先日、ホオジロの記事のところで少し取りあげましたカシラダカです。
生活型は、ホオジロが留鳥または漂鳥であるのに対して、此方はユーラシア大陸北部で繁殖し、
冬は越冬のために渡来する冬鳥です。
頭部の羽毛が長く、冠毛を立てているのが和名の由来で、ひと頃、若者達の間に流行った
ベッカムヘアーを連想させるようなヘアースタイルをしています。
今の時期はほとんど雌雄同色ですが、雄は繁殖地に渡去する直前に、頭上と過眼線が
黒い夏羽に換羽します。
食餌は地上を跳ね歩いて、主に草の種子を食べますが、小さな昆虫なども食べます。
地鳴きは小さな声で「チッチッ」と鳴きますが、渡去前の4月頃には、多数が木の梢に集まり
「ピョヒョロリキュルリ・・・」などと美しい声のコーラスを聞かせてくれるので、今から楽しみです。
カシラダカ <スズメ目 ホオジロ科> 冬鳥