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文章を読む・考えることとは『書く力』

2023-01-26 08:13:42 | 人生を「生かす」には
加藤周一(1919~2008年89歳小説家)を題材にした「書く力」は名文の読解力に優れ、書く為のテクニックは大いに参考になる。「文は短く、優しく、簡単に分かりやすく」が基本だが「実践編」にある読んだ本の「整理方法」「比較・比喩」、さらに「諷刺」などの書き方には学びが多い
『書く力』鷲巣力
「概要」加藤周一の作品を主に「書く力」とはを描く
第1部 基礎編
文は短く/読点は雄弁だ/見ることが基本/五感でつかむ/経験を通して考える/主題を設定する/起承転結をつくる/文章に構造を与える
□「わかりやすさ」(難しい言葉表現は使わない)
□「起承転結」で読む人の注意を惹きつけるー「すなわち」で結ぶ
    「起」は問題提起、「承」は継承(具体的に説明・展開)
    「転」は異なった視点で考え、「結」は結論となる
    「結」を最初に持ってくることもある
「対比的表現」大きいもの小さいもの(具体的に富んだ表現)
□読点の違い(意味が全く変わる)
    渡辺刑事は、血まみれになって逃げ出した族を追いかけた。
    渡辺刑事は血まみれになって、逃げ出した族を追いかけた。
□「死」について・「いかに生きたか」ではなく「いかなる経験を積んだか」
    経験をして「考える」ことが大切と解く
第2部 実践編
むつかしいことをやさしく/論点は三点に絞る/強調で論点は明確に/鮮やかな比較対照/大局観と細部への眼/例示は秩序立てて/具体と抽象の往復/現在と歴史の往還/比喩がもつ説得力/諷刺諧謔で真実を/否定による肯定/確率表現を的確に
□具体的とは「たとえば」を使う
□「愉快なことを真面目に」=難しいことを優しく
□整理の方法:三点に要約すること(2つでも4つでもない)
□2者ないし3者の相違と共通を述べる
□悲観主義・楽観主義・現実主義(三匹のカエルが牛乳容器に落ちた)
  どうせダメだから諦め・何もしなくてもうまくいくと信じて何もしない・出来ることをする
□「諷刺」表現には真実が含まれていることで読む人の共感を得る
第3部 応用編
紹介文/追悼文/書評文/鑑賞文
□人を紹介する人物をよく知らない場合は一言断りをし、現実の事実・思い出を述べる
追悼文:社会の中の存在としてどのように正確に理解し位置付け伝えるかが必要
□書評文:どんな内容で、自分はどのように感じたかを表す
□鑑賞文:視覚的な部分の感想を表す



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