道はずれ致命傷になりかねない地方周りなど大外回りの寄り道をいく
    ボクサーの定年は37歳程が引退となる(36分のラウンド=1万メートルと同等な過酷)


妬みを知っても我慢が出来ない世代『##NAME##』

2024-04-09 07:41:22 | 人生を「生かす」には
最近の小説はありきたりの生活を綴ったものが多くなったのか、あまり楽しくも、面白くもない、それに何か参考になるものも見つからない。平和ボケではないが、自分の嫌いな事は なるべく避け親に頼る、できないのは他人の、親の所為にするなど、苦労なく我慢できず苦痛を訴えるだけの悪習慣が蔓延っている。決定的なのが他人を妬み、自分で自分の進路を決めれなく、仕事に就いても長続きしない、「頑張る」ができない世間の風潮になっているのが寂しい
『##NAME##』児玉雨子
「概要」光に照らされ君といたあの時間を、ひとは”闇”と呼ぶ――。かつてジュニアアイドルの活動をしていた雪那。少年漫画の夢小説にハマり、名前を空欄のまま読んでいる。


緩和ケア医療の現実『残り2年の生き方』

2024-04-07 08:06:58 | 人生を「生かす」には
残りの人生をいかに過ごすか「がん患者」の気持ちを知る。著者(緩和ケア医師)もがん患者としてなって初めてその精神的、肉体的苦痛を知った、とある。現代二人に一人がガンになると言われて、医療技術も相当進化しているが、その中でも「緩和ケア医療」に対する日本での動きは施設も専門医もまだ始まったばかりのような気がする。本文の「死の受容」(5つのプロセス)で患者本人が受容するまでにはなかなか辛いものがあると感じた。「死の受容」のプロセスは確かに辛いものですが、医療者のサポートと理解によって、患者が自分の状況を受け入れ、最期まで尊厳を持って生きることができるようになる。緩和ケア医療の更なる発展と、医療者と患者の良好な関係性の構築が重要だ。
『残り2年の生き方、考え方』関本剛
「概要」NHKでも紹介! 人はなぜ生きるのか――。緩和ケア医として多くの終末期患者たちを看取ってきた40代の医師に下された「末期がん」の宣告。患者たちと立場をともにしたとき、医師は初めて命の何たるかを理解した。余命を意識しながら仕事と向き合い続ける医師が語った、「運命」の受容と抵抗のノンフィクション、待望の文庫化!
ーアルフォンス・デーゲン教授の言葉「人間の死」「人間以外の死」の違いはどんなに肉体が衰えても、死ぬその瞬間まで精神的に成長し続ける
看取る方から看取られる方になった時の心境変化
    人間としてあるべき姿を言い聞かせる「最前に期待し、最悪に備えましょう」
    気持ちと祈り「「何もできないけど、とにかく祈っています」が励ましになる
    幼い子供達にも躊躇することなく本当のことを伝える
    今後のシミュレーション(仕事・費用・生活・苦痛への対処など)
「死の受容」プロセス(キューブラー・ロス女史)
    1、否認(現実の否定)
    2、怒り(なぜ自分がという感情)
    3、取引(死を回避する条件を考える)
    4、抑うつ(運命に対し絶望する)
    5、受容(希望との別れ)
在宅緩和ケアとは
    患者さんが自宅で安心して過ごすために、痛みや息苦しさなど、身体的苦痛の緩和や精神的な苦しみ、社会的な苦しみなどを緩和するサポート
    患者とのコミュニケーションが重要(心を開いて話し合える関係を築く)
    話題には「人生にとってのハイライトシーンを聴く」
    「体が動くうちは虚勢を張ることができても、動くことも難しい時期に入レバ、今更本当ではない自分を演じる必要性は無くなり、全ての虚飾が排除された」
    最後に感謝の言葉で人生を締め括る人は愛と感謝に満ちた人生を送った人となり、不平と不満でだらけの人生を送った人は、最後まで「文句垂れ」で終わる。
    治療法の選択では「自分らしく過ごせる時間の確保」を望む
    余命を知りたい人の割合は54%、知りたくない人は11.6%



起承転結に接続詞を上手く使う『接続詞のコツ』

2024-03-28 16:44:38 | 人生を「生かす」には
接続詞は論理的のみならず感情表現を支え自己表現を豊かにする働きがある、ということ。起承転結で使われる語彙をうまく利用することでうまく伝わる文章になる。
起承・・だから、ところが、しかし
転・・そもそも、その上、それにしても、そのせいで、さらに、しかも
結・・こうして、結局、いずれにしても、ともかく、なので
接続詞のコツ
前田安正2024年3月
「概要」メールやSNSの投稿、資料作成など、文章を書く際に「相手に意図が伝わっていない」「読み返すと、なんとなくおかしい…」と思ったことはありませんか? それは文と文をつなぐ「接続詞」がうまく使えていないことが原因かもしれません。接続詞の使い方がおかしいと、違和感が生まれて読み手の負担が大きくなり、何を伝えたいのかがわかりにくくなります。普段は無意識に使っている接続詞を改めて知ることで、読みやすい文章は書けるようになります!
ー接続詞と接続助詞
    「しかし」「~が」接続詞で分を短く、対比を際立つ
    「だから」「それで」「しかし」「とはいえ」「そして」「その上」
ー接続詞
    挙げ句の果てに、あるいは、いずれにしろ、一方・他方、おかげで・そのせいで   、及び・ならびに、が・がしかし、かつ、かと言って、逆に言えば・逆にいうと、 具体的には、加えて、けれど・けれども、現に、このように・こうして・かくして、これに対して、これとは反対に、最初に・最後に、さて、さもないと・さもなくば、さらに、さりとて、しかしながら、事実・実際、したがって・ゆえに・よって、すると、すなわち、そう言っても、そうしたら、そうだとしても、そうでありながら、そこで、その癖、そのせいで、その時・その瞬間、その反面・その一方、そもそも、それから、それでいながら、ただし、例えば、ついては、次に、つまり・つまるところ、ところが、とにかく、どのみち、どちらにしても、ないし、なお、尚且つ、並びに、にもかかわらず、はじめに、ましてや、まず、また、または、もしくは、みしろ、もしくは、最も、故に、要するに、よっって


