柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社と業者さん

2008年06月11日 | お葬式
お葬式をするには、多くの業者さんの協力が必要です。

棺、骨壷、看板、車輌、返礼品、料理、生花、供物など。

品物を納めていただくだけでなく、人的協力をして下さる業者さんもいます。

特に、返礼品、料理、生花は直接、葬式に加わっていただくので
葬儀社にとっては、自社のスタッフと同じくらい重要な役目をして頂きます。

この業者さんとの、お付き合いの仕方が問題なんです。

本来の業者さんの仕事以外での協力要請が多いんですね。



お葬式が始まりましたが、葬儀社の人はいません。
司会の原稿を渡されて、今まで返礼品を支度してた業者さんが司会してます。

「チョット、この原稿通りに読めばいいから、後は頼むね」と言って
葬儀社の担当は帰っていきました。
ある自宅葬での話です。

火葬場から帰って、初七日が始まりました。
お世話しているのは、料理屋さんの人です。

食事が終わって、親族が帰り始めても、担当者は戻ってきません。
とうとう、最後の見送りまで料理屋さんがしています。

担当者呼ばないの?
事務所に電話すると、担当者がいないことがバレテしまうので
電話できないんです・・・と言う返事。
・・・そうか、会社には自分が仕事していることになってるんだ。

料理屋さんは、通夜時は親族の食事が終わり、片付け終わるまで
帰ることが出来ません。
会食室だけでなく、トイレや葬儀社のゴミまで集め、
床掃除をして、会館の鍵までかけて帰る料理屋さんもいます。
当然、葬儀社の人は先に帰っています。自分の担当の式なのにね。

まだまだ、あります。
料理屋さんは、葬儀社のスタッフに通夜の夜食を届けます。
もちろん、無料奉仕です。

当たり前のように、葬儀社の人はそれを受け取り、
裏に廻って、食べ始めます。

コレって、ナンなんでしょう?

昔から、それが当たり前だから、何も疑問に感じない・・・ようです。

料理屋さんも返礼品やさんも、仕事が欲しいから
どんなに無理しても、嫌な顔せずに言われたとおりに動いてます。

お花屋さんも同じです。
お小遣い欲しいと言われる事も。

プライベートで使う花は、全部おねだり・・・・なんてこともあるんです。

この業界、まだまだ発展途上なんでしょうか。
人に尽くす仕事の代表みたいな事、言ってるのに。

こういう現実見ると、悲しすぎます。



もちろん、正当に本来の仕事だけをお願いしている葬儀社さんもいます。
本当は、みんな自分の仕事に精一杯、尽力してもらえれば
それが一番なんですけどね。