今も昔もラーメンが大好きな私が、初めて買ったガイドブックは、
雑誌「ぴあ」が発行したムック本「続ラーメンBEST100」であった。
正式名は「東京・横浜 ほんとうに美味しい店10 続ラーメンBEST100」。
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「続」というからには、1作目が売れたのを受けて、企画・出版されたのだろう。
この頃の私はウブだったので、「ほんとうに美味しい店 BEST100」が、
正しくは「とりあえず取材に協力してくれる、そこそこウマい店100」であることを知らなかった。
ちなみに裏表紙はこちら。男性の方は確か、なんか悪いコトした人だよね。
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発行日は1995(平成7)年7月。今から26年も前になるのか。
まだラーメン関連の書籍は少なく、ラーメンブームの一歩手前くらいの時期といえよう。
インターネットも世間には浸透しておらず、生意気な評論家も食べロガーもいない、良き時代であった。
久々に目を通してみたら、今はもう閉店してしまった店が多く、時の流れを感じさせる。
そんな、閉店したお店のひとつが、渋谷の道玄坂にあった『北海道ラーメン 壱源』。『味源』と関係あるのかな?
私は訪問したことがなかったが、紙面に掲載されている店主のコメントは、
「北海道ラーメンというとバターやコーンをイメージされるけどあれは観光客向け。
うちで出すのは昔から地元で食べられてきた本来の北海道ラーメンです」と断言。
そんな店の想いとは裏腹に、文のシメは「ハンバーグ入りラーメンが特におすすめ」だと(笑)。
バターやコーンより、ハンバーグの方がよっぽど観光客向けだろう。ライターの悪意を感じるな。
でも、北海道風の味噌ラーメンは、当時でもいろんなお店で食べられたけど(『どさん子』とか)、
ハンバーグラーメンを提供するお店は珍しい。一度は食べておくべきだったか。
邪道かもしれないけど、私自身は変わった具材が乗ったラーメンを、積極的に頼む方だ。
麺やスープがどんどん進化していく中、トッピングに工夫を凝らすことで、
新たなラーメンの世界を築こうとする、お店の方針は間違っていないと思う。ハンバーグはさておき(笑)。
今回のテーマはタイトルどおり、【独自の進化を遂げた、ガラパゴスラーメン】。
簡単にいえば「ちょっと変わったラーメン」である。クリスマスの前日にふさわしいテーマとは思えないが。
以下で私が食べてきた、「ガラケー」ならぬ「ガララー」を紹介していく。
このブログでは、パイナップルを具材やスープに使用する、町田の『パパパパパイン』や、
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※パイン入りつけ麺「塩つけめん・いっぱいん」
ちゃんぽん店なのに妙にメニューが多い、飯田橋『雲仙楼』のマヨネーズラーメンなどを掲載してきた。
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※具材は千切りキャベツのみ!
味だけでなく、インパクトや「映え」も重視される、昨今ならではのメニューといえよう。
ただし、マヨネーズラーメンの方は、あまり話題になっていない気がする(苦笑)。
見た目のインパクトといえば、我が地元立川市にある『UMA TSUKEMEN』(ゆーえむえーつけめん)だ。
こちらのウリは、つけダレの器ごとパイ皮で包んで焼く、「極UMAつけ麺」。現在の価格は920円。
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※だいぶ前に撮ったので、ガラケー画像だ
パイ皮を破ると、中から熱風が吹きあがり、濃厚な豚骨ベースのつけダレが姿を現す。
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麺だけでなく、パイもタレに付けて食べてみたら、なかなか美味しかった。
難点は、オーブンで焼かれている器が、熱すぎて手で持てないこと。
卓上に置いたまま麺を浸すしかないので、ハシ使いがヘタな私は、周囲に汁を飛ばしまくってしまった。
あともうひとつの難点はアクセス。お店のHPには「西武立川駅から徒歩5分!」と記されてあるが、
西武立川は、西武線が来るのが1時間に4~5本の割合で、決してメジャーな駅ではない。
JR新宿駅から西武新宿駅への徒歩移動ならば、8分もあれば着くだろうが、
JR立川駅から西武立川駅は、歩くと80分はかかるからなあ。
続いては、以前紹介した、背脂ギトギト&ちょいヌルのラーメンを出す、西荻窪の『山ちゃん』。
久々に訪問したら、ラーメン店では珍しい、アボカドトッピングを始めていた。
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券売機にはサンプル画像も貼ってあったので、後日改めて、食べてみることに。
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注文したのは、未食の「濃厚魚介つけ麺」860円、そして「アボカド」150円。
こちらが全体図。ちなみに、つけ麺提供後もしばらく、アボカドは厨房内に放置されたまま、店主が出すのを忘れていた(笑)。
