木津川堤で餌を啄むツグミの姿が目立つようになってきました。
この鳥は夏季にシベリア地方で繁殖し、秋に中華人民共和国北部へと大移動する冬鳥で
その一部が日本にも飛来します。
全国的には10月上旬頃から飛来してくる冬鳥なので、この地域は少し時期が遅いようです。
身近に見られる冬鳥の中では比較的、滞在期間が長く、毎年4月末頃までの観察が可能です。
渡来数は年によって多い時と少ない時がありますが、これは大陸での通過地点の食糧の量に
関係があると言われています。
地面を歩きながらミミズや昆虫を食べますが、昆虫の少ない冬期には、草の実や木の実も
好んで食べます。
日本での越冬中は単独、または群れで行動し、体色の個体差はあるものの雌雄は同色。
求愛行動も見せないことから雌雄の判別は困難です。
ツグミ <スズメ目 ツグミ科> 冬鳥