聞き上手は「質問力」を考える『インタビュー大全』

2024-03-27 07:41:43 | 人生を「生かす」には
「聞き出す力」聞き方で相手の答え方はガラリと変わる。それは「聞き手上手」になることであり「人から話を聞き出す力」(質問力)である、と言う。 質問リストを事前に準備、オンラインでも録音・撮影許可の有無など忘れない事だ。最近富に話の長い人と極端に短い人(例えば「Yes or No」)みたいな人が多く質問する聞く方の熟練が必要だ。それに質問の質と内容は至って重要で誰もが聞くような、あるいは知っているような質問は避けたい。一番良いのは話す側が何を持って嬉しい、あるいは言いたいのかを理解し質問構成する事だろう。
『インタビュー大全』大塚明子
「概要」雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、これまで約2000人に行ったインタビューから得たデータを分析。「人から自然に話を引き出す」ために必須なストラテジー(戦略)を体系化した最強の〈インタビュー教本〉の登場です。本書は多数のイラストとチャート図を使い、読みやすく、わかりやすいページ構成になっています。また「インタビュー」だけでなく、広く「コミュニケーション」のテキストとしても使えるよう”練習問題”を各章に用意しました。コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習のすべてが詰まった一冊です。
ー第2打からの質問には「なぜ」「どのようにして」、第3打「問題」を取り上げる
会話は「聞き出していくもの」(準備)質問リストを作成
ー実践編
    信頼を獲得すること(話し易さ)=褒め・気づき(共感・ポジティブ)・聞く態度
    ストレートな言い方をやめ・肯定感のある質問
    丁寧さの度合い(タメ口=親しい仲・デスマス調=よそよそしさ)
    知ったかぶりはダメvs共感的理解(相槌=はい、ええ、そうなんですか、確かに、本当に)
    非言語情報(動作、視線、顔の表情、声のトーン)・常套句の封印
ー話上手
    思いがけない話を引き出す(会話を盛り上げる)
    第三者の視点で会話をする(但し勝手な解釈をしない)
    より多くの情報を引き出すためにあえて反論する
    「自己開示」人間関係を深めるコツ・出身地・趣味・興味など自分を引き合いにする
ー番外編
    インタビュー記事を書く(読み手に伝わる文章)
        提案型・アピール型・発言のピックアプ型・疑問投げかけ型
    語尾のチェック(「言い訳ですよ・言い訳でしょなど語尾に注意)
    オンライでの注意事項
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生活環境と技術変化『エレクトリック』

2024-03-26 07:44:33 | 人生を「生かす」には
@この小説は、高校 2 年生の達也 (達也) と、広告業界で働く父親がアンプの製作に奮闘する姿から日頃の家族関係、友人関係など一般的なテーマを掘り下げている。その為か、何か面白みが欠け平凡で少々飽きる。ひと昔の日本のオーディオ技術は感動させるものがあったと私も記憶に残るがやはり最近のオーディアは値段及び小型化でそれなりの音質と手軽さが楽しめる。技術の進化は思った以上に早く逆に古いものは使い物にならないと言う結果も生み出しているのが悲しい。
『エレクトリック』千葉雅也
「概要」性のおののき、家族の軋み、世界との接続――。1995年、雷都・宇都宮。高2の達也は東京に憧れ、広告業の父はアンプの製作に奮闘する。父の指示で黎明期のインターネットに初めて接続した達也は、ゲイのコミュニティを知り、おずおずと接触を試みる。轟く雷、アンプを流れる電流、身体から世界、宇宙へとつながってゆくエレクトリック。


人はよく想い違いを誤解する『新しい星』

2024-03-25 07:44:58 | 人生を「生かす」には
「闇雲に頑張りたくない」「もう無理したくない」などそれぞれの悩みを抱えた4人の仕事が家庭が変わる。卓馬が離婚、茅乃が高校生の一人娘を遺して亡くなる。遺された娘の誤解は「母は私を嫌っていた、いつも怒っていた」で、約束した事を何も実現してくれなかったと、だが真意はとても思いやりをもって真剣に大切にしていた事を知ることになる。家族の絆と友達との絆の違いが見える、話せる世界が多くの誤解もあることを知る。娘にとって母の想いは新たな人生を強く歩める事を悟る。一人じゃない素晴らしい人生はちょっとした自分の思いを変えられる事を。
『新しい星』彩瀬まる
「概要」私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語 幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり……。(表題作「新しい星」)
ー4人の合気道の同級生(男女各2名)の卒業した後の人生、青子:早期分娩により未熟児で失い離婚、ゲンゲンこと玄也:母が病弱家に閉じ込り自閉症、茅乃:幼な子を残したまま死ねないと乳癌の手術、卓馬:分娩で里帰りの妻と新生児が帰ってこない別居生活など様々な出来事から悩みを抱える。