食レポで「うまい」「美味しい」だけでは教養不足『おいしい味の表現術』

＠おいしい味の表現術、最近の芸能人の食レポは「伝わらない」。　誰もが「うまい」「おいしい」だけで終わるからかも知れない。やはりこの書にある言葉の表現力は今後のネット社会で一層必要とされると感じた。それは、「本物の味」を如何に伝え、その味の商品を「食べたい」、如何に購入してもらえるか、お店に来てもらうかを問われるからだ。特に「シズルワード」と「オノマトペ」は最大限の表現言葉につながっていくと思う。

『おいしい味の表現術』瀬戸賢一

「概要」SNS、食レポ、お店の宣伝で、味の表現に困らなくなる1冊!食をうまく伝えたいすべての人に。コク・キレ・のどごしの意味は? 生チョコの「生」って何? など味にまつわることばを言語のプロが徹底分析。またカレーやラーメン、お菓子の味のおいしさを、比喩やオノマトペを利用して効果的に伝える方法をわかりやすく解説。

ー五感で表現する/味ことば対〝シズルワード〟（Sizzle=ジュウシー的）

    日本語の表現では「美味しそう」「食べたい」「飲みたい」と言う表現になる

ーシズルワードの３分法

    味覚系（味覚・臭覚）・食感系（触覚・聴覚）・情報系（知識・認知）

ー味言葉の一覧

    味評価表現：一般

        良い、いい、すごい、高級な、絶妙な、抜群の、卓抜な、無類の、比類がない、

        天下一品の、一流の、上質の、上品な、究極の：うまい・おいしい

    味覚表現：甘・酸・塩・苦・旨

    共感覚表現：視覚・聴覚・臭覚・触覚

    味周り表現：素材・調理プロセス・料理・食品・食べ手

ーコクの有無    

    コクが出る・コクが加わる・コクが増す

    コクが深い・コクが豊か・コクが濃厚な

    香り・旨味・甘味・深み・丸味

ーキレとは

    キレがある・キレがいい（酸味と塩味）

ー喉ごし

    滑らか・軽やか・爽やか・冷ややか

ー臭覚の表現

    「臭い」の反対語は芳しい・香しい・香り高い・いい匂いの・馥郁たる

ー味言葉の五感＝オノマトペ（擬音・擬態語）

    パリパリ・シャキシャキ・ふわふわ・シットリ・サクサク・トロトロ・カリカリ    

    ホクホク・カリツ・プリプリ・ゴロゴロ

    コッテリ・コテコテ・スッキリ・ズッシリ

ー「～立て」（味が立つ）

    出来立て・揚げたて・採れたて・焼きたて

    モチ系・フワ系・ブク系・ブル系・トロ系・ナメ系・ツル系

ー日本語には男言葉と女言葉がある

    「うまい」「美味しい」

ー食の評価・言葉

    カレーライス（全体像・ルーの色合い・粘り）

    ラーメン（タレ・ダシ・麺・具材）