明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

独自の進化を遂げたラーメンたち

2021年12月24日 | ラーメン、つけ麺など
今も昔もラーメンが大好きな私が、初めて買ったガイドブックは、
雑誌「ぴあ」が発行したムック本「続ラーメンBEST100」であった。
正式名は「東京・横浜 ほんとうに美味しい店10 続ラーメンBEST100」。 


「続」というからには、1作目が売れたのを受けて、企画・出版されたのだろう。
この頃の私はウブだったので、「ほんとうに美味しい店 BEST100」が、
正しくは「とりあえず取材に協力してくれる、そこそこウマい店100」であることを知らなかった。
ちなみに裏表紙はこちら。男性の方は確か、なんか悪いコトした人だよね。


発行日は1995(平成7)年7月。今から26年も前になるのか。
まだラーメン関連の書籍は少なく、ラーメンブームの一歩手前くらいの時期といえよう。
インターネットも世間には浸透しておらず、生意気な評論家も食べロガーもいない、良き時代であった。
久々に目を通してみたら、今はもう閉店してしまった店が多く、時の流れを感じさせる。
そんな、閉店したお店のひとつが、渋谷の道玄坂にあった『北海道ラーメン 壱源』。『味源』と関係あるのかな?
私は訪問したことがなかったが、紙面に掲載されている店主のコメントは、
「北海道ラーメンというとバターやコーンをイメージされるけどあれは観光客向け。
うちで出すのは昔から地元で食べられてきた本来の北海道ラーメンです」
と断言。
そんな店の想いとは裏腹に、文のシメは「ハンバーグ入りラーメンが特におすすめ」だと(笑)。
バターやコーンより、ハンバーグの方がよっぽど観光客向けだろう。ライターの悪意を感じるな。
でも、北海道風の味噌ラーメンは、当時でもいろんなお店で食べられたけど(『どさん子』とか)、
ハンバーグラーメンを提供するお店は珍しい。一度は食べておくべきだったか。

邪道かもしれないけど、私自身は変わった具材が乗ったラーメンを、積極的に頼む方だ。
麺やスープがどんどん進化していく中、トッピングに工夫を凝らすことで、
新たなラーメンの世界を築こうとする、お店の方針は間違っていないと思う。ハンバーグはさておき(笑)。
今回のテーマはタイトルどおり、【独自の進化を遂げた、ガラパゴスラーメン】
簡単にいえば「ちょっと変わったラーメン」である。クリスマスの前日にふさわしいテーマとは思えないが。
以下で私が食べてきた、「ガラケー」ならぬ「ガララー」を紹介していく。

このブログでは、パイナップルを具材やスープに使用する、町田の『パパパパパイン』や、

※パイン入りつけ麺「塩つけめん・いっぱいん」

ちゃんぽん店なのに妙にメニューが多い、飯田橋『雲仙楼』のマヨネーズラーメンなどを掲載してきた。

※具材は千切りキャベツのみ!

味だけでなく、インパクトや「映え」も重視される、昨今ならではのメニューといえよう。
ただし、マヨネーズラーメンの方は、あまり話題になっていない気がする(苦笑)。

見た目のインパクトといえば、我が地元立川市にある『UMA TSUKEMEN』(ゆーえむえーつけめん)だ。
こちらのウリは、つけダレの器ごとパイ皮で包んで焼く、「極UMAつけ麺」。現在の価格は920円。

※だいぶ前に撮ったので、ガラケー画像だ

パイ皮を破ると、中から熱風が吹きあがり、濃厚な豚骨ベースのつけダレが姿を現す。


麺だけでなく、パイもタレに付けて食べてみたら、なかなか美味しかった。
難点は、オーブンで焼かれている器が、熱すぎて手で持てないこと。
卓上に置いたまま麺を浸すしかないので、ハシ使いがヘタな私は、周囲に汁を飛ばしまくってしまった。
あともうひとつの難点はアクセス。お店のHPには「西武立川駅から徒歩5分!」と記されてあるが、
西武立川は、西武線が来るのが1時間に4~5本の割合で、決してメジャーな駅ではない。
JR新宿駅から西武新宿駅への徒歩移動ならば、8分もあれば着くだろうが、
JR立川駅から西武立川駅は、歩くと80分はかかるからなあ。

