柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

きょうだい不仲のきっかけは相続が影響大?

2022年09月03日 | 終活セミナー
親を亡くすと相続が発生します。
その相続で揉めている家族は意外と多くいるものです。
私の知人達もご多分にずれ兄弟姉妹間の気持ちのずれを経験しています。
私は幸いにも義きょうだい、実きょうだいとも問題がなく相続を終えました。
たまたま入院中の病棟に置いてある雑誌に血縁の問題が載っていたので興味深く読みました。

40代、50代、60代、70代に「現在きょうだいの交流があるか?」のアンケート結果では50~65%が「ある」18~40%が「ない」9~18%が「きょうだいによって」と答えています。
きょうだいの交流は思っている以上に難しいものですね。

きょうだいが疎遠になった理由は50代~70代では1位が「金銭問題・遺産相続」で2位、3位は「不仲」「親の死」「親の介護」となています。

生まれた時から一緒に生活してもそれぞれの気性も違うし、親から受ける愛情が違う場合もあります。
幼少期から仲が悪いきょうだいもあり、それぞれに家族を持ちその環境で人柄が変わることもありますね。
相続時の争いは、それまでの過程で蓄積された心のひずみが親が亡くなったことで表面化する場合が多いように感じます。
親の立場としては子供への想いをどこかに記録しておくことが大事な気がします。
親子と言えども面と向かって、「あなたのことはこう考えている」と伝えることは難しく、お互いに思い違いをしていることも多々あるのではのでしょうか。
ハッキリ言えることは相続で揉めたきょうだい仲が修復すことは先ずないと言えます。

親として死後の相続を円満にしたいのであれば、財産の額に関係なく自分の考えている相続を書面化しておくことでしょう。
そう考えた理由も伝えるといいでしょう。それを知ることで、多少のトラブルは飲み込むこともありえます。

それでも家族間で揉めそうなら公正証書の遺言書を作成しておきましょう。