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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

博奕打ち 殴り込み

2022-12-18 23:06:43 | 邦画
東映チャンネルで10月から始まった「博奕打ち」シリーズ全作OAの企画プログラム
何作かは単体で見てはいるのですが、シリーズ全作が公開順に見られるということでこちらもブログアップしていこうということで「博奕打ち」シリーズの第5弾ですね
第四弾の「博奕打ち 総長賭博」に続いて笠原和夫さんの脚本だった作品
前作の監督は将軍山下耕作でしたが
再び職人小沢茂弘が監督
東宝から仁侠路線とは役者としては敢然に無縁だって思われていた加東大介さんを迎えての日本映画界では手垢のついた親子愛を脇のテーマに据えての任侠ドラマでしたねぇ
 
ジャケットにあるように三作目までは鶴田御大の弟分として出演されていた待田京介さんが悪の一味としての役柄交代
前作で「極道」シリーズで新境地を開拓した若富さんがクローズアップされた役で主役昇格したことで悪役の印象が薄まるのを待田さんがカバーしてきてるんでしょうが
悪役が多すぎて渋滞してるような気がしたけど・・・
そういうことから名和宏さんは前作に続いて実にいい方の役
このお方も芸歴古いからなんでもこなせる人ですが、見てるこっちはいったん裏切るのかってちょっと変な期待を起こさせてくれるけどこっちの期待を裏切ってくれたまんまでしたねぇ
 
加東大介さんもしっかり老ヤクザを演じており流石の芸達者な姿を見せてくれてます
笠原脚本も前作ではこぜまいうちわもめの中での意地の張り合いで
鶴田浩二さんのベクトルが好むと好まざるままうちへうちへっていう作品として任侠を貫くことでただの人殺しにっていうような作品でしたが
この作品では鶴田浩二のベクトルは従来の任侠路線のプロット同様外に向いててそのベクトルは仁侠の意地を通すために向かっていくという
玉川良一さんの浪曲が実に生かされた作品でしたねぇ
まさか殴り込みへの道行のバックに浪曲って日本人の魂やねぇ
笠原さんのドラマツルギーもしっかりと東映カラーを守っていた作品となっていた
 
地味ではあるもののいわゆる鶴田浩二の任侠映画はやっぱ健さんの剛に対して柔なんですね
っていうことを改めて認知させてくれる作品でもあったんですね
 
1968年製作、日本映画、東映作品
笠原和夫脚本、小沢茂弘監督作品
出演:鶴田浩二、加東大介、松尾嘉代、石山健二郎、名和宏、玉川良一、遠藤太津朗、山本麟一、待田京介、汐路章、夢路いとし、喜味こいし、川谷拓三、桑原幸子、志賀勝、河津清三郎
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ザ・カー:ロード・トゥ・リベンジ

2022-12-18 17:12:54 | 洋画未公開
およそ40年前に作られた無人のクルマが人を意味もなく轢いて行くといった70年代のホラー映画「ザ・カー」を、コレまた「デスレース2000」をリメイクしたG・J・エクターンキャンプ監督がリメイクした作品
まぁリメイクですからこの映画の時代設定を近未来に設定してオリジナルよりもゴアを駆使して残酷に作った作品ですから切り株映画としては面白く見られました
 
オリジナルは個人的に詳細は覚えていないんですが確か無人のクルマが人を襲うって言うおはなしだったと思うんですが
この作品ではなんと権力掌握のためにはなんでもするって言う悪徳検事
今日も法廷で犯罪者を死刑にしてきたばっかり
近未来では法廷で死刑判決が出ると被告人にカプセルが自動で被らされて、その中で肉体をバンって破裂させるのね
 
そんな彼が悪の組織の機密が入ったデータを入手したため
元カノとデートしてヨリを戻そうとしたものの帰宅した途端に組織の殺し屋に窓から落とされて自慢の車の上に落とされてあえなく昇天
そのために彼の魂がクルマに乗り移って無人の彼の車が組織の人間を次々に処刑して行く
その方法がクルマですから頭をタイヤでグチャとか身体真っ二つにとか殺しのグロさは実にすんばらしいです
 
一方組織の人間が死んで行くから刑事が捜査乗り出してきてその過程で検事の元カノと仲良くなって行くわけで
悪の組織と悪徳検事の魂の車と刑事と言う三つ巴の様相を示して行くんだけど
刑事はクルマが検事の魂だっておもわないから三つ巴は刑事だけでしてクルマ(検事)の殺意のベクトルは組織と元カノ寝とった刑事の二方向に向かっているわけでして・・・
 
組織によってクルマ同士で囲まれて一旦爆破されたクルマ(検事)でしたが捨てられた場所が廃車置き場だから
そこの管理人に修繕されて姿を変えて目的完遂に向かって行くんですが
最後には元カノによって・・・
って言うある意味面白い作品になっていました
軽〜く見られる作品でした。
 
2019年製作、アメリカ映画
G・J・エクターンキャンプ共同脚本・監督作品
出演:グラント・バウラー、キャスリーン・マンロー、マーティン・ハンコック、マイカ・バルフォア、バート・グリンステッド
コメント (2)
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