ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

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話し言葉が表示されるタブレット端末

2020-11-23 08:36:42 | 最新技術(IT)で変わる事
@日本のソースネクストが開発した「話し言葉が文字で表示」できるタブレットMiniを発表している。料金は少々高いがこれから他社もタブレット型スピーカーが出てくるだろう。(耳が遠くて補聴器を使っている人、遠隔でも会話できる)

社会主義国家での「反国家」の成り行き『チャイルド44』

2020-11-23 07:52:40 | 歴史から学ぶ
この小説はスターリン政権時代のソ連国家保安官が経験した社会主義国家の保安にまつわるサスペンスストーリーだ。 ソ連で起きたノンフィクション連続殺害事件を参考に、究極、親族でさえ信用できない絶対社会主義国は密告者、内通者から一旦噂でも容疑がかかると拷問され、有罪となり、即座に処刑されると言う反社会主義者が徹底的に炙り出された社会主義国の人間に対する惨さをこの小説で感じることができる。現代でも中国・北朝鮮国家で「反国家」を唱えるものは一切自由が無く処罰を受け、最悪の場合処刑されると言う、事実である。 共産主義(全ては平等と言う理論)とは社会主義が発展した過程の事 共産と社会主義の違いの詳細はこちら
『チャイルド44』トム・ロブ・スミス (前編・後編)
「前編の概要」この国家は連続殺人の存在を認めない。ゆえに犯人は自由に殺しつづける。スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた……。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作!
捜査官の心得
「一人のスパイに逃げられるより、十人の無実の人間を苦しめる方がどれほどかマシなことだ」    
「信用しろ、しかし、確かめろ」
「自分たちが信用する者たちこそ調べるべきだ」
「信頼しているものこそ疑え」
・「恐怖というものは必要悪だ。恐怖が改革を守っている側面を見落としてはならない。恐怖がなければ、レーニンは失墜していただろう。恐怖がなければ、スターリンも失墜していただろう」
・「戦争は自由を与えた。異なる種類の敵も内なる敵には変わらず。政治体制を維持するためならあらゆることが正当化される」
・レオの仕事は反逆罪を捕まえること、一度逮捕されたものは有罪となるのは確定していた。密告者はすぐ近くの友人、知人などましてや親族なども多く、密告者は場合によっては人を嵌める計略にも利用された。レオの副官はそれを利用し、自分の出世をレオの排除に焦点を絞り、あるスパイから名前を聞き出すことによりレオの妻をスパイとして密告、夫婦共に片田舎に追放させた。 その仕事は警察の視察役で以前の事件を検視することだった。
・口に土を入れられ、胃袋を切り取られた女の子供の死体からレオは新たな事実を発見、それは既に逮捕された精神異常者が犯人ではなく別人だと。その証拠に新たな殺害された男の子供の死体を発見し、連続犯人の疑いを持った。 だが、警察所長はこれ以上深入りした場合は殺すとまで脅した。
「後編の概要」
レオは連続殺人の放擲を許さない。ゆえに犯人を孤独に追いつづける。少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して――。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは? 組織の規律とは? 個人の尊厳とは? そして家族の絆とは? 
・44人もの子供を連続殺害、そのやり口は全て同じで、裸にし、足には紐をくくり付け締め上げ、口には土に混ざった木の皮を、さらに胃袋だけを取り除くと言う残酷な殺害を繰り返す。 その殺害の現場は最寄りの駅から程遠くない一帯でおこなわれ、男女の区別なく、レイプをするわけでもない殺害だった。 なので殺害の理由とその証拠が不明のまま時間が過ぎた。
・レオと妻はその殺害犯人を追及する事を地元の署長と組んだが、何処からかバレて逮捕、2人は列車で収容所行きとなる。それは生きて終点にはつかないと言う残酷な社会主義的(レーニン主義)試練が待ち伏せしていた。がなんとか列車の床から逃れ、殺害が酷かった街へと歩き続けた。そこで解ったのはトラクターの工場から各地を旅する資材調達している男のリストを発見する。だがそれはレオが幼い時の拉致される前に一緒にいた弟だった。
・レオは確認のため弟の家に入ると弟はようやく見つけてくれた兄に対して昔弟を置き去りにした事を語ったが、兄は拉致され元の家族と離れ離れになってしまった事を話したが、弟はてっきり兄が家族を見捨てたと、恨みを思い、猫を殺し、やがて子供を殺害する事で兄が来るのを待ち望んでいたのだ。
・その弟の家にレオの元副官が現れレオとその妻を逮捕する直前、弟がナイフで元副官を殺し、弟の希望で弟は兄によって副官が持っていた銃で射殺することになる。
・その後レオと妻は復権し、元上司も逮捕、元副官に両親を奪われた2人の姉妹を養子にする事を決心する。