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これから急増する「独居生活」が創り出す世界とは『スタンフォード大学の共感の授業』

2021-11-20 07:53:44 | 世界の動きから見えるもの
「配慮」「思いやり」など現代の社会環境は「利己主義的」(金・見栄え・権力・名誉等)を重要視するばかりで「他人を想う心」が減退していると言う。それは都会に続々集まる「独居生活」(独身・孤独・自律生活者)が自然と創り出す世界と言うことだ。「弱肉強食」のような、まずは自分が満足のいく生活環境を作り上げることが最優先となり、落ちこぼれには目を止めないことにつながると言うことだ。今後身近なソーシャルテクノロジーは使い方次第で人との関係を「繋ぎ・引き裂く・暴走・混乱・破滅」まで創造できるのだ。
『スタンフォード大学の共感の授業』ジャミール・ザキ
「配慮」「思いやりの心」「共感」について知見を深める書物
    「共感は選択の問題だと認識するだけで人は変わる」と言う
    「効果的利他主義」の輪を広げる社会運動
共感とは (3つの共感と区別)
    「共有する」 体験共有・情動的共感・個人的苦痛
    「考える」 メンタライジング・認知的共感・心の理論
    「配慮する」 共感的配慮・動機的共感・コンパッション
共感を破壊するシステムとは
    暮らしの孤立「孤独」 人との交わりが減退
    2050年には人類の3分の2が都会で暮らす、さらに独居生活の増加
    「今の文化は富を築き、外観を整え、若さを保ち、有名になり、身の安全を確保し、楽しく過ごすことを最優先と、利己的な衝動を権力者が奨励すらしている」
    「人類の進化に優しさは不要という。弱肉強食の視点ととも一致する。他人を助けるために立ち止まっていたら、新しい道を切り開いていくことができず、結局は競争に負ける」
ー共感力
    共感力の約30%は遺伝性である
    IQの遺伝的要素は約60%
    人間は感情に支配されていると思う人は30%
ー人類の最高の娯楽は「脳の暇つぶし」から生まれた
    読書が再犯罪率を下げるーヘミングウエイの「老人と海」
ーソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)
    自分の情動を自分で制御し、人の気持ちを考えることを学ばせる
        プログラム=マインドフルネス
テクノロジーは人と人を繋ぐか、引き裂くか。
    問われているのはテクノロジーの使い方次第
    「匿名性」は普通の人を残酷に変えることも可能(誹謗中傷など)
    「フェイクニュース」で暴走させ、VRで現実化現象を創り出す
    世界の人々と即座につながり自己表現も可能となるネットをうまく利用する
ー子供の共感を促す方法
    本のお話をしたり、芝居を見たり、人と動物などと触れる機会を多く持つこと
    「優しさチャレンジ」と共感、寛容さ、善意の科学について学ぶ
        (サイト:warforkindness.com/challenges)
科学とは
    仮説を立て、予測し、検証し、修正していくという生きたプロセス



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