MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

セルビア・クライシス

2021-09-06 23:04:47 | 洋画未公開
相変わらずに懲りずに戦争映画でしたけど、こちらは第一次世界大戦のお話
第一次世界大戦下のセルビア王国と国王だったペータルI世を描いた歴史戦争映画
原題は「Kralj Petar I」、セルビア語でよくわかんないけど、この当時セルビア国王で民衆と一緒に戦争を戦った“ペータルI世”だと思われますが・・・
何せ133分もある作品
戦闘シーンは最初の方にあるだけで、それも大砲の射程を短く指令したために
ドイツ軍に散々やられてしまうセルビア軍の姿を描いただけで
映画の後半はドイツに敗戦し、国内を敗走するセルビア軍とペータルI世の姿を延々と描いていくだけの作品でしかない

第一次大戦の引き金になった“サラエボ事件”の後ろにセルビアの黒手組が暗躍していたのをきっかけに、オーストリア=ハンガリー帝国がセルビアに宣戦布告して
第一次世界大戦が勃発したわけですが
映画ではセルビア王国とドイツ軍との戦闘シーンだけが描かれてて
やっぱドイツ軍を悪者に描くために少年の家族を彼の目前で家族を問答無用に殺戮するというような描き方
 
国民が義務として戦争に加わっていく名もない若者たちと
ペータルI世の戦争の姿を描いているんですが、圧倒的な火力の差によって
セルビア軍はドイツに負けて、後は後退していく姿を延々と描く作品
第一次大戦自体あんまり個人的には知らないし、さらに一応連合国側ではあるもののセルビアというあんまりよく知らない国の
第一次大戦での状況を知るという意味ではこのは映画が適していたのかもしれないけど
どっから見ても無名の人々の酷寒の中でひたすら戦争を避け
逃げるのに砲弾もなくなって負担となる砲台と大砲を破壊して逃げていく姿と
食い物のない中ひたすら歩き続けて飢えと寒さで死んでいく兵士の姿が痛ましい
ひくも攻めるも彼らを待ち受けてるのは死しかないという極限を
ただただ撮りまくった映画

そして海に辿りついてアルバニアで苦戦しながらもセルビアは連合軍として大戦には勝利しますが、セルビアはこの大戦で最も多くの犠牲を払ったって最後にスーパーが出ますが
ペータル王が敗走途中で靴下を託された無名兵士の母親の願いを遂げようとする一貫した行動は
さすが王様ですよね
その兵士も少年を助けて凍死しちゃうんですね
またそのあ兵士の上司が退却の途中
タバコを巻く紙として、王様が落としたジョン・スチュアート・ミル著『自由論』を拾い
ラストで、ペータルⅠ世が側にこの本を抱えた瀕死の彼を見つけ、本の紙が全てタバコの灰になったことを知り
“この本が役にたってよかった”っていうのは、事実だったのか、フィクションなのか事実だとするとやっぱ王様としての器の人物でしたねぇ
 
どうやらWOWOWのジャパンプレミア枠で初OAされて
DVDリリースされた作品だったんですね

2018年製作、セルビア・ギリシャ合作映画
ペータル・リストフスキー共同脚本・監督作品
出演:ラザル・リストフスキー、ミラン・コラク、ラドヴァン・ヴヨヴィッチ、ダニカ・リストフスキー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極つぶし

2021-09-06 17:08:47 | Vシネマ
チャンネルNECOで1日の夕方にOAされてた94年製作のVシネマ
てっきり竹内力さんの作品だと思って録画しといたんだけど
蓋を開けてみたら木村一八さんと安岡力也さんのドラマだった
見終わって調べたら、竹内力さんの方は「極潰し」ってつぶすが漢字になっていた
なんと紛らわしい
力さんは今月東映チャンネルで「平成残俠伝?」シリーズがOAされてるようですね
ブログアップされてないのは拾えれば拾ってはおきたいのですが・・・できるかなぁ
 
さてコチラはsoftgarage という会社のVシネマで、漫画というか劇画が原作の作品でしたねぇ
元ヤンキーで、今は神奈川県警の熱血はみ出し刑事木村一八さんと
今は港湾を仕切る昔気質の仁侠組織で元警察官である若頭の安岡力也さんという
実際には相入れない境遇の2人が
 
横浜を我が手に納めて、最強の戦士を作り出すクスリを東南アジアから仕入れ
それによって無敵の戦士を作り出すために各国に売ろうという政治家と商社と横浜の新興ヤクザが手を結び
国家権力である警察官まで抱き込んで港湾事業を乗っ取り
自由に港を利用して一儲けを企む連中と
 
木村一八と組を新興ヤクザと警察組織に壊滅させられた安岡力也さんとが
なんと本庁警警視正の密命を帯びて
2人で悪の連合体を全滅させるという、実に荒唐無稽なお話
そこに旧態ヤクザの娘とか、女殺し屋とかが絡んできての90分のVシネマ
木村一八さんが、もうやったらめったら拳銃撃ちまくる刑事ですし
力也さんは頭脳明晰って言う設定ですからそんな無茶はしませんが
 
それぞれお二人共楽しそうに役を演じているのがいいよね
女殺し屋には安原麗子さん、もうあるかないかのちっぱいを披露して一八さんと濡れ場を演じてくれていましたが・・・
 
そうだ竹内力さんの「ミナミの帝王」で弟分を演じてた大森嘉之さんが
儲け役を貰っていましたねぇ
悪役には警察に渡辺哲さん、新興ヤクザに鹿内孝さん、悪徳政治家に南原宏治と
さらに木村・安岡両名を特命刑事に任命する警視正に小林克也さんと
何かと、今と違ってVシネマでも俳優陣も豪華でしたし
ちゃんと尺も7、80年代というか、プログラムピクチャーというか
映画全盛期の日本映画一本分に当たる尺でVシネも作られていたんですねぇ
お金もあったようでヘリまで飛ばしてましたもんねぇ
ただヘリ爆破シーンはヘリが建物の向こうに落ちて爆破の炎が上がるだけですけど・・・
 
こう言った懐かしのVシネマを見られるのもCSのいいとこかなぁ
なんと「借金王」シリーズもNECOでは今月から始まるようで、そっちも見ようかなぁ
あ、オールインで散々任侠ドラマを監督し続けてる辻裕之さがプロデュースしてる作品だったんですね
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1994年製作、日本Vシネマ、Softgarage作品
渡辺武監督作品
出演:木村一八、安岡力也、大森嘉之、安原麗子、渡辺哲、SABU、朱門みず穂、小林克也、鹿内孝、南原宏治
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする