@買収・傘下に収めたスーパー・お店をドンキの理念で復活させていることに驚愕する。昔から言われる「顧客嗜好」を主に、地域性プラス店舗独自の特性を活かす工夫だ。今までの店舗にはない「お店独自の特性」はナショナルチェーン店の本部次第で全てが決まっていたことが、これからの地域に合った様々な消費者嗜好には向いていないと言うことだ。「権限委譲制度」の素晴らしさは社員の信頼関係を深め、社員のやる気・意欲を起こさせる要因にも繋がる。文中にある言葉が印象的だ。「失敗してこそ強みになる」全員が失敗を繰り返し奮起している
「個性(地域性・お客嗜好・店舗店員意向)」を活かした自由自在の店づくり
「できない理由よりできることをとことん考える」どうしたら出来るのかを工夫する
『進撃のドンキ』酒井大輔
「概要」異端児ドン・キホーテの「ド真面目」な経営に、日経ビジネス記者が迫る。創業者・安田隆夫氏の肉声もたっぷり収録。 権限委譲によって仕事はワーク(労働)ではなく、ゲーム(競争)になる!気づけば売上高2兆円の巨大企業。怒涛の34期連続増収増益を支えるのは、小売業界の王道「チェーンストア理論」に反旗を翻す、逆張り戦略。「ポップ洪水」に「圧縮陳列」。アルバイト店員に商品の仕入れから値付け、陳列まで”丸投げ"して、ドキドキ・ワクワクにあふれた「売り場」ならぬ、「買い場」をつくる。目指すは、理念の力で永続する『ビジョナリー・カンパニー』だ。
ードンキ売り上げ
セブン・イオン・ファーストリテーリング・ドンキ(小売業界4位)
総計23年度1兆9367億円、営業利益1052億円、株@¥4122
アジア事業23年度823億円
長崎屋・ユニーの買収・米国でのスーパーゲルソンズ買収
高知県を除く46都道府県に進出
ー成功への仕掛け・仕組み
経営理念:大胆な権限委譲制度(全ての社員が店舗運営を任す)
米国等のチェーンストアー形式の統一化ではない(変幻自在の店・陳列・商品)
店舗独自の店づくり(アジアでは特に日本製を重視した食が中心:9割)
米国では「Tokyo Central」ブランドで進出(高級スーパー傘下)
「顧客親和性」(Z世代の店づくり・トレンド・ファッション・客の総意)
「便利・安さ・楽しさ」アミューズメント化・商品特化(変化対応力)
「値付けバトル」独自の商品を開発・勘と度胸で社員が値付け(ハラワタ力)
あり得ない意外性商品独自開発(値段・パッケージ・組み合わせなどPB開発)
ー御法度5ヶ条
公私混同の禁止:職務時間を使用の目的で使用する事
役得の禁止:企業等から私的な便宜・配慮を受ける事
不作為の禁止:機密情報を漏らす・乱用する事
情実の禁止:上司部下関係で金銭、贈与などをする事
中傷の禁止:仕事の評価、批判ばかりする事