柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

高齢者は「死の話」を、避けません

2018年01月26日 | エンディングノート
高齢者セミナーのご依頼を頂くとき、不思議に思うことがあります。

セミナーを企画される側の気遣いが的外れな気がします。

「お年寄りには死とか葬儀を感じる話を嫌がるので

やんわりと話してほしいんですが」



とんでもない!

お年を重ねるほどあっけらかんと死を受け止めています。

70代の方でさえ「死は避けては通れない」「当然の話」と言われます。

そればかりか、大変興味をお持ちです。

その先に「若い者に迷惑をかけたくない」のお気持ちがありますから。


セミナーの演題を遠回しにつけると、集客できません!

葬儀の話でも、相続の話でも

具体的な内容を副題として付けると申込が多くなります。



葬儀社の人たちも、同じ感覚を持っています。

普通の人にとって葬儀社は来たい場所ではない・・・・と

確かに「縁起でもない」という人もいますが

その声が高齢者の声と思うのは違います。

葬儀社は敷居の高いところではありません。


人生の酸いも甘いも、経験してきた人はもっと自然体です。





反対に

「エンディングノートや相続の話をすると子供に怒られる」

という高齢者もいます。

それも違う気がします。

子供から「そうだね。書いておいて」と即座には言いにくい!

だから否定はするけど

「書かないまま、逝かれたらもっと困る、一応書いておいてくれたら、助かる」

私はこれが本音だと思います。


「遠慮せずに、エンディングノートでも遺言書でも書いておきましょう

子供から書いてくれとは言いにくいですよ」と伝えます。



私自身が死を考える年に

そして、子供にどう遺すか考える年になったので

自信を持って、言えます!