スズメ目セキレイ科の留鳥で、主に渓流沿いで小さな昆虫やサワガニなど
を食べています。
雌雄の区別は、雄は喉元が黒く雌は白いことで見分けられます。
画像の個体はどうやら雌のようです。
スズメ目セキレイ科の留鳥で、主に渓流沿いで小さな昆虫やサワガニなど
を食べています。
雌雄の区別は、雄は喉元が黒く雌は白いことで見分けられます。
画像の個体はどうやら雌のようです。
キタテハは初夏から夏に発生する夏型と、秋に発生して成虫で越冬する秋型が
あります。画像のキタテハは秋型で、翅表の色は夏型に比べて赤みが強くなり
鮮やかなオレンジ色をしていて、翅のギザギザした切れ込みは深くなります。
暖地では冬の小春日和にも花壇の花を飛び回っているのが見られます。
斑入りのはっきりしたフモトスミレです。花期は4~5月ですが、花の少ない
晩秋のこの時期にも、葉に刻まれた模様の美しさで里山を訪れる人の目を惹きます。
柔らかく口当たりがよいため人工栽培もされる食用のキノコ。
名前はヌメリスギタケですが、広葉樹の枯れ木に発生し傘にも柄にもヌメリがあります。
傘は乾燥するとヌメリが無くなりますが、美しい光沢があります。
生薬の「霊芝」はこのマンネンタケのことです。中国では見つけると幸運の
兆しとして珍重され、煎じて飲用すると不老長寿が得られると言われていた
そうです。また以前に抗癌作用があると騒がれましたが、高血圧や糖尿病など
一部の成人病の改善に効果があるものの、他の治療法に優先するような効果や
長期的な延命に役立つかは不明な点が多いようです。
ブナ科のコナラやシイなどの根本に大きな株を作るフウセンタケ科の茸。
神経に作用する毒キノコで、食べると興奮状態に陥ったり幻覚が現れます。
しかし、かなり苦みが強く誤食の可能性は低いでしょう。
嗅ぐと汗のような匂いがあります。
和名は皺のある傘の部分が動物の脳を連想させることからのようです。
山林内の落ち葉などが積もった肥沃な地面に生えるホコリタケ科の茸です。
幼菌のうちは白く食用になりますが、次第に茶色っぽくなり、熟すと悪臭
のある酵素を含んだ液体を出して分解され、乾燥すると外皮がはがれて
胞子が飛出します。
かなり艶やかなピンク色が目立つ体長15mm程のノメイガ亜科の蛾です。
アメリカ原産の外来種で、2019年に岐阜県で侵入が確認されて以後、急速に
各地で目撃されるようになりました。
撮影時はオシロイバナの葉に止まっていましたが、幼虫の食草はシソ科アキギリ属
のサルビアなどで公園の花壇などで見られることが多いようです。
ススキなどの根に寄生するハマウツボ科の一年草。
花の形が西洋人の使う煙管に似ていることからの命名ですが、南蛮という言葉の
響きには何ともレトロチックな趣が感じられます。
万葉集では思い草の名で登場します。
「道の辺の尾花が下の思ひ草 いまさらさらに何をかおもはむ」
現在、環境省のレッドリストにはありませんが、16の都道府県で絶滅危惧種に選定される
希少な種類のバッタです。(京都府カテゴリー絶滅危惧種Ⅱ)
主な特徴は複眼にある6本の縦筋と、前胸上面に和名の由来となった両側に淡黄色の
縁取りのある黒い大きな斑紋です。
所謂「原っぱ」と呼ばれるイネ科植物の疎に生えるような空き地で普通に見られたバッタ
だったと思われますが、そういった空き地が土木開発による土壌や植生の変化によって
棲息環境が失われ、本種の急激な減少に繋がったと思われます。
キオビミズメイガ
ツトガ科/ミズメイガ亜科
前翅長は20~24mm、本種は体長と比べてかなり長い脚が特徴。
ミズメイガ亜科の蛾は幼虫期を淡水中で過ごし、水中の蘚類を食草としています。
これは蛾の仲間としては珍しい生態と言えます。
シロモンノメイガ
ツトガ科/ノメイガ亜科
前翅長は10mm程、黒地に水玉模様のかなりお洒落な雰囲気を持った小さな蛾です。
農地周辺の草地などで見かけますが、どちらかと言えば山地に多いようです。
幼虫の食草は特定されていません。
ガガイモ科の蔓性多年草で、花は6~7mmの暗紫色で、花柄の先端に疎に付きます。
京都府では稀にしか見られない種類で、2015年の京都府カテゴリーで絶滅危惧種に
選定されています。(近畿カテゴリーでは絶滅危惧種C)
ヒトリガ科/コケガ亜科 前翅長20~28mm
渓流沿いで見かけるコケガ亜科に属する蛾で、幼虫は地衣類を食べて育ち
蛹化する際に自身の毛で繭を作ります。
成虫の前翅には白地に鮮やかな赤色の帯と黒斑があり、♂はこの黒斑が2個に
別れていることが多いようです。
ヒトリガ科/コケガ亜科 ♂前翅長14mm ♀前翅長19mm
ヒトリガ科の中でも特に色合いの派手な種類です。画像の個体は♂ですが
♀も同様の模様で、全体に模様の色が淡いようです。
幼虫の食草は地衣類や落葉などで、植物への食害はなさそうです。