華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

【お稽古】2007年1月30日(火)

2007年01月31日 | Flower
黒文字(くろもじ) 楠(くすのき)科クロモジ属、英名はLindera(リンデラ)
チューリップ(白・ピンク・赤など)
カルセオラリア
レモンリーフ

盛花 右盛体変化第Ⅱ花態 

この花態は体と用が同じ方向に出るのが特徴。
体と用の間の水をしっかりみせるために用は低く振り出す。
水面に移る体の下はすっきりと、体と用の間の水際を美しく仕上げます。

新春お楽しみ袋感覚でチューリップの色は花材の明けてお楽しみとしました。
チューリップの色によって作品の雰囲気がとても変わります。
また珍しい黄色い風船の様な小花 カルセオラリアをとり合わせて
春らしい作品にしがリました。
黒文字の枝に付いているのは莟で開花すると白っぽい小花が咲きます。

黒文字は茶道の楊枝として使用されていることは多く知られていますが
黒文字から採れる精油は和の代表的なアロマオイルで柑橘系の大変いい香りです。
戦前は盛んに黒文字の木からエッセンシャルオイルを取り、浴剤や香料として使用してきました。
神経痛、肩こり、腰痛、冷え性などにいいと言われています。
精油の抽出には手間がかかり高価なこともあって
戦後は海外などから多くの香が出回り少なくなってしまったそうです。
昨今のアロマブームで人気が復活したと言われています。

黒文字に鋏入れる度に、お稽古のお部屋もいい香で満たされました。
また素晴らしい花材との出会いに感謝です。

30日の作品

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