@人には偶然という時が何度か出会うが、戦闘の真っ最中にその「恋敵」仇敵と出会い、仕留めることだけを望んで兵役となった男の執念が実った。 だが、「戦死」という運命で終えたのはとても悲しい。この若者の人生は一体何だったのだろうと、恋に敗れその恨みを晴らし、自身も亡くなるという、切なく悲しみだけの「無惨さ」が残った。戦争で得るものは悲しみだけ、それに机上で命令する「勝者上層部」の満足感。 首相が国民を犠牲にしてオリンピックでの満足感に慕っているのと同じだ。
『ナポレオンの影』コナン・ドイル
ー時代はフランスナポレオンがエルバ島から脱出、再び皇帝に即位、ウオータールーの戦いで英国が勝利、ナポレオンは再びセントヘレナ島に流され晩年を送る。
ースコットランドに住む若い青年ジャックと従姉妹魅力的なエディー、ジャックと同年の仲間ジムが恋の三角関係となり仲違いする。 エディーはジムが医者の免許に合格すれば結婚する約束をした。そんな時に漂着した一人の漂浪軍人ド・ラップを看病するとエディーと仲良くなり、誰も知らないまま二人が結婚、スコットランドを離れていく。時はナポレオンがエルバ島から脱出、兵を再び起こした時だった。
ージャックは置き手紙からその軍人がナポレオンの副官ボナベントラ・ド・リサックだった事を知り、ジムと共に兵役を申し出る。やがて英国vsフランスのウオータールーの戦いが始まる。フランスの親衛隊の先頭にド・リサックを見つけたジムは軍の命令の前に敵陣への突入を一人で開始すると他の兵も動き出した。やがて戦闘が終わると笑顔を浮かべて死体となったジムを見つけるとそこには瀕死状態のド・リサックがジムの砲弾を浴びて横たわっていた。エディーへの伝言と既に役割を終えようとする身をこのまま放っておくようにジャックに言うと、そのまま死を迎えた。
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