柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

自宅で死にたい人が多い、でも・・・

2017年06月07日 | エンディングノート
高齢者のアンケートによると

介護を受ける場所は? 自宅が1位
死ぬ場所は? やっぱり自宅が1位だそうです

実情は自宅での看取りは約1割でほとんどが病院と聞きました。

家族に負担をかけたくない、との思いが多いようですね



今は病院で治療することがなくなると
退院を促されます

もし、余命がない状態での退院であるなら
自宅で過ごさせてあげるのも一案です

この場合は大体3か月が目安らしいのですが・・・

自宅へ帰るだけで体調や顔つきが必ず変わるそうです

安心するのでしょうね

在宅の医師
看護師
ケアマネージャ
ヘルパーさん等が

介護する家族を支えてくれます。

出口のない介護は不安が募りますが

余命宣告受けた家族への看病は

残った家族にとっても
その後の死の受容に大きな影響が働くと思います

ただ、死の間際になると、呼吸が荒く苦しそうになり
救急車を呼んでしまう家族が多いとも聞いています

救急車で病院に搬送されれば
たとえ数分の命であっても延命処置をするのが医師の役目です

人の死に恐怖を抱くことが在宅の
一番のネックかもしれませんね。


今はその家族に看取りのサポートをする
看取り士という人たちも
存在するようになりました。

亡くなるときに手を握ったり、肩を抱いて見送ることができると
その人のぬくもりがいつまでも手に残り
そばにいるような気もちになるそうです

病院でご主人の危篤時に
医師や親族がベッドの周りを囲み
奥さんはそばにも寄れず
手も握れずに臨終を迎えた方が
こうつぶやいたことがあります。

「私は蚊帳の外で何もしてあげられなかったのが
今でも後悔となっています・・・」

もう死後5年くらいたっていますが
いまだに心残りのようです