続いては、以前紹介した、背脂ギトギト&ちょいヌルのラーメンを出す、西荻窪の『山ちゃん』
久々に訪問したら、ラーメン店では珍しい、アボカドトッピングを始めていた。


券売機にはサンプル画像も貼ってあったので、後日改めて、食べてみることに。


注文したのは、未食の「濃厚魚介つけ麺」860円、そして「アボカド」150円。
こちらが全体図。ちなみに、つけ麺提供後もしばらく、アボカドは厨房内に放置されたまま、店主が出すのを忘れていた(笑)。


色が変わりやすいアボカドだが、特に劣化はしていない模様。


少しずつ、つけタレに浸して食べていくが、どんどんタレが冷めていく。


元々、商品がヌルいと評判の店なのに、つけ麺を選択したのは失敗であった。
最後はヤケクソで、全部まとめて投入。スープはもはや「冷やしつけ麺」と化し、背脂が固まり始めていた。


つけダレだけアップ。なかなか映えるカット…ではないね。


そもそも、私はアボカドが苦手なので(←頼むなよ)、満足度は低かった。好きな方は、ぜひ一度食べてみてほしい。

最近気になっているのが、立川駅からちょいと離れた場所にある、『レストラン いちご一会』。
苺を使用したスイーツのお店が経営しているレストランで、デザートだけでなく、カレーやラーメンも提供している。
だいぶ前に利用したが、カレーライス300円、ナポリタン420円と、学食のような低価格だった。※味はソレナリ
基本のラーメンも、「昭和の味 東京醬油ラーメン」400円と、やはり安価なのだが、
外看板で紹介している他のメニューが、かなり進化を遂げている…というか狂っている!


伊勢海老やロブスターを乗せ、通常ラーメンの4~6倍の価格に。
拡大画像がこちら。「オマールふかひれラーメン」にいたっては3400円!


オマール海老やふかひれに興味のない私は、食指が動かないが、「映えそうな商品」なのは間違いない。
母体が苺スイーツのお店なのだから、「苺大福ラーメン」とか作ってくれれば食べるのに(←正気か?)。

最後に、最初の方で触れた「ハンバーグラーメン」を食べてみることに。
ハンバーグとラーメンがメニューにある店ということで、『ビーフキッチンスタンド』立川北口店へ。
ビフテキ290円(税抜き、以下同)など、肉料理を安価で出す居酒屋だが、人気店『凪』のラーメンも食べられる。
カウンター席に陣取り、「目玉焼きオールビーフハンバーグ」480円とラーメンを同時に注文してみる。
最初にハンバーグが到着したので、目玉焼きや付け合わせの野菜で、ホッピーセット350円を飲み、


あとからやってきた「すごい煮干しラーメン」(注:商品名)780円に、


まだ手付かずのハンバーグをドボンと投入し、ハンバーグラーメンが完成!


ビーフキッチンスタンドさんのハンバーグは、肉汁豊富でオリジナルソースも美味しく、
価格の割には満足度の高い商品なのだが、煮干しラーメンのスープと合わさると、
オール牛肉ハンバーグが、「デキの悪い魚肉つみれ」みたいに感じてしまうのが残念。
夢にまで見た(←大げさ)ハンバーグラーメンであったが、煮干しスープとの相性はよろしくなかった。

以上、独自の進化(退化も?)を遂げたラーメンをいくつか紹介してきた。
行きつくところまで行ってしまった感のある最近のラーメン事情だが、まだまだ新たな可能性は秘めているはず。
葛飾区には、アイスクリームが入ったコーヒー味のラーメン出す『亜呂摩』というお店がある。いつか行きたいね。
他にも変なラーメン…じゃなくて、進化系ラーメンがあったら、ぜひ教えてください。喜んで駆けつけます。
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3 コメント

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ラーメン本 (hobohobo)
2021-12-25 11:50:34
表紙も裏表紙も、ものすごく既視感あるんですけど…。
押し入れ探したけど見つからず、モヤモヤしてます(笑)。
もしかして神楽坂の「伊太八」とか「黒兵衛」とか載ってません?
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2021-12-25 14:04:08
hobohoboさん、
コメントありがとうございます。
『伊太八』も『黒兵衛』も、「味噌ラーメン」カテゴリーに載ってます。
同じ書籍を購入していたみたいですね。
多くのお店が閉店していますが、
伊太八と黒兵衛は、私が飯田橋界隈によく足を運んでいた、
2年前まで健在でした。
返信する
Unknown (hobohobo)
2021-12-25 14:32:03
やっぱりそうですか。
同じような行動パターンだったみたいですね(笑)。
懐かしいなぁ…。
もうちょっと探してみます。
返信する

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