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色が変わりやすいアボカドだが、特に劣化はしていない模様。
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少しずつ、つけタレに浸して食べていくが、どんどんタレが冷めていく。
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元々、商品がヌルいと評判の店なのに、つけ麺を選択したのは失敗であった。
最後はヤケクソで、全部まとめて投入。スープはもはや「冷やしつけ麺」と化し、背脂が固まり始めていた。
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つけダレだけアップ。なかなか映えるカット…ではないね。
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そもそも、私はアボカドが苦手なので(←頼むなよ)、満足度は低かった。好きな方は、ぜひ一度食べてみてほしい。
最近気になっているのが、立川駅からちょいと離れた場所にある、『レストラン いちご一会』。
苺を使用したスイーツのお店が経営しているレストランで、デザートだけでなく、カレーやラーメンも提供している。
だいぶ前に利用したが、カレーライス300円、ナポリタン420円と、学食のような低価格だった。※味はソレナリ
基本のラーメンも、「昭和の味 東京醬油ラーメン」400円と、やはり安価なのだが、
外看板で紹介している他のメニューが、かなり進化を遂げている…というか狂っている!
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伊勢海老やロブスターを乗せ、通常ラーメンの4~6倍の価格に。
拡大画像がこちら。「オマールふかひれラーメン」にいたっては3400円!
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オマール海老やふかひれに興味のない私は、食指が動かないが、「映えそうな商品」なのは間違いない。
母体が苺スイーツのお店なのだから、「苺大福ラーメン」とか作ってくれれば食べるのに(←正気か?)。
最後に、最初の方で触れた「ハンバーグラーメン」を食べてみることに。
ハンバーグとラーメンがメニューにある店ということで、『ビーフキッチンスタンド』立川北口店へ。
ビフテキ290円(税抜き、以下同)など、肉料理を安価で出す居酒屋だが、人気店『凪』のラーメンも食べられる。
カウンター席に陣取り、「目玉焼きオールビーフハンバーグ」480円とラーメンを同時に注文してみる。
最初にハンバーグが到着したので、目玉焼きや付け合わせの野菜で、ホッピーセット350円を飲み、
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あとからやってきた「すごい煮干しラーメン」(注:商品名)780円に、
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まだ手付かずのハンバーグをドボンと投入し、ハンバーグラーメンが完成!
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ビーフキッチンスタンドさんのハンバーグは、肉汁豊富でオリジナルソースも美味しく、
価格の割には満足度の高い商品なのだが、煮干しラーメンのスープと合わさると、
オール牛肉ハンバーグが、「デキの悪い魚肉つみれ」みたいに感じてしまうのが残念。
夢にまで見た(←大げさ)ハンバーグラーメンであったが、煮干しスープとの相性はよろしくなかった。
以上、独自の進化(退化も?)を遂げたラーメンをいくつか紹介してきた。
行きつくところまで行ってしまった感のある最近のラーメン事情だが、まだまだ新たな可能性は秘めているはず。
葛飾区には、アイスクリームが入ったコーヒー味のラーメン出す『亜呂摩』というお店がある。いつか行きたいね。
他にも変なラーメン…じゃなくて、進化系ラーメンがあったら、ぜひ教えてください。喜んで駆けつけます。
雑誌「ぴあ」が発行したムック本「続ラーメンBEST100」であった。
正式名は「東京・横浜 ほんとうに美味しい店10 続ラーメンBEST100」。
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「続」というからには、1作目が売れたのを受けて、企画・出版されたのだろう。
この頃の私はウブだったので、「ほんとうに美味しい店 BEST100」が、
正しくは「とりあえず取材に協力してくれる、そこそこウマい店100」であることを知らなかった。
ちなみに裏表紙はこちら。男性の方は確か、なんか悪いコトした人だよね。
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発行日は1995(平成7)年7月。今から26年も前になるのか。
まだラーメン関連の書籍は少なく、ラーメンブームの一歩手前くらいの時期といえよう。
インターネットも世間には浸透しておらず、生意気な評論家も食べロガーもいない、良き時代であった。
久々に目を通してみたら、今はもう閉店してしまった店が多く、時の流れを感じさせる。
そんな、閉店したお店のひとつが、渋谷の道玄坂にあった『北海道ラーメン 壱源』。『味源』と関係あるのかな?
