1971年ダイニチ映配から離脱して、日活が当時パートカラーだったピンク映画に対抗して
全編カラー作品のエロ映画制作に舵を切って、
そう当時ピンク映画はフィルム代節約のために劇部分をモノクロフィルムで撮影し、濡れ場のみをカラーフィルムで撮影していて、いわゆる濡れ場だけカラーだから、パートカラーっていうらしい
それに対して一応屋台骨が傾いているといえ、大手五社がそのスタジオとスタッフに大部屋俳優を使い
肝心の女優さんをピンク映画業界からリクルートしてきて

その年の11月20日に満を侍して日活ロマンポルノ第1弾としてピンク女優白川和子さん主演で「団地妻 昼下がりの情事」と小川節子さんの「色暦大奥秘話」の二本立てが日活専門館にて公開されてなんと興行収入1億円を稼いだと
昭和46年ですからねぇ
裏稼業のヤーさんがブルーフィルムって言う闇での作品を除くと
今みたいに誰でもがどこでもPCとかスマホでポルノを見たり、AVとかない時代
オールカラーではエロ映画が見られるっていうことで
かなり当てたらしい
それから数えて今年で 50周年ですか、日活が大映のように潰れずに今日でも、一応日活映画として会社が残ってるのはこのロマンポルノ作品群のはおかげでしょうか
そんな記念すべき第一作品と言って良いこの作品が、今月9月の東映チャンネルの深夜枠での“ロマンポルノ傑作選”でOAされました
個人的には見てる作品ですが、覚えてるのはラスト運転中にフ○ラして車が崖から落ちちゃうってとこだけ記憶に残ってるんですが
人間の記憶って曖昧ですね
なんとフ○ラは正解でしたが、なんとこのクルマシーンでは運転してる男性とヒロイン白川和子さんがいつのまにかマッパになっていたとは・・・
記憶になかったなぁ
記憶になかったなぁ
昭和40年代、確かに団地っていうものが各地に乱立し
そこに住むことが高度経済成長時代のモーレツ社員の憧れであり、ステイタスであったようですね、今で言うタワマンに住むのとおんなじステイタスのようですか
しかし劇中の白川さんのセリフにあるようにそこに住む住人は、他から見れば憧れのステイタスであったかもしれませんが、モーレツ社員の夫に日中置き去りにされた妻は”この四角いコンクリートで囲まれた箱の中にたった一人閉じ込められた“存在だったようですね
しかし、”団地妻“って実に淫靡な響きですよね
シリーズ化されたり、他のピンク映画に影響を与えたのもわかる気がする
要は四角い箱に置いてけぼりにされた、夫に構ってもらえない妻が暇を持て余し
より良いというか、周りの射幸心に煽られて小銭稼ぎでコールガールの世界に落ちていき
旦那にバレて
と言った典型的なプロットに他ならないんですが
白川和子さんの美乳と安定した濡れ場演技に見入ってしまう作品でした
ヒットしたのもわかる気がする
日活ロマンポルノはプログラムピクチャーとして製作されていったから
そこから著名監督が出てきたり、『キネ旬』のベストテン作品を産んだりして1988年に製作終了になるまで17年も続いたんですね
切り口の違う記事はコチラ
1971年製作、日本映画、日活作品
西村昭五郎監督作品
出演:白川和子、浜口竜哉、南条マキ、前野霜一郎、美田陽子、関戸純方、高橋明、島村謙二、大泉隆二、氷室政司、マイク・ダニーン、小泉郁之助
出演:白川和子、浜口竜哉、南条マキ、前野霜一郎、美田陽子、関戸純方、高橋明、島村謙二、大泉隆二、氷室政司、マイク・ダニーン、小泉郁之助
