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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

(本)噂のストリッパー

2021-09-27 23:17:16 | 邦画
今年森田芳光監督生誕70周年・没後10年 を迎え、周年記念プロジェクト「森田芳光70祭(ななじゅっさい)」が日本映画専門チャンネル、東映チャンネル、チャンネルNECO、衛星劇場の4チャンネルで、デビュー作から遺作までこの9月から特集OAされてて
この作品は衛星劇場での深夜枠での録画視聴です
 
ロマンポルノ初演出作品となり、パッケージでもロマンポルノの一作としてBlu-rayでリリースもされてる作品
実質67分の尺であるようですが、衛星劇場OA版はR -15版ということで3分ほどカットされてるようですね。
 
いや森田監督のきゃスティングの妙でしょうか?「の・ようなもの」でも伊藤克信さんを使ったことで成功してると私は思っているんですが
この作品でもロマンポルノって謳ってる作品になんと一応成人してるとは言え
あのケンちゃんの宮脇康幸を使って
われらのでケンちゃんに太田あや子さんとしっかりとした濡れ場を演じさせたり
ストリッパーに思いよせる、ヲタクを通り越してある意味ストーカー化してる役を演じさせてるんですね
 
ただ彼が思いを寄せるストリッパーグロリアは完全に職業に徹しており
完無視の演技が実に素敵な新人で、この先のロマンポルを背負って行かれる岡本かおりさん
 
今はもう存在してませんが浦安劇場をお借りしてのロケだったようですね
あのうらぶれた昭和ティストのストリップ小屋自体にどことなく哀愁を感じるのはなんでだろう
1982年といったら、昭和57年ですか”○本“って言ったらマナ板ショーですよね
この時代からあったんですね
お客さんがやらせでなくジャンケンしてるのがいいなぁ
 
ストリップを描いた作品に
普通に暮してる孤独感に耐えられない女として太田あや子さんを出してきて
宮脇康之を誘って孤独を癒すと言った社会現象まで描くと言うところが監督の芸の細かいところなんでしょうね
でも孤独は癒せてもっていうか宮脇も遂げられないグロリアの代替品でしかなかったために
体でつなぎとめることは出来なくて、彼に別れを切り出されさらにこのは女は孤立感を深めていくんだろうな
チッパイそうに見えてるのにこのボリュームのでおっぱいっでもつなぎ止められないなんてねぇ
ほんと世の中ママならないし
 
他の男との○本に目の色変わる宮脇がラストシーンで都会の雑踏を一人歩く姿に
エンドマーク以外にまだ先があるように思わせる終わらせ方
こっちに結末をなげてきてるんですよね
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1982年製作、日本映画、日活作品
監督・脚本:森田芳光
出演:岡本かおり 太田あや子 吉川遊土 大高範子 三崎奈美 森田日記 宮脇康之
 
コメント
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カムバック・トゥ・ハリウッド!!

2021-09-27 17:38:23 | 洋画
ロバート・デ・ニーロだけでもすごいのに、モーガン・フリーマンに宇宙人ジョーンズでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズのロートル三人が、
B級作品になんで集まったんだ
ロートルが昔の名前でお客さんを呼べる時代でもないんだとおもうけども
デ・ニーロなんですが、もう一本老人と孫の出演作品がリリースされてるようですし
宇宙人ジョーンズはコロナ禍なのに日本での缶コーヒーのCMはちゃんと更新されてるし
そんな三人で出演料いくらだ?
なんて考えるのは野暮っていうもんでしょうか
 
デ・ニーロは口八丁手八丁ないわゆるグラインドハウスでしか上映されないような映画を作る製作者として出演
そんな会社だから資金繰りに困り、なんとこっちで言うようなギャングが営業する闇金から資金を借りているもんで、返金催促にこまりはて
いわゆる自分が育てた若手敏腕プロデューサーに金を借りにいくものの
体よく断られると言うか
彼が温めてる取っておきの脚本を現金で買うと言うが
それだけは手放したくなかったが
 
共同経営の甥っ子に宥められて、脚本を売ってその場を凌いだものの
その脚本がクランクイン初日に彼の目前で主役がビル屋上から事故で落下してポシャ
しかし、敏腕プロデューサーは主役俳優にスタントの保険かけてたために
映画作らずに500万ドル丸儲け
それを見てデ・ニーロが同じことを考えて実行しようと
件のギャングに資金をさらに借りて撮影中に主役が死ねば保険金が入ると言うことで
ギャングと一緒に一獲千金を狙う
 
まずは作る作品は事務所に置いてあった適当な作品
なんと西部劇
時代設定は70年代のハリウッドになってるので、西部劇もありですね
それは老ガンマンが活躍する二束三文の映画
まずは老人ホームで自殺したがってる過去の俳優を探し出し
これが宇宙人ジョーンズさん、実に未だ体が動かれるようですが・・・
公募で集まった監督候補は誰でもいいからと女監督を採用
 
そして主役を死にいたらしめるためだけの撮影が始まるんですが
デ・ニーロの思惑通りにことは運んでくれない、昔とった杵柄なのか、これが役者魂というのか
宇宙人ジョーンズは火を飛び越えるスタントマン無しの撮影までこなしてしまう
マジ宇宙人ジョーンズを死なせないと自分がギャングに殺されると
あらゆる危険シーンを、吊り橋では自ら事故るように吊り橋に細工するって言う厚顔な役をデ・ニーロはマジで行う人間
スタートの声がかかるとしゃきっと演じちゃう宇宙人とのコントラストの妙で見せてくれる作品
馬が芸達者なのはさすがハリウッドですが
 
さてデ・ニーロの失態に限界をかんじたモーガン・フリーマンは資金回収にマジで宇宙人を殺しに撮影現場に乗り込んできてのてんやわんや・・・
70年代までの映画作品へのオマージュに溢れてる作品でもありましたが
この時代ってアメリカンニューシネマの時代でしたから
そんな時代背景をも反映していたんでしょうか
女監督さんはレズだったようですね
 
コメディではあるんですが、映画界の裏側をも垣間見れる作品でもありまして
個人的には楽しめた作品でした
 
2020年製作、アメリカ映画
ジョージ・ギャロ共同脚本・監督作品
出演:ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、トミー・リー・ジョーンズ、エミール・ハーシュ、ザック・ブラフ
 
コメント (2)
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