MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ソードリベンジャーズ 復讐剣

2022-12-15 23:16:39 | 洋画未公開
いつも書いてることですが、私のレンタル基準の第一要件はジャケット借りでして
ほとんど一瞥で決めてしまいます
この作品もジャケットの絵面とタイトルで一瞬頭の中で中世のヨーロッパのソードアクションだっていうのでもうセットに組み入れてしまってた・・・のが運のつき
なんと惹句まで読んでいなかったモンだから円盤入れて
映画が始まった途端に着ぐるみの怪物でくるんだから
もう唖然!!
 
タイトル出てさらに唖然「WEREWOLF CASTLE」だもんね
”WEREWOLF“ったら”狼男“ではないですか
そうこの作品直訳すれば“狼男城”ってことですよね
オープニング主人公の兄ちゃんが恋人の姉ちゃんとちちくっていたら着ぐるみとわかる劇中”人狼“って呼ばれてるモンスターたちがお兄ちゃんの村を襲ってきて
外の騒ぎにいち早く反応して恋人ほったらかしでとっさに隠れた主人公
置いてきぼりの恋人は彼の目の前で切り裂かれてしまう
男なら自分だけ逃げるなよって思いましたが・・・
 
生き残った村人たちはナイトつまり騎士を3人雇い。そしてやって来た3人の騎士と恋人を捨てて生き残った主人公と村人2人の計6人の男たちで、人狼の棲家である森をぬけて村を治めてる城主に助けを求めに行くのだが
着ぐるみみたいな人狼の他にもう一種の人狼がいて、こっちに噛まれると噛まれた人間は人狼になってしまうというゾンビみたいなやつがいて
 
城主に助けを求めに行く6人が一人また一人とは森の中で殺されたり噛まれたりして消えて行く
主人公はそんな戦いの中で剣を習い人狼とた闘う中で成長して行く姿を見せてくるわけで
今の彼なら自分だけ隠れて恋人を見殺しにはしない男になって行ったものの・・・
 
最終的に彼一人がお城に到着するものの何と城主はすでに人狼に噛まれてて
城主らと戦って彼自身も噛まれて人狼になるものの
そのまま村に帰り村が再び人狼たちに襲われるのを防ぐのであった
 
まぁ一人の青年の成長を描くとこに主眼があったんでしょうね
オープニングで恋人をそのままに自分だけ逃げ隠れしたシーンはそのための必要だったってことでしょうか
こっちが思っていたのとは違う作品だったしあまりにもB級すぎる作品だった
ゾンビ人狼はまだとしても着ぐるみまんまの人狼だけはなんとかして欲しかった
 
2021年製作、イギリス映画
チャーリー・スティーズ制作・脚本・撮影・監督作品
出演:ピーター・ロフスガード、ジャイ・オコーネル、グレッグ・ドラヴェン、ティム・カートライト、リチャード・フリータス、リース・コンノリー
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三姉妹

2022-12-15 17:33:22 | 韓国映画
ここんとこかなり韓国映画のDVDリリースが少なくて、今月は珍しく私好みの作品
そうヤクザ社会や裏社会に生きる男たちを描く「フェイスレス 顔のないボス 」、
鬼と獣 」そして政治の裏側を描いた「キングメーカー 大統領を作った男 」など久しぶりに十分に堪能させてもらったんですが
それでは足りずって言うのも韓国映画の持ってるエグさを欲してる自分にはこれらの作品では満たされず
って言うことから米国の輸入盤で実は三本ほど購入もしてるんですが
そちらは年末年始のほうに回して
 
現在レンタル中の作品からコレは完全に私には合わんだろうけども
セットレンタル(そうセットにするとレンタル料金が一本ほぼ半額で済むんですよね)にするために試しにセレクトしてみましたら
これはジャケットから見られるような作品と違う
まさにこれぞ!韓国映画って言うようなエグみのある作品で
個人的には完全拾い物の作品でした
 
故郷を離れ各自家庭を持ってソウルに暮らす中年三姉妹のお話
長女ヒスクは別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営んでおり。いわゆる年頃の一人娘に疎まれ相手にされてなくても“大丈夫なフリ”をして日々をやり過ごしているが突然ガンに侵されてしまう。
次女ミヨンは熱心に夫婦共に教会に通い夫は教会で講義を持ち、自分も幹部信者として聖歌隊の指揮者を務める狂信的な信者。
高級マンションに暮らし“完璧な母と妻”として振舞うが、一人娘は食事の前のお祈りは出来ず、何と夫は信者の若い女性と不倫中と言う仮面夫婦であるが中流階級の生活を壊したくないでいる。
 
三女ミオクは劇作家としてスランプに陥り自暴自棄となって昼夜を問わず酒浸りの日々を送り、夫の連れ子である息子からは完全無視されてるものの、保護者面談に“酔って”で乗り込み息子の実母と教師とも揉める始末
映画の前半は性格、仕事、生活スタイル、全てが異なるこの三姉妹の日常をある意味淡々と描いて見せてくれるだけですから
みてるこっちもこの三姉妹の誰にも共感できないし自己投影もできずにいる
いやこんな人生を送る彼女たちに応援もできんし
ある意味こんなことを最後まで見せられても・・・
って思ってしまうんですが
 
そこは韓国映画、父親の誕生日を祝うために久しぶりに三姉妹が故郷に帰り一堂に会し誕生日祝いの食卓を囲む前に
故郷に脚を踏み入れた次女が過去を振り返って見せてくれると
この三姉妹には弟がいて、そして幼少期長女とは腹違いが示され
さらに幼少期父親は長女と長男に対してDVを行っていたことが示され
次女と三女は夜中父親のDVを止めさせようと家を脱出してあかりのある酒場にゆき警察に届けて欲しいと願うと客が子供の言うこと遠聞かずに親のもとに帰れって誰も取り合ってくれない
長女と弟は肉体と心に傷を負い、、次女と三女は心に傷を負っていたことが語られる
そんな過去が現在の彼女たちの生き方に反映されていたんですね
 
それが明らかにされたとこで久しぶりの家族が集合しての父親の誕生日食事会の席で弟がいきなり父親に向かってなんと小便を掛けるという暴挙に出てしまうことで幼少時のDVが明らかにされ
クライマックスがこの見事さですからさすが韓国映画
一筋縄の映画ではなかったものの、この事件で三姉妹におけるそれらが抱えてる問題もあからさまになって再び彼女たちの絆が深くなって行くという
明日への希望を見せてくれる作品
 
いやクライマックスでのこの畳み掛けがすごい
自分に合わんって思っていても見てみるとこんなに違うんだって言う
いわゆる人が持ってるエグさをしっかりと見せてくれるのは流石韓国映画というしかない
 
2020年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ ・スンウォン脚本・監督作品
出演:ムン・ソリ、キム・ソニョン、チャン・ユンジュ、チョ・ハンチョル、ヒョン・ボンシク、キム・カヒ
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