生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年8月29日~30日 常念岳(登頂断念)

2015年09月07日 | 日本百名山登山


「日本百名山登山強化期間」の9回目は北アルプスの常念岳。

■コースタイム
【29日】5:30~6:05中房温泉→6:45~6:50第一ベンチ→7:20~7:25第二ベンチ→7:50~8:00第三ベンチ→8:30~8:45富士見ベンチ→9:20~9:40合戦小屋→11:05~11:40燕山荘→15分休憩→12:55大下りの頭→15分休憩→14:50喜作レリーフ→15:50大天荘
★行動時間:7時間45分

【30日】8:20大天荘→東天井岳→11:00~11:45常念小屋→15:45一ノ沢登山口 
★行動時間:6時間40分


前日夜に毎日あるぺん号で乗車し中房温泉で下車。
現地は雨が降っていたが、人気の燕岳を目指すのか登山者は意外に多かった。

雨の中、北アルプス三大急登の合戦尾根を登った。
重いテント泊装備のため登りがとてもつらく感じられた。
各所にあるベンチで休みながら進んだ。
ガスで遠くの山はまったく見えなかった。

スイカが名物の合戦小屋では多くの登山者が休んでいた。
雨で気温が低いためスイカを食べている人は少なかった。

燕山荘に着いた頃には雨が上がっていたが、相変わらずガスがかかっていた。
一瞬ガスが消え燕岳が姿を現すと歓声が上がった。

燕山荘からは稜線となり何度かアップダウンを繰り返した。
北アルプスの入門の山とあってアップダウンはあまりきつくなく緊張を強いられる箇所はほとんどなかった。

大下りに向かう途中、突然数メートル先の登山道上で灰色のものが多数動き出した。
ライチョウの群れだった。
10羽弱いたと思う。
ぴょこぴょこと皆で仲良くお散歩しているのを見ていると心が和んだ。
ライチョウを見るのは初めてだった。

喜作レリーフの手前で鎖とはしごが登場。
慎重に歩いた。
喜作レリーフを越えると大天荘に向け登りが続いた。
途中雨が降り出した。

大天荘に到着。
雨の中テントを設営した。
テント場には数張テントがあった。
当初、設営後片道10分の大天井岳に行く予定だったが雨が降っていたので翌日に回すことにした。


翌日30日。
朝3時ごろに起きテントの入口を開けたら激しい雨が降り強い風が吹いていた。
徒歩10分の大天井岳にすら行く気が失せるほどの雨風だった。
テント内で眠りながら雨風が弱まるのを待ったが全く弱くならず。
むしろ風が強くなりテントが時折ガタガタと揺れた。
このまま待っていてもらちが明かないので、大天井岳と常念岳はあきらめて下山することにした。

雨の中テントを撤収。
びしょ濡れのテントをビニール袋に入れザックに納めた。
雨に濡れたテントは重かった。

大天荘~常念小屋の稜線はなだらかで歩きやすい道だが、雨風が強くて歩きにくかった。
普段なら大勢の登山客が行きかう稜線では登山者は1人しか見かけなかった。
閑散としすぎて笑えるくらいだった。
ここでもライチョウの群れに出会った。

常念小屋に到着すると温かいそばを食べて休憩した。
一ノ沢登山口は携帯電話が通じないので小屋の人に頼んで帰りのタクシーを予約した。
常念小屋から一ノ沢登山口までは標準コースタイムが3時間程度だが、余裕を持って4時間後にタクシーに来てもらうことにした。

常念小屋からは樹林帯となり風が遮られたのでよかったが、多量の雨の流入で登山道が川のようになっていた。
登山靴を濡らして水の中をじゃぶじゃぶと歩かざるを得ない場所もあった。
そんな中でも登ってくる登山者を数組見かけた。

ケガをしないように慎重に歩いたせいか時間がかかり登山口に着いたのは予約した時間より5分過ぎてしまった。
待機していたタクシー運転手に謝罪した。
当初穂高駅までで予約していたが、電車での移動が面倒になったので予定を変更して松本市内の日帰り温泉まで乗車した。
温泉で入浴、夕食を取った後高速バスで帰宅した。

今回の山行では常念岳に登れず大変残念だったが、悪天候でのテント山行の経験がつめてかえってよかったと思っている。
実はこの記事を書きあげる前、別の山でテント泊山行中に雨に降られたが、今回の経験があったので心理的に余裕を持って対処できた。
とはいうものの常念岳の再挑戦の折にはどうか天候に恵まれますように・・・。


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