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自由主義とは国民が何をしたいかを政治にぶつける事『グローバル時代のアメリカ』

2020-11-01 07:56:00 | 世界の動きから見えるもの
@米国大統領選挙が間もなく投票となる。果たしてトランプの再選となるか。トランプのメッセージは第40代ロナルド・レーガンの「レーガノミクス」焼き直しだ。時代はオバマの「変化」からさらなる「変革」をアメリカも含め他国も求め始めている。この日本でも安倍から菅政権となったが「変化」は期待したいが根本が「旧制」のまま。経済政策、コロナ対策など課題は多いが抜本的変革の時期にある今が力量を見せるときだ。思いっきり若い政治家が募る次期政権に任せたい気持ちもある。
『グローバル時代のアメリカ』古矢旬
脱工業化を模索する危機の70年代、保守化と冷戦の終焉を生んだレーガンの80年代、ドットコム・バブルの崩壊と9・11事件で幕を開ける21世紀……。黄金時代の「アメリカの夢」を失った超大国は、統御不能なグローバル化と和解困難な国内の分極化へ向かう。
レーガノミクス
    減税・政府出資削減・連邦から州への財源移転・規制緩和・労働組織見直し
    個人の所得税減税(70%から50%引き下げ)
    資本利得税減税(28%から20%引き下げ)
    国防費増(40%アップ)
    財政赤字が3倍の2000億ドルに上昇
    貿易赤字が1000億ドルに
    ベトナム戦争症候群(ソ連解体・冷戦の終焉)
クリントン政権からブッシュ政権
    金融化経済・グローバル投資(金融規制撤廃)
    第三次産業革命(情報通信技術に関するイノベーション成果)
        食糧、衣服、住宅、輸送、娯楽、通信、健康、医療、労働環境
    (第二次産業:娯楽・通信・情報の収集処理)
    移民問題(60年台の年間二十九万人枠)
        1960年代 320万人
        1970年代 420万人
        1980年代 620万人
        1990年代 970万人
     北米の外国人人口2800万人(人口比1割):不法移民問題
    経済格差と多文化主義 (紛争:銃器3億丁が市場にある)
    2017年米国主要企業500の40%が移民(外国人)による企業となる
    ブッシュ政権による優遇税制・富裕層中心(所得減税39.6%から35%へ引き下げ)
    同時多発テロ・アルカイダ・アフガニスタン・シリア・イラク(軍政府の法の支配)
    サブプライムローン危機・金融投資危機=株価下落(大手証券・銀行の破綻)
        ダウ平均14164ドルから8776ドル下降 (家計全体で13兆ドル損失)
        失業率4.6%から7.4%へ上昇
        住宅価格は20%下落、数百万人が持ち家から立ち退き
オバマ政権からトランプ政権
    二人のアウトサイダー(政界・外交の未経験者)
    クリントン「経験」vs オバマ「変化」vs トランプ「再びアメリカを偉大な国へ」
    オバマの国際法遵守(アメリカの信頼性回復)、多国間国際組織復活、金融・医療危機
        政府救済資金が破綻した経営者などに驚愕なボーナスとして支払われた
    格差社会の可視化(富裕層の1%vsその他99%問題=ウオールストリート占拠問題)
    オバマケアー(10年間にわたり1兆ドル予算)
    オバマ政権末期には1440万の職を生み出し、失業率は5%まで下がる
    トランプの「アメリカ平和」「世界の警察官」の見直し
    中国台頭(東シナ海・南シナ海)「一帯一路」「AIIB」創設 対中国外交変化
    大統領権限の集中(大統領個人の主導性に依存)
        「事実に基づく自由な討論」の変化=「フェイクニュース」敵視
・ケネディー大統領の演説
    「アメリカの国民の皆さん、あなた方の国があなた方に何をしてくれるのかを問うのではなく、あなた方があなた方の国に何ができるかを問うてください
    選択の意思と行動の自由を持つ民衆主義の主体を育て取り戻していくしかない