私は訪問したことがなかったが、紙面に掲載されている店主のコメントは、
「北海道ラーメンというとバターやコーンをイメージされるけどあれは観光客向け。
うちで出すのは昔から地元で食べられてきた本来の北海道ラーメンです」と断言。
そんな店の想いとは裏腹に、文のシメは「ハンバーグ入りラーメンが特におすすめ」だと(笑)。
バターやコーンより、ハンバーグの方がよっぽど観光客向けだろう。ライターの悪意を感じるな。
でも、北海道風の味噌ラーメンは、当時でもいろんなお店で食べられたけど(『どさん子』とか)、
ハンバーグラーメンを提供するお店は珍しい。一度は食べておくべきだったか。
邪道かもしれないけど、私自身は変わった具材が乗ったラーメンを、積極的に頼む方だ。
麺やスープがどんどん進化していく中、トッピングに工夫を凝らすことで、
新たなラーメンの世界を築こうとする、お店の方針は間違っていないと思う。ハンバーグはさておき(笑)。
今回のテーマはタイトルどおり、【独自の進化を遂げた、ガラパゴスラーメン】。
簡単にいえば「ちょっと変わったラーメン」である。クリスマスの前日にふさわしいテーマとは思えないが。
以下で私が食べてきた、「ガラケー」ならぬ「ガララー」を紹介していく。
このブログでは、パイナップルを具材やスープに使用する、町田の『パパパパパイン』や、
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※パイン入りつけ麺「塩つけめん・いっぱいん」
ちゃんぽん店なのに妙にメニューが多い、飯田橋『雲仙楼』のマヨネーズラーメンなどを掲載してきた。
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※具材は千切りキャベツのみ!
味だけでなく、インパクトや「映え」も重視される、昨今ならではのメニューといえよう。
ただし、マヨネーズラーメンの方は、あまり話題になっていない気がする(苦笑)。
見た目のインパクトといえば、我が地元立川市にある『UMA TSUKEMEN』(ゆーえむえーつけめん)だ。
こちらのウリは、つけダレの器ごとパイ皮で包んで焼く、「極UMAつけ麺」。現在の価格は920円。
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※だいぶ前に撮ったので、ガラケー画像だ
パイ皮を破ると、中から熱風が吹きあがり、濃厚な豚骨ベースのつけダレが姿を現す。
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麺だけでなく、パイもタレに付けて食べてみたら、なかなか美味しかった。
難点は、オーブンで焼かれている器が、熱すぎて手で持てないこと。
卓上に置いたまま麺を浸すしかないので、ハシ使いがヘタな私は、周囲に汁を飛ばしまくってしまった。
あともうひとつの難点はアクセス。お店のHPには「西武立川駅から徒歩5分!」と記されてあるが、
西武立川は、西武線が来るのが1時間に4~5本の割合で、決してメジャーな駅ではない。
JR新宿駅から西武新宿駅への徒歩移動ならば、8分もあれば着くだろうが、
JR立川駅から西武立川駅は、歩くと80分はかかるからなあ。
続いては、以前紹介した、背脂ギトギト&ちょいヌルのラーメンを出す、西荻窪の『山ちゃん』。
久々に訪問したら、ラーメン店では珍しい、アボカドトッピングを始めていた。
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券売機にはサンプル画像も貼ってあったので、後日改めて、食べてみることに。
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注文したのは、未食の「濃厚魚介つけ麺」860円、そして「アボカド」150円。
こちらが全体図。ちなみに、つけ麺提供後もしばらく、アボカドは厨房内に放置されたまま、店主が出すのを忘れていた(笑)。
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色が変わりやすいアボカドだが、特に劣化はしていない模様。
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少しずつ、つけタレに浸して食べていくが、どんどんタレが冷めていく。
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元々、商品がヌルいと評判の店なのに、つけ麺を選択したのは失敗であった。
最後はヤケクソで、全部まとめて投入。スープはもはや「冷やしつけ麺」と化し、背脂が固まり始めていた。
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つけダレだけアップ。なかなか映えるカット…ではないね。
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そもそも、私はアボカドが苦手なので(←頼むなよ)、満足度は低かった。好きな方は、ぜひ一度食べてみてほしい。
最近気になっているのが、立川駅からちょいと離れた場所にある、『レストラン いちご一会』。
苺を使用したスイーツのお店が経営しているレストランで、デザートだけでなく、カレーやラーメンも提供している。
だいぶ前に利用したが、カレーライス300円、ナポリタン420円と、学食のような低価格だった。※味はソレナリ
基本のラーメンも、「昭和の味 東京醬油ラーメン」400円と、やはり安価なのだが、
外看板で紹介している他のメニューが、かなり進化を遂げている…というか狂っている!
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伊勢海老やロブスターを乗せ、通常ラーメンの4~6倍の価格に。
拡大画像がこちら。「オマールふかひれラーメン」にいたっては3400円!
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母体が苺スイーツのお店なのだから、「苺大福ラーメン」とか作ってくれれば食べるのに(←正気か?)。
最後に、最初の方で触れた「ハンバーグラーメン」を食べてみることに。
ハンバーグとラーメンがメニューにある店ということで、『ビーフキッチンスタンド』立川北口店へ。
ビフテキ290円(税抜き、以下同)など、肉料理を安価で出す居酒屋だが、人気店『凪』のラーメンも食べられる。
カウンター席に陣取り、「目玉焼きオールビーフハンバーグ」480円とラーメンを同時に注文してみる。
最初にハンバーグが到着したので、目玉焼きや付け合わせの野菜で、ホッピーセット350円を飲み、
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あとからやってきた「すごい煮干しラーメン」(注:商品名)780円に、
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まだ手付かずのハンバーグをドボンと投入し、ハンバーグラーメンが完成!
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ビーフキッチンスタンドさんのハンバーグは、肉汁豊富でオリジナルソースも美味しく、
価格の割には満足度の高い商品なのだが、煮干しラーメンのスープと合わさると、
オール牛肉ハンバーグが、「デキの悪い魚肉つみれ」みたいに感じてしまうのが残念。
夢にまで見た(←大げさ)ハンバーグラーメンであったが、煮干しスープとの相性はよろしくなかった。
以上、独自の進化(退化も?)を遂げたラーメンをいくつか紹介してきた。
行きつくところまで行ってしまった感のある最近のラーメン事情だが、まだまだ新たな可能性は秘めているはず。
葛飾区には、アイスクリームが入ったコーヒー味のラーメン出す『亜呂摩』というお店がある。いつか行きたいね。
他にも変なラーメン…じゃなくて、進化系ラーメンがあったら、ぜひ教えてください。喜んで駆けつけます。
押し入れ探したけど見つからず、モヤモヤしてます(笑)。
もしかして神楽坂の「伊太八」とか「黒兵衛」とか載ってません?
コメントありがとうございます。
『伊太八』も『黒兵衛』も、「味噌ラーメン」カテゴリーに載ってます。
同じ書籍を購入していたみたいですね。
多くのお店が閉店していますが、
伊太八と黒兵衛は、私が飯田橋界隈によく足を運んでいた、
2年前まで健在でした。
同じような行動パターンだったみたいですね(笑)。
懐かしいなぁ…。
もうちょっと探してみます。