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権力者等を糾弾した寓話・お伽話『古代史の真実』

2024-10-30 07:46:40 | 歴史から学ぶ
歴史は時の勝者の都合で改竄され、史実として残されている。昔話、お伽話には時の権力者に敗れた者たちをしのび、権力者を寓話になぞらえて糾弾するものが多い、と言う。ここには桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、一寸法師、海彦山彦などお伽話を読み解き、古代史の隠された真実、秘められた謎を解いているが、あくまでも「擬き」もあり推理・推測と仮説の世界であり、新ためて「日本書紀」「古事記」などを読み直すのも良いかもしれない。
『古代史の真実』関裕二
「概要」お伽話を読み解くことで、古代史の隠された真実が解ける!
桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、一寸法師、海彦山彦……誰もが幼きころから耳にしてきたお伽話。実はそのお伽話たちには古代史の謎を解き明かすヒントが散りばめられている。古代の日本の歴史が書かれているとされている『古事記』や『日本書紀』に登場する神話は、お伽話よく似ているものが多い。子供のころに伝え聞いたお伽話は牧歌的だったが、それは現代人がお伽話の「凄み」を 見落としているからで、裏側には、「敗れた者たちの恨みつらみ」が、籠められている。 海幸山幸神話では、籠(亀甲紋だから、亀のイメージ)に乗った天皇家の祖神が、海神 の宮に赴き、美女(女神)と快楽に溺れ、三年後にもどってきたとある。また神武東征説 話の中で、瀬戸内海に亀に乗った男が現れ、案内役を買って出ている。お伽話の浦島太郎 は、これら『日本書紀』に描かれた「浦島太郎もどき」をモデルにして、編み出されたの だろう・・・・。いったい、なんのために? かぐや姫にしても、『古事記』には「迦具夜比売命[かぐやひめのみこと]」が実在の 人物として登場し、しかも彼女の祖母は「竹野比売」で、「竹のお姫様」を名乗っている。 これはいったい何だ。かぐや姫にもモデルはいた・・・・。 さらに、近年考古学がヤマト建国の大筋を言い当てるようになって、『日本書紀』や『古 事記』の神話やヤマト黎明期の説話の中から、「隠された歴史」を再現できるようになっ てきた。神話や神武東征、ヤマトタケルなど、これまで荒唐無稽と思われていた物語の中 に、本当の歴史が残されていた可能性が高くなってきた。 お伽話と神話と考古がを組み合わすことによって、新たな歴史観が生まれるはずだ。
・「桃太郎」五行・桃とは金であり霊的な力を持っているとされた。桃太郎が鬼退治に揃えた動物は「鬼門に相剋する干支」
「桃太郎」のモデルは主祭神「吉備津彦命・四道将軍」(大和政権)という説で鬼退治は「鬼の城に屯する百済の温羅」での征伐戦、と言う説 大人老人「穏やかな和魂」(鬼)vs童子「荒魂」
「浦島太郎」=「竹取物語」結びつく「丹後国風土記」藤原氏が一人勝ちし、独裁権力を握った時代を批判しているのが「竹取物語」、そこにはかぐや姫(迦具夜比売命)も登場する。
「日本書紀」は藤原不比等が藤原氏の正義を証明するために残した歴史書とも言われ、「抹殺したい歴史を神話化した」とも言われる。
・「一寸法師」と神功皇后 (鬼から奪った小槌で背丈を伸ばし金銀を得て、京都で出世した)
・「かぐや姫」竹取物語の「竹取の翁は黄金を手に入れて3寸ばかりの子に名をつけた「なよ竹のかぐや姫」、五人の貴公子から求婚され、帝の入内要請も断った。かぐや姫から不死の薬をもらった帝、など悲しい物語である。
お伽話の多くの原点が「藤原氏に敗れた者達の恨みつらみ」で、その象徴的なやまがヤマトの畝傍山だったことだ。