@本格的な酒の醸造(最古)は平安時代からというが、日本では近年新たな蔵は法的に建たない。だが、生酒、濁り酒以外にも新たなジャンル「クラフト酒」なるビールのホップ、お茶、ぶどう、果物、ハーブなどを添加したものとか、飲み方・パッケージもショット的な粋でお洒落な仕法、パウチ系の容器なども生まれている。また、海外での「日本酒」需要は年々冷蔵技術の改善により増加している、と言う。輸出(国内需要4500億円の10%)も増加しており、国内以外でも蔵が立ち始め、それと技術の進化で大吟醸以外でも味、香り等は申し分ないものに出来上がっているという。
『酒ビジネス』高橋理人
「概要」日本酒はビールやウイスキー、ワインにも匹敵する、「世界的な飲みもの」になりつつあります。例えば、「獺祭 磨き その先へ」という日本酒をご存じでしょうか。
これは2014年に安倍元首相がアメリカのオバマ元大統領に訪日記念としてプ レゼントしたことでも知られる、1本4万円を超える日本酒の銘柄です。海外に目を向けると、アメリカの俳優ロバート・デ・ニーロは新潟県の佐渡島の日本酒「北雪」に 惚れ込み、自家用ジェットで買い付けに来たと言われています。プロゴルファーのタイガー・ウッズは、不調に苦しんでいた際に薦められた日本酒を飲んでスランプを脱出したそうです。日本酒は今、「世界の教養」として世界各国から認識されはじめているのです。
ー2023年酒は75各国に2022年での実績輸出額410億円(国内市場4500億円)
和食ブーム(海外での日本食レストラン店舗数:18万7千)
品質向上(フルーティー的な味への変化含め)
冷蔵輸送のサービス向上(冷蔵技術の向上)
ー日本酒醸造所は日本に1400ヶ所、海外70ヶ所(米国20ヶ所)
麹菌カビの一種だが毒性がなく、酵素の力で食品の旨味や甘味を引き出す
麹菌は湿度の高い東アジアや東南アジアしかない
日本最古の蔵は平安時代
ー獺祭は何がすごいのか
精米技術で純米大吟醸は精米歩合が50%以下、獺祭は23%
精米時間:50%なら48時間、23%では168時間(山田錦)
プロセス:洗米・蒸米・製麹・仕込み・絞り
水の質:硬質を利用
酵母の違い:香り(りんご・メロン・バナナ・洋梨などの酵母)
ーエリア別の日本お酒の選び方:東西の特徴
東日本はスッキリ系、サッパリ系、フルーティー系
西日本は濃酵素系:濃厚な味わい、辛口タイプ、味、香り、旨味がたっぷり
ーお酒の容器
ワンカップ大関・パック酒(料理酒はアルコールど3%で塩分添加)
缶酒(菊水酒)・ICHIGOKAN/KURA ONE/HITOMARU(輸出向け)
一升瓶はお得
パウチ酒(レトルト風のパック)
ー日本酒の賞味期限は基本的に封を開けなければ期限はない(アルコール度が高い)
ー季節ごとの日本酒
冬:絞りたて新酒(11月~12月に出回る)
春:春酒:華やかな香りのお酒が多く出る:桃色濁り酒
夏:夏酒:氷を入れて飲むロック風、濁り酒
秋:ひやおろし・まろやかな味
ー日本酒の温度
冷酒:雪冷え(-5度)、花冷え(10度)、涼冷え(15度)
燗酒:日向燗(30度)、人肌燗(35度)、ぬる燗(40度)、上燗(45度)熱燗(50度)、とびきり燗(55度)
ー新ジャンル(クラフト酒)
日本酒の製造技術をベースに、お米を原材料としながら、日本酒では法的に採用できないプロセスを取りいえたジャンル:日本酒では米・米麹・醸造アルコール以外の原料の添加を認められていないがビールのホップ、お茶、ぶどう、果物、ハーブなどを使用する。
(三軒茶屋:WAKAZE)
ー日本酒コンテスト
SAKE CONPETITION(はせがわ酒店)
全国燗酒コンテスト
ワイングラスで美味しい日本酒アワード
全米日本酒歓評会
インターナショナルワインチャレンジ(酒部門)
KURA MASTER
