邦画の旧作やTVドラマそれも昭和の未パッケージ作品を独自にパッケージ化してくれて
ここのブログでも先月は野川由美子さんの日活仁侠映画「賭場の牝猫 」シリーズなんかもリリースしてくれてて個人的には大助かりのベストフィールドという会社から
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今月リリースされたのが東映でいわゆるGHQからのお達し以来チャンバラだめよっていうことっで、時代劇の大御所俳優たちもポン刀を拳銃に変えての潜入捜査官もののギャング映画を作っていた名残って言っていいんでしょうね
東映に二大大御所の一人片岡千恵蔵さんだけは
時代劇制作が解禁されても現代劇にそれなりに出演されており
この作品もそんな名残の片岡千恵蔵さんのギャング映画の一本ですので
もちろんモノクロであるわけももなく
またA級作品ということでなんとシネマスコープサイズ
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1958年製作ということで、なんと東映の会社ロゴはもう岩礁に波頭ですが
“総天然色“って当時は言っておりシネスコ画面も映画会社名のついたスコープ映画だったのね
さらにプッシュしたい俳優さんということで沢山の時代劇俳優さんたちが千恵蔵さんの脇で時代劇口調と背広でありつつもなんと所作が時代劇のまんまで千恵蔵さんとからむ中でさっそうと現代劇調のまんま登場してるのが
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このお方文字通りクレジットでは二枚目ですからねぇ、同期の山麟さんも端役で顔も映らない役でして
私など声だけであ、山麟さんがここに出演されたんだって
オープニングから山形勲と進藤英太郎が登場してきて二人だけで芝居してるんですが、もう洋服着て刀挿してないだけでどっから見ても台詞回しから所作っていうか行動や歩きかたまで
これって監督も松田定次さんですからねぇ、こんな演出してるとしか思えんくらいのまさかのようふく時代劇
さらに千恵蔵御大も加わってしまうと私の脳と思考が映画に追いついていかんのよね
シノプシスは潜入捜査官のお話でこれもまた最初っからネタバレ作品ではあるんですが、健さん自体警察官なのに死んだ同僚の妹を潜入させたり
星美智子さんを中心に堅気の人がアレだったりと
それなりに隠しネタとかあるような作品となっているんですが
実はこのシノプシスはとある千恵蔵さんの映画の焼き直し作品でもあったりして
そんなことがまかり通っている時代でもあったようで
それでもお客さんさんが入ったって言う映画黄金時代末期の作品でもあったのね
昭和33年をピークに観客数が減っていきしまいには斜陽産業とまで言われるようになる時代を迎える前にはこんな映画が量産されていたんですね
俳優陣もう豪華だし・・・
1958年製作、日本映画、東映作品
松田定次監督作品
出演:片岡千恵蔵、高倉健、山形勲、進藤英太郎、江原真二郎、片岡栄二郎、柳永二郎、柳谷寛、植村謙二郎、清村耕二、成瀬昌彦、三浦光子、星美智子、中原ひとみ、宇佐美淳也、高木二朗、滝謙太郎、神田隆、沢彰謙、山本麟一、牧野狂介、森健太郎、西家正晃、山本みどり、